今週の注目レース

テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

小倉競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

モズスーパーフレア

牝6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

冬毛が出やすいタイプで、体を絞ることに苦労する冬場と違い、代謝のいい夏場は仕上がりに手間取らない馬。この中間も帰厩直後から好時計を連発しており、体調はすこぶる良好と考えてよさそうだ。当日の馬場状態や枠順にもよるが、大崩れは予想しにくい。

連覇を狙った前走の高松宮記念は5着に敗れたが、本来は得意としていない重馬場で、勝ったダノンスマッシュとは0秒3差。他の先行馬が失速する展開のなか、速いラップで逃げた本馬がこのタイム差で踏ん張ったことは評価できるだろう。6歳となった現在でも能力面の大きな衰えはなさそうだ。北九州記念への出走は今年で3年連続。一昨年が4着、昨年が2着と勝ち切れていないが、レース間隔に敏感なタイプゆえに、スプリンターズSまで中2週のセントウルSではなく、間隔を十分に取れるハンデ戦の本レースを選んでいる背景がある。好結果を出して大一番に向かうためには、56.5キログラムのハンデ克服が一番の鍵になる。

ジャンダルム

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

11日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン49秒4の好時計をマーク。攻め駆けするタイプではあるが、それを考慮しても目を引く動きを見せている。2歳重賞を勝っているものの、母系は晩成タイプ。現在こそが充実期かもしれない。鍵は小回りコースへの対応になりそうだ。

2017年のデイリー杯2歳Sを制した重賞勝ち馬で、同年のホープフルSで2着、翌年の弥生賞での3着もあったことから、3歳春はクラシック路線を選択。その後もマイルより短い距離を走ることなく、キャリアを積み重ねてきた。しかし、母のビリーヴはスプリントGⅠを2勝した快速馬。その影響が色濃く出始めた本馬のスプリント路線参入は、至極当然の流れと言えるだろう。初めての芝1200メートル戦に挑んだ前走の春雷S(リステッド。中山)では、トップハンデを背負いながら、2着馬に2馬身1/2差の完勝。距離適性の高さを感じさせるパフォーマンスだった。今回のメンバーで結果を出せるようなら、胸を張ってGⅠの舞台へと向かうことができそうだ。

シゲルピンクルビー

牝3歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

前走時は涼しい函館での調整。2か月程度のレース間隔がある今回、遠征による疲れなどを心配する必要はなさそうだが、小倉への舞台替わりとなれば、当日の雰囲気には注意を払うべきだろう。前走と同程度の馬体重なら問題なしと判断したい。

半姉に2019年桜花賞で2着に好走したシゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)。差のない競馬はするものの重賞タイトルに届かない姉と異なり、本馬はデビュー3戦目のフィリーズレビューで早々と重賞勝ち馬の仲間入りを果たしている。しかしながら、好走できる距離のレンジは妹のほうが狭いようで、桜花賞では勝ったソダシから2秒4も離された16着と大敗。現状では1400メートル以下の距離に適性がある馬と考えるべきだろう。前走の函館スプリントSでは2番人気で9着に敗れたが、これは直線で前が壁になり、追うことができない状況だったため。能力を出し切っての結果でないのなら、同じスプリント重賞での巻き返しを期待してもいいはずだ。

ファストフォース

牡5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラッシュライフ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

未勝利時代に夏の小倉で3走。コース相性だけでなく、暑い時季でも疲れを見せなかったことが背景にあったという。変則日程により、今年は小倉でスプリント重賞が2戦。この条件を得意にしている本馬には最高の番組と言える。勝負度合いの強い1戦だ。

格上挑戦で挑んだ前走のCBC賞を逃げ切りで制し、重賞勝ち馬の仲間入りを果たした。1分06秒0のJRAレコードは速い時計の出やすい馬場コンディションの影響を受けたものと言え、積極的な戦法を選択した陣営の作戦勝ちの面も大きかった。2着馬との差が0秒1、3着馬との差が0秒2であることも考慮すれば、過度の評価は避けたいところだろう。注目したいのが、前走は約8か月半の休み明けにもかかわらず18キログラムのシェイプアップに成功し、休養前よりもはるかにいい状態で出走できたこと。その調子を維持できていれば、タイトルホースとなり、前走よりハンデを課せられる立場になった今回も、無視できない存在となりそうだ。重賞連勝も十分にあり得るだろう。

レッドアンシェル

牡7歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スタイルリスティック
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

