今週の注目レース

産経賞オールカマー(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

レイパパレ

牝4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シェルズレイ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

6戦6勝で今春の大阪杯を優勝。前走の宝塚記念で連勝はストップしたが、1着クロノジェネシスなどの強敵を相手に3着と力は示した。先行力抜群のディープインパクト産駒。初の中山コースを苦にするイメージもない。

前走の宝塚記念は、内から主張してきたユニコーンライオン(2着)の2番手で流れに乗ったが、直線で前をかわし切れず、クロノジェネシス(1着)の強烈な末脚にも屈して3着に敗れた。それでも、騎乗した川田将雅騎手は「昨年のチャレンジC(1着)の時と比べれば、はるかに我慢しながらレースを進められていました。3着でしたが、よく我慢して走ってくれたと思います」と、控える競馬に手応えを得ていた。大阪杯ではコントレイル、グランアレグリア、サリオスなどのGⅠ馬をまとめて撃破。ディープインパクト産駒の小柄な牝馬だが、タフな馬場状態も苦にしない。連勝こそ止まったが、秋の再進撃が期待される。馬名の意味は「帽子の縁の周りに飾るレイ(ハワイ語)。母名より連想」。

グローリーヴェイズ

牡6歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メジロツボネ
  • 母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!

2019年の天皇賞(春)で2着に好走し、同年の香港ヴァーズ(G1・香港。芝2400メートル)を優勝。長距離向きのイメージがあったが、前走のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港。2着)では芝2000メートルで好走した。地力はここでも上位だ。

前走のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)は負けて強しの内容だった。大外枠から出遅れて、スローの展開を後方2番手で追走する形。それでも直線はグンと伸びて、勝ち馬ラヴズオンリーユーから3/4馬身差の2着に頑張った。騎乗したK.ティータン騎手は「早めに仕掛けようと思っていたので、勝ち馬と同じタイミングで上がって行きました。直線はいい脚を使ってくれました」と評価した。母系にメジロの血が流れるステイヤー血統だが、2000メートルで好走した前走を見れば、今回の距離も問題なくこなせるはずだ。中山は2017年のデビュー戦(芝1800メートル)以来の出走となるが、この1戦をしっかりと勝ち切っているのは心強い。馬名の意味は「栄光のつぼ。母名より連想」。

ウインマリリン

牝4歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:コスモチェーロ
  • 母の父:Fusaichi Pegasus
ここに注目!

昨年のオークス2着が光るが、今年の日経賞をはじめ、中山・芝コースも3勝の好相性を誇る。前走の天皇賞(春)は5着だったが、さすがに距離が長かった印象で、実績のある中距離戦で巻き返しを図る。

前走の天皇賞(春)は、グレード制導入の1984年以降で牝馬の5着以内が1度もなかったレース。56キログラムを背負う牝馬にとっての鬼門に思えたが、優勝馬ワールドプレミアがコースレコードで押し切った厳しい展開のなか、中団追走からしぶとく5着に食い込んだ。天皇賞(春)が初めての2600メートル以上のレースで、騎乗した横山武史騎手は「適距離ではないなかで、よく頑張ってくれました」と奮闘を称えた。中山・芝2500メートルで行われた前々走の日経賞では、2着カレンブーケドール、3着ワールドプレミアなどの強敵を相手に勝利。機動力の生きる中山、走り慣れた中距離戦なら反撃がありそうだ。秋の飛躍へ、まずは始動戦で結果を出したい。馬名の意味は「冠名+女性名」。

ランブリングアレー

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミングアレー
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

差す競馬が板につき、今年に入って愛知杯(2着)、中山牝馬S(1着)、ヴィクトリアマイル(2着)と結果を残している。前走はマイル戦だったが、2000メートルでも4連対をマーク。初の2200メートルもクリア可能だろう。

10番人気で2着に好走した前走のヴィクトリアマイル。道中は中団の内ラチ沿いをロスなく進出した。4コーナーで馬場の中央に進路を取ると、そこから鋭い伸びを発揮。稀代のマイラー・グランアレグリア(1着)の極上の切れ味には劣ったが、強敵たちに先着する価値ある銀メダルだった。騎乗した吉田隼人騎手は「左回りでは初めて乗りましたが、乗りやすかったです。右回りだとコーナーで張るので。リズム良く運べましたし、直線はこれならと思いましたが、相手が強かったです」と話した。今回はコーナリングに課題のある右回りとなるが、中山で行われた前々走の中山牝馬Sを優勝。今年に入っての充実ぶりならクリア可能だろう。馬名の意味は「田園や森林などを散策すること+小径」。

