今週の注目レース

産経賞オールカマー(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

データ分析

秋の中距離GⅠを占う名物GⅡ

秋競馬最初の古馬中距離重賞であるため、秋の中長距離GⅠを狙う有力馬が集うことの多いレース。2018年には前年のダービー馬レイデオロが秋初戦となった当レースを勝ち、次走で天皇賞(秋)を制した。今回は新潟競馬場で行われた2014年を含む過去10年のデータから傾向を探っていきたい。

休養明けの馬が圧倒的に優勢

休養明けの馬と、夏の上がり馬が対決する構図になることが多いオールカマー。過去には夏の上がり馬が活躍したこともあったが、過去10年に限れば中9週以上の間隔を取って出走してきた馬が極端に強い。レース間隔が詰まっている馬は疑ってかかりたい。〔表1〕

〔表1〕レース間隔別成績(過去10年)
レース間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
中8週以下 0-1-4-54 0% 1.7% 8.5%
中9週以上 10-9-6-50 13.3% 25.3% 33.3%

前走GⅠ組、特に宝塚記念組が優勢

休養明けの馬の中でも、前走でGⅠを使われていた馬の好走率が高い。中でも前走が宝塚記念だった馬は〔4・2・2・5〕という成績で3着内率は61.5%とかなり優秀だ。その他には、前走が天皇賞(春)、ヴィクトリアマイル、安田記念だった馬が連対している。また、前走が海外のG1だった馬も4頭中2頭が連対を果たしている。予想の中心には前走で国内外のGⅠに出走していた馬を据えたい。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 6-5-2-14 22.2% 40.7% 48.1%
GⅡ 0-1-4-21 0% 3.8% 19.2%
GⅢ 3-3-1-43 6.0% 12.0% 14.0%
オープン特別 0-0-3-12 0% 0% 20.0%
条件クラス 0-0-0-10 0% 0% 0%
障害のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%
地方競馬 0-0-0-1 0% 0% 0%
海外のレース 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%

好走例が多いのは4歳馬と5歳馬

過去10年の優勝馬の年齢は4歳、5歳、6歳のいずれか。しかし、6歳で3着以内に入った4頭は、2017年2着のステファノス(1番人気)、2016年2着のサトノノブレス(3番人気)、2014年1着のマイネルラクリマ(2番人気)、2011年1着のアーネストリー(1番人気)と、いずれも3番人気以内に支持された有力馬だった。データ的には、4歳馬か5歳馬を重視し、6歳以上で人気薄の馬は軽視の方向で臨もう。〔表3〕

〔表3〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
4歳 3-5-4-14 11.5% 30.8% 46.2%
5歳 5-3-5-34 10.6% 17.0% 27.7%
6歳 2-2-0-23 7.4% 14.8% 14.8%
7歳以上 0-0-1-32 0% 0% 3.0%

乗り替わりはやや割り引き

騎手別の成績では、前走と同じ騎手が騎乗した馬の3着内率が30%近くあるのに対し、前走から騎手が乗り替わった馬の3着内率は14.9%にとどまっている。乗り替わりで臨んだ馬の中では、2019年4着のレイデオロ(1番人気)、2017年9着のモンドインテロ(2番人気)、2015年4着のロゴタイプ(2番人気)が上位人気の支持に応えることができなかった。〔表4〕

〔表4〕騎手別成績(過去10年)
騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
前走と同じ 7-8-5-47 10.4% 22.4% 29.9%
乗り替わり 3-2-5-57 4.5% 7.5% 14.9%
ウインファイブ対象レース
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ある程度のGⅠ実績と中長距離重賞での勝ち鞍がほしい

先にも述べた通り、現在のオールカマーは上がり馬よりも、すでに実績を残している馬が好走することの多いレース。過去7年の優勝馬を調べてみると、全馬にGⅠで勝ち馬と0.5秒以内にゴールした経験があり、うち6頭には中長距離の重賞での優勝実績があった(残る1頭のセンテリュオも2着の経験あり)。〔表1〕から〔表4〕の傾向にこのGⅠと中長距離重賞での実績を組み合わせれば、優勝候補はだいぶ絞り込めるのではないだろうか。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬のGⅠ最高着順と中長距離重賞の優勝実績(過去7年)
年次 優勝馬 GⅠ最高着順 中長距離重賞優勝実績
2014年 マイネルラクリマ 2011年NHKマイルC6着(0秒5差)ほか 2013年七夕賞
2015年 ショウナンパンドラ 2014年秋華賞1着 2014年秋華賞
2016年 ゴールドアクター 2015年有馬記念1着 2015年有馬記念ほか
2017年 ルージュバック 2015年オークス2着(0秒1差) 2016年毎日王冠ほか
2018年 レイデオロ 2017年日本ダービー1着 2017年日本ダービーほか
2019年 スティッフェリオ 2019年大阪杯7着(0秒5差)ほか 2019年小倉大賞典ほか
2020年 センテリュオ 2019年エリザベス女王杯4着(0秒3差) なし

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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