今週の注目レース

関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

クールキャット

牝3歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロトンキニーズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

母は現役時代にダイヤモンドSで2着に入るなど活躍。代表産駒に重賞3勝のトリオンフ(父タートルボウル)がおり、繁殖牝馬としても高い能力をしっかりと伝えている。質の高い牝系で、すでに重賞を制している本馬も、ここからさらに実績を重ねる可能性がありそうだ。

昨年6月のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は2馬身差で快勝。2着のソングラインが今春のNHKマイルCで2着に入るなど、下した相手も強かった。その後は果敢に重賞へ挑戦し、なかなか優勝争いに加われなかったが、3走前のフラワーCで5着ながら勝ち馬から0秒3差に駆けると、前々走のフローラSで重賞初制覇を達成。東京の長い直線を先行策から押し切る強い内容だった。前走のオークスは逃げて14着に敗れたが、後方で脚をためた馬たちが上位を占めたことを考えると、展開が向かなかったと言えるだろう。今回は、前々走で結果を残した2000メートルに距離が短縮。展開次第では、巻き返す可能性もありそうだ。

アールドヴィーヴル

牝3歳

調教師:今野貞一(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:イサベル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

牝系をさかのぼれば、皐月賞馬ヴィクトリー、アンライバルドやダービー馬フサイチコンコルドなどの活躍馬が誕生している。叔父にも青葉賞を制したアドミラブルがおり、近い世代でもその底力は健在で、日本でも上位の母系の出身と言っていいだろう。

前走のオークスは、それまで1600メートルしか走ったことがなかったなかでの2400メートル戦だったが、後方で脚をため、直線で末脚を伸ばして勝ち馬ユーバーレーベンから0秒3差の5着に入った。前々走の桜花賞でも直線で目を引く伸びを発揮して5着に入るなど、GⅠでも上位争いを続けた。8日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン50秒6を楽な手応えでマーク。しっかりとした調教で負荷をかけられており、秋初戦に向け調整は万全の様子だ。春は420キログラム台での出走が多く、小柄な馬体が目立っていただけに、ひと夏を越して馬体面の成長があるかどうかもポイントの一つ。末脚を生かすタイプなので、直線の長い中京は初めての出走でも合うはずだ。

タガノパッション

牝3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:アドマイヤシルク
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

ここまで4戦のキャリアながら、同世代の牝馬のなかで上位の走りを見せている。全4戦中3戦で出走メンバー最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、末脚の爆発力は大きな武器だ。今回も直線で素晴らしい伸びを見せられるだろう。

デビューは今年の3月と遅れはしたが、そこからめきめきと頭角を現し、前走のオークスでは4着に入った。初戦の未勝利(阪神・芝1800メートル)で、既走馬もそろったメンバーでいきなり3着に好走すると、続く未勝利(阪神・芝2000メートル)では、重馬場を苦にすることなく、ハナ差ながら初勝利を挙げた。前々走のスイートピーS(リステッド。東京・芝1800メートル)は、いきなりのオープンクラスへの挑戦だったが、後方でレースを進め、ラスト1ハロンで先頭に躍り出ると、2着に2馬身差をつけて快勝。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークしており、内容も良かった。ここが秋初戦となるが、夏を越しての成長が楽しみな一頭だ。

スパークル

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:アイズオンリー
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

祖母アイランドファッションは、現役時代にアメリカのG1を3勝した活躍馬。産駒のサトノソルタスは重賞で2着2回、3着1回の成績を残している。本馬も、血統的な素質はここでも見劣りしないはず。ここを飛躍のきっかけにしたいところだ。

初勝利を挙げたのは、昨年10月の未勝利(中京・芝1600メートル)。1馬身1/4差の2着に下したジェラルディーナは、今夏に3勝目をマークするなど活躍している。昇級後は、1勝クラス・白菊賞(阪神・芝1600メートル)2着、1勝クラス・白梅賞(中京・芝1600メートル)3着とあと一歩の競馬が続いていたが、3走前の1勝クラス(東京・芝1600メートル)で2勝目をマーク。前々走のニュージーランドTこそ9着に敗れたが、前走の2勝クラス・フィリピンT(小倉・芝1800メートル)で3勝目を挙げた。厩舎スタッフは「前走後は放牧に出ていましたが、暑い時季に無理をさせなかったことで馬に活気があり、好状態をキープできている感じです」と充実ぶりを認めている。

オヌール

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

母は2014年の仏オークス馬で、同年の仏1000ギニーも制し、G1を2勝の実績。繁殖牝馬としても、本馬の全姉デゼルが今年の阪神牝馬Sで重賞初制覇を飾っており、今後に注目が集まる血統と言っていいだろう。まだまだ伸びしろが大きい期待馬だ。

ここまで3戦の馬体重が404キログラムから418キログラムと、小柄であることは間違いなく、馬体面での成長は期待される。昨年11月のメイクデビュー阪神で、クビ差ながら単勝オッズ1.4倍という断然の1番人気に応えて初勝利を挙げると、続く1勝クラス・アルメリア賞(ともに阪神・芝1800メートル)は1/2馬身差で制して連勝。アルメリア賞では、道中3番手からメンバー中2位の3ハロン32秒7(推定)という速い上がりをマークした。前走のフローラSは8着に敗れたが、普段より後方からの競馬となり、また、小柄な馬体だけに初めての関東圏への長距離輸送も影響したはずだ。輸送時間の短い中京なら、また違った競馬が期待できるだろう。

アンドヴァラナウト

牝3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:グルヴェイグ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年11月のデビューからここまで5戦を経験。全てのレースで2着以内に入っており、抜群の安定感を誇る。今回が初めての重賞挑戦とはなるが、相手なりに走れるタイプ。同世代の牝馬同士の一戦なら、上位争いに加わる可能性は十分にあるだろう。

祖母エアグルーヴはオークスでGⅠ初制覇を飾ると、翌年の天皇賞(秋)も制覇した名牝。繁殖牝馬としてもGⅠ2勝馬アドマイヤグルーヴなど優秀な産駒を残した。現在は日本で屈指の名牝系となっており、多くの活躍馬を送り出している。この牝系とキングカメハメハの組み合わせは、2015年の二冠馬ドゥラメンテと同じだ。本馬は、前走の1勝クラス・出雲崎特別(新潟・芝2000メートル)で、2着馬に1馬身1/4差をつけて2勝目をマーク。しっかりと白星を挙げ、今回の重賞挑戦につなげている。また、本レースと同じ2000メートルで結果を残した点も大きかった。初めての重賞への出走となるが、血統背景を考えれば、決して素質は見劣りしないはずだ。

タガノディアーナ

牝3歳

調教師:長谷川浩大(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:アルーア
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今春のチューリップ賞では、メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして勝ち馬から0秒1差の4着に入ったように、すでに同世代の牝馬限定重賞で通用することは証明済み。夏を越しての成長を見せ、この先の大きな舞台につなげたい。

初勝利は4戦目と少し時間がかかったが、昨年12月の未勝利(阪神・芝1800メートル)では、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(以下推定)の末脚を発揮して快勝。続く1勝クラス・つばき賞(阪神・芝1800メートル)でも、昇級初戦ながら2着に入った。春のクラシックには出走がかなわなかったものの、前々走の1勝クラス(小倉・芝1800メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8を記録してV。安定して速い上がり3ハロンタイムを記録しており、末脚の爆発力は武器の一つと言えるだろう。前走の2勝クラス・糸魚川特別(新潟・芝1800メートル)でも、上がり3ハロン32秒7をマーク。2着とはいえ、今回の重賞挑戦での上位争いを予感させる内容だった。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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