ウインキートス

牝4歳

調教師:宗像義忠(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:イクスキューズ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

母イクスキューズは2007年クイーンC優勝の実績馬。本馬は今年5月の目黒記念をしぶとく粘り切って重賞初勝利を挙げた。ソダシ(1着)などの強敵が集った前走の札幌記念は9着に敗れたが、距離が延びるのはプラス材料。〔2・4・1・2〕と相性のいい中山コースで反撃を期す。

前々走の目黒記念が秀逸。かなりのスローペースだったとはいえ、2番手から上がり3ハロン32秒5(推定)の末脚で駆け抜け、1988年メジルフルマー以来となる牝馬の優勝を決めた。前走の札幌記念(9着)は3、4番手で追走するも、GⅠ2勝馬ソダシ(1着)が早々と駆け上がったタイミングでついて行けず、さすがに勝ち馬が強かった印象だ。ただ、目黒記念以来の一戦で、馬体重はプラス18キログラム。今回は休み明けを1度使われた効果にも期待したい。中山・芝2200メートルは、今春の3勝クラスの迎春S(2着)、湾岸S(1着)で2戦2連対。中山コース自体、9戦して7回3着以内に入っており、今回のメンバーでも上位の舞台適性を備えている。馬名の意味は「冠名+ありがとう(フィンランド語)」。

ロザムール

牝5歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:ローズキングダム
  • 母:グレートテン
  • 母の父:Caerleon
ここに注目!

武器は果敢に先手を主張できるテンのスピード。昨年末の3勝クラス・常総S(中山・芝1800メートル、1着)、今年の中山牝馬S(2着)、七夕賞(2着)と、右回りコースで輝きを見せてきた。今回もマイペースで運ぶことができれば侮れない。

紅一点での出走だった前走の七夕賞は、7番人気の低評価を覆す2着好走だった。果敢にハナを奪うと、淡々としたレースラップを演出。最後は直後でマークされたトーラスジェミニにクビ差だけ差されたが、地力を証明する走りだった。騎乗したM.デムーロ騎手は「うまくハナに立てましたが、勝ち馬にプレッシャーをかけられて苦しかったです。相手にうまく乗られてしまいました」と肩を落としていた。ランブリングアレーの2着に敗れた3走前の中山牝馬Sも逃げてタイム差なしの好走。小回りコースでの最後の粘りは目を見張るものがある。ここも得意の戦法で強敵たちを抑え込みたい。馬名の意味は「愛のバラ(フランス語)」。

ステイフーリッシュ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前々走の京都記念(2着)など、常に強敵相手に差のない競馬を披露。重賞で実に13回、3着以内に好走している安定感が頼もしい。前走の札幌記念は心房細動で競走中止となっているだけに、この中間の状態はしっかりと見極めたい。

前走の札幌記念は心房細動を発症して競走中止となったが、ここへ向けて再始動。デビュー戦以外の24戦で重賞に出走しているタフネスホースが大事に至らなかったことは何よりだった。前々走の京都記念(2着)は、好位2番手から4コーナー先頭で押し切りを狙ったが2着。ただ、差されたのがラヴズオンリーユーなら、相手が強かったと言えるだろう。強敵相手でも上位を狙えるポテンシャルを秘めており、昨年のオールカマーでは好位からしぶとく食らいつき、2着カレンブーケドールと0秒2差の3着に入った。中山コースは全5戦で2着2回、3着2回と、安定して力を発揮できているのも心強い。馬名の意味は「常識に囚われるな。有名なスピーチから。父名より連想」。

キングオブコージ

牡5歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ファイノメナ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

1勝クラスから破竹の4連勝で昨年の目黒記念を制した素質馬。前走の京都大賞典でもグローリーヴェイズ、キセキのGⅠ馬2頭を相手に3着に入った。ここは骨折明けで11か月半ぶりの実戦だが、過去の休み明け(2か月以上)では全て3着以内に好走している。

11か月半前になるが、前走の京都大賞典を振り返りたい。道中は中団後方から脚を伸ばし、好メンバーがそろうなか、出走馬中2位タイの上がり3ハロン34秒4(推定)をマークして3着に入った。騎乗した横山典弘騎手は「伸び脚は良かったし、よく走ったと思います」と評価。連勝は「4」でストップしたが、GⅠ級を相手に十分に戦えることを証明した。その後は右前脚に骨折を発症して長期離脱へ。2勝クラス・潮来特別(芝2500メートル)、3勝クラス・湾岸S(芝2200メートル)を連勝した時と同じ中山の舞台で、いい再スタートを切りたい。馬名の意味は「ナンバーワン+人名より」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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