力の要る馬場(重)を苦にした印象の前走だったが、道悪を苦にしないとされるピッチ走法の馬で、実際に一昨年のCBC賞は不良馬場での勝利。本質的には馬場不問のタイプだ。昨年の本レースはブリンカー着用が刺激になった感もあり、ここも何か変化が必要かもしれない。

7歳の夏を迎えたマンハッタンカフェ産駒。一昨年のCBC賞、昨年の北九州記念と2つのスプリント重賞を勝ち、昨年のスプリンターズSでは6着と、実績的には今回のメンバーでも上位と言える存在だろう。近2走の成績はひと息だが、14着だった前々走の京阪杯は、通常よりもイレ込みが激しかったことが敗因の一つ。18着だった前走の高松宮記念は1枠2番からのスタートで、馬場の荒れたインコースを通ったことがこたえたレースに見えた。年齢的にもさらなる成長は見込みづらいのかもしれないが、昨年に近いパフォーマンスができれば、このメンバーが相手でも勝ち切る力はあるはずだ。

ヨカヨカ

牝3歳

調教師:谷潔(栗東)

  • 父:スクワートルスクワート
  • 母:ハニーダンサー
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

少しテンションの高い面があり、パドックでうるさい仕草を見せるが、それが競馬に影響することは少ない。むしろ、長距離輸送がありながら、前走時は馬体重が8キログラム増えていた。これはプラス材料だろう。今回も450キログラム台はキープしたいところだ。

九州産馬の星として、大きな期待を背負っている3歳牝馬。ここを勝てば、2005年のアイビスサマーダッシュを勝ったテイエムチュラサン以来の九州産馬によるJRA平地重賞制覇になる。その可能性は決して低くなく、4走前のフィリーズレビューでは勝ったシゲルピンクルビーとクビ差、前々走の葵Sでも勝ち馬レイハリアにハナ差と、重賞で2度の2着を記録。他世代との初対戦だった前走のCBC賞では、速い時計の出やすい馬場コンディションで、序盤から速いペースに戸惑ったようなレース内容になったが、JRAレコードに0秒4差の5着なら、まずまずの結果と言えるだろう。前走と同じ舞台のハンデGⅢで、雨の影響を受けた馬場状態になれば、前走以上の結果を期待してもいいはずだ。

アウィルアウェイ

牝5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ウィルパワー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前走は馬体を絞りやすい夏場のレースで10キログラムの体重増。多少の余裕は感じたが、それ以上に活気のある歩様、張りのある馬体のほうが目についた。春よりも確実に状態は良さそうだ。理想は前走から少し締まってくる程度のシルエット。480キログラム台がベストだろう。

半兄に安田記念、マイルチャンピオンシップを勝ったインディチャンプ(父ステイゴールド)がいる血統で、本馬も昨年のシルクロードSで重賞制覇を果たした。今回のメンバーでも実力上位と考えられる1頭だが、成績のバラつきが大きいタイプで、今年もオーシャンSが12着、高松宮記念が16着と大敗。しかし、立て直しての出走となった前走のCBC賞では、出走馬中最速の上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を駆使し、勝ち馬ファストフォースから0秒2差の3着まで追い上げた。牝馬で55.5キログラムのハンデを背負い、外を回って際どく迫った内容は、上位2頭に劣らないもの。今回も能力を発揮できるようなら、2つ目の重賞制覇も十分に可能だろう。

エングレーバー

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:マルティンスターク
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

左回りが苦手というイメージはなかった馬だけに、外へモタれる面を見せた前走の京王杯スプリングC(13着)は意外な内容。小倉では勝ち星こそ挙げていないが、右回りに戻るのはプラス材料だろう。レース間隔を空けたことによる馬体重の回復も欲しいところだ。

父は三冠馬オルフェーヴルで、母の父に有馬記念などを勝ったシンボリクリスエス、母系には凱旋門賞馬のトニービンの名がある。中距離以上に適性がありそうな血統背景で、実際に2000メートル前後の距離でキャリアを積んできた本馬だが、結果を残せなかったのは前向き過ぎる気性面が影響していたためだろう。乗りやすさを求めて出走した前々走の3勝クラス・心斎橋S(阪神・芝1400メートル)は、陣営の思惑がはまったレース。3馬身差で楽勝したレース内容は、重賞級の評価に値するものだった。前走の京王杯スプリングCは13着と結果を出せなかったが、3番人気に支持されており、