今週の注目レース

テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

小倉競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

上位人気馬があまり勝ち切れていない波乱含みの一戦

昨年の北九州記念は、単勝オッズ14.9倍(8番人気)のレッドアンシェルが優勝を果たした。芝1200メートルで行われるようになった2006年以降の優勝馬15頭中、4番人気以内に支持されていた馬は3頭しかおらず、1番人気の支持に応えて優勝を果たしたのは2008年のスリープレスナイトのみだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

「牝馬」がやや優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭は牝馬だった。一方、牡・せん馬は3着内率13.0%とやや苦戦している。“夏は牝馬”の格言通りに牝馬を重視すべきかもしれない。〔表1〕

〔表1〕性別成績(過去10年)
着度数 勝率 連対率 3着内率
牡・せん 5-4-3-80 5.4% 9.8% 13.0%
5-6-7-58 6.6% 14.5% 23.7%

前走好走馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中15頭は、前走の着順が「1着」だった。該当馬は3着内率も44.1%と優秀な水準に達している。直近のレースを勝っている馬は信頼できるとみてよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着 4-8-3-19 11.8% 35.3% 44.1%
2着以下 6-2-7-119 4.5% 6.0% 11.2%

なお、前走の着順が「2着以下」だった馬のうち、前走の1着馬とのタイム差が「0.8秒以上」だった馬は3着内率4.0%と苦戦している。それに対し、「0.2秒以内」とタイム差が小さかった馬の3着内率は21.7%となっている。前走で敗れた馬を比較する際は、勝ち馬とのタイム差が小さかった馬を高く評価すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の着順が「2着以下」だった馬の、前走の1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
0.2秒以内 2-0-3-18 8.7% 8.7% 21.7%
0.3秒〜0.7秒 4-2-2-53 6.6% 9.8% 13.1%
0.8秒以上 0-0-2-48 0% 0% 4.0%

キャリアが浅い馬は比較的堅実

過去10年の3着以内馬延べ30頭は、通算出走数が「18戦以内」と「19戦以上」だった馬が共に15頭と同数になっている。ただし、「19戦以上」だった馬は3着内率13.0%とやや苦戦している。まずはキャリアが浅い馬に注目したい。〔表4〕

〔表4〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
18戦以内 4-4-7-38 7.5% 15.1% 28.3%
19戦以上 6-6-3-100 5.2% 10.4% 13.0%

なお、通算出走数が「19戦以上」だった馬のうち、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬は3着内率5.6%とより苦戦している。ちなみに、2015年以降の過去6年に限ると、該当馬の成績は〔1・0・1・52〕(3着内率3.7%)である。キャリア「19戦以上」、かつ前走が2着以下で勝ち馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬は、割り引きが必要だ。〔表5〕

〔表5〕通算出走数が「19戦以上」だった馬の、前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.1秒以内 3-6-1-16 11.5% 34.6% 38.5%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.2秒以上 3-0-2-84 3.4% 3.4% 5.6%

サマースプリントシリーズ転戦馬に注目

過去6年の3着以内馬延べ18頭中11頭は、同年のサマースプリントシリーズ対象レースにおいて7着以内となった経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率10.1%とやや苦戦している。今年も函館スプリントS、CBC賞、アイビスサマーダッシュで7着以内となっていた馬が出走してきたら、高く評価すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕“同年のサマースプリントシリーズ対象レース”において7着以内となった経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 4-3-4-21 12.5% 21.9% 34.4%
なし 2-3-2-62 2.9% 7.2% 10.1%

なお、同年のサマースプリントシリーズ対象レースにおいて7着以内となった経験がなかった馬のうち、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬は全て4着以下に敗れている。まだ今年のサマースプリントシリーズ対象レースで7着以内となったことがなく、前走で勝ち馬にある程度のタイム差をつけられてしまった馬は評価を下げたい。〔表7〕

〔表7〕“同年のサマースプリントシリーズ対象レース”において7着以内となった経験がなかった馬の、前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去6年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.2秒以内 2-3-2-16 8.7% 21.7% 30.4%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.3秒以上 0-0-0-46 0% 0% 0%
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前走で先行していた馬が勝ち切れていない

過去10年の優勝馬10頭から、前走が新潟・直線芝1000メートルのレースだった4頭を除いた6頭のうち、2017年のダイアナヘイローを除く5頭は前走の4コーナーの通過順が5番手以下だった。前走が直線コース以外のレースで先行していた馬は扱いに注意した方がよさそうだ。なお、過去10年の優勝馬10頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.6秒以内だった点、そして通算出走数が28戦以内だった点も共通している。大敗直後の馬、キャリアが豊富な馬も過信禁物とみるべきだろう。〔表8〕

(伊吹 雅也)

〔表8〕優勝馬の、前走の4コーナーの通過順、前走の着順、前走の1着馬とのタイム差、通算出走数(過去10年)
年次 優勝馬 前走の4コーナーの通過順 前走の着順 前走の1着馬とのタイム差 通算出走数
2011年 トウカイミステリー - 7着 0.5秒 21戦
2012年 スギノエンデバー 7番手 1着 - 23戦
2013年 ツルマルレオン 16番手 8着 0.6秒 21戦
2014年 リトルゲルダ - 4着 0.2秒 18戦
2015年 ベルカント - 1着 - 13戦
2016年 バクシンテイオー 5番手 3着 0.1秒 24戦
2017年 ダイアナヘイロー 3番手 1着 - 15戦
2018年 アレスバローズ 8番手 1着 - 26戦
2019年 ダイメイプリンセス - 6着 0.4秒 28戦
2020年 レッドアンシェル 6番手 3着 0.6秒 18戦
  • 注記:前走が直線コースだった馬は4コーナーの通過順非掲載

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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