今週の注目レース

札幌2歳ステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

ジオグリフ

牡2歳

調教師:岩戸孝樹(美浦)

  • 父:ドレフォン
  • 母:アロマティコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

期待の新種牡馬ドレフォンの産駒。初戦は好位から鋭い脚を使うセンスあふれる走りを披露した。母アロマティコは2014年のクイーンS2着馬、半兄が目下3連勝中のアルビージャ(父モーリス)。本馬も確かな素質を秘めている。

前走のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、好位からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)で抜け出す好内容。東京の坂も苦にしないパワフルな走りだった。騎乗したC.ルメール騎手は「スタートが良かったし、道中も真面目に走っていたようにセンスがあります。反応はちょっと遅かったけど、坂を上ってからいい脚を使ってくれました」と称賛した。レース前から評判を集めた3着アスクビクターモアを下し、4着馬カメハメハタイムは次戦を勝利したように、レースレベル自体も評価できる。2012年秋華賞3着の母アロマティコは洋芝の北海道シリーズで2戦2連対の実績。舞台適性への自信を胸に、重賞の舞台に挑む。

リューベック

牡2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ライツェント
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

全姉に2017年秋華賞、2019年ナッソーS(G1・イギリス)を制したディアドラがいる良血馬。断然の1番人気を集めたメイクデビュー函館(芝1800メートル)を鮮やかに逃げ切っており、ここもスピードに注目したい。

全姉が国内外で名を売ったディアドラという点でも注目された初戦。好スタートから後続に並びかけることを許さず、鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。騎乗した吉田隼人騎手は「一歩目が速かったので逃げる形になりました。直線では物見をするくらい余裕がありました。性格が良くてポテンシャルは高いです」と高く評価した。陣営が見抜いたのは、海外のターフを渡り歩いた姉同様の洋芝適性。須貝尚介厩舎は札幌2歳Sを昨年のソダシのほか、2015年アドマイヤエイカン、2013年レッドリヴェールで計3勝。本馬もソダシと同時期の函館の新馬戦を勝利し、堂々と重賞に駒を進める。札幌から2年連続のスター誕生へ。素質、実力ともに有力な候補生となる。

アスクワイルドモア

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ラセレシオン
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

母はJRAで3勝をマークしたラセレシオン。本馬は函館・芝1800メートルを3戦して2着、2着、1着と安定した走りを披露している。一戦ごとに競馬を覚えて内容も良化。着実に歩みを進めてきた経験値は重賞でも武器になる。

メイクデビュー函館(芝1800メートル、2着)は、発馬で遅れて3コーナー付近から早めにムチが入る苦しい形に。それでも直線でじりじりと脚を伸ばす姿に素質の片りんが感じられた。続く未勝利(函館・芝1800メートル、2着)は4コーナーで前が壁になり、仕掛けが遅れるシーン。デビュー2戦ともに敗因は明確なだけに、前走の初勝利は特段驚くものではなかった。タフな競馬を3戦経験してきたことは、今回のレースで強みになるだろう。馬群の中に入っても尻込みしない気性も、初の重賞舞台で生きそうだ。ここが4戦目だが疲れた様子はなく、むしろピリッとしてきた印象。持ち前の安定感を生かして、上位進出を狙う。

トーセンヴァンノ

牡2歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:ヴァンキッシュラン
  • 母:トーセンソニア
  • 母の父:ファンタスティックライト
ここに注目!

距離を延ばした前走のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)で初勝利をマーク。父ヴァンキッシュランに産駒初のJRA勝利をプレゼントした。2016年青葉賞を制した父譲りのスタミナで、産駒の重賞初Vも手にできるのか、注目だ。

メイクデビュー札幌(2着)から3戦目の函館2歳S(6着)まで3戦連続で芝1200メートルを使われたが、前走のオープン特別・コスモス賞で芝1800メートルに距離を延ばして待望の初勝利をゲット。楽に好位を追走し、最後はしぶとく追い比べを制した。騎乗した山田敬士騎手は「1200メートルを走ってきたので、スタートが速かったです。直線で抜かれても、もうひと踏ん張りしてくれました」とその根性を称えていた。その後は札幌競馬場で調整。激戦の疲れは見られず、むしろ軽さが増してきた印象を受ける。過去10年の札幌2歳Sにおいて、コスモス賞勝ち馬の制覇はないが、2011年ゴールドシップ、2012年ラウンドワールド、2018年ナイママが2着に好走している。

オンリーオピニオン

牝2歳

調教師:伊藤大士(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:オピニオン
  • 母の父:アイルハヴアナザー
ここに注目!

1番人気のメイクデビュー福島(芝1800メートル)は3馬身差で逃げ切り勝ち。稍重の芝を軽やかなフットワークで駆け抜けており、力の要る洋芝も問題にしないだろう。初戦で幼さを見せていたことから、1度レースを使った上積みにも期待したい。

逃げ切ったデビュー戦は、2番手で運んだ馬を3馬身突き放す快勝劇。稍重のスローペースではあったが、好位勢との差は明らかだった。騎乗した柴田大知騎手は「調教で力があることは分かっていました。直線で物見をしてブレーキをかけながら勝つのだから、素質は高いと思います。成長途上だけど、これからが楽しみです」と、荒削りなレース内容に将来性を見いだしていた。初戦は他馬と馬体を併せることがなかったが、中間は3頭併せの真ん中で実戦を意識した調教を消化。余裕たっぷりの動きにさらなる上積みを感じさせる。洋芝で生きるパワーを備えている印象で、侮ることはできない一頭だ。

トップキャスト

牝2歳

調教師:高橋康之(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:トップライナーⅡ
  • 母の父:Thunder Gulch
ここに注目!

鮮やかに逃げ切ったメイクデビュー函館(芝1800メートル)では、1分48秒5の好タイムをマーク。2着馬に0秒6差、3着以下にはさらに大差をつけており、動きが目立っていた調教通りの能力を示した。スピード決着ならここでも上位候補だ。

前走のメイクデビュー函館は、大外枠(8枠8番)からスピードの違いで先手を奪い、11秒後半から12秒前半の速いラップを淡々と刻んだ。後続に脚を使わせる速い流れを演出し、上がり3ハロン36秒5のタイムもメンバー中最速。まさに、他馬にとってはお手上げの勝ちっぷりだった。騎乗した団野大成騎手は「スムーズな競馬ができましたし、よく頑張ってくれました。初戦なので馬群で運びたかったのですが、今日の内容は強かったですね」とポテンシャルを評価した。昨年の本レースは1着、2着、4着が牝馬。1着がソダシ、2着がユーバーレーベンと、牝馬クラシックの出世レースになった。今年も3頭の牝馬がエントリー。昨年の偉大な先輩たちに続きたい。

ダークエクリプス

牡2歳

調教師:今野貞一(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:スターズインハーアイズ
  • 母の父:Woodman
ここに注目!

祖母がディープインパクトを産んだウインドインハーヘアで、母系の底力は確かなものがありそうだ。本馬も、メイクデビュー函館(芝1800メートル、1着)では馬の後ろで我慢を利かせてセンスの良さをアピール。叔父のような出世街道を歩みたい。

前走のメイクデビュー函館は、好位をリズム良く追走。直線でスッと加速すると、2着馬を突き放して勝利を飾った。騎乗した坂井瑠星騎手は「調教から前向き過ぎるところがありましたが、レースは馬の後ろで我慢できました。スタートセンスも、最後の一瞬の脚も良かったです」と納得の口ぶり。このレースで5着のイエヴァンポルッカ、6着レッドラディエンスが次戦を勝利。3着馬ポッドボレット、7着馬ジョーカーブラウンも2戦目で2着に好走しており、好メンバーが集っていたことになる。叔父ディープインパクトのほかにも、半兄にはオープン特別・若駒Sを制したアインラクス(父ダンスインザダーク)、近親にレイデオロ、ブラックタイドなどがいる超優秀な血統背景も覚えておきたい。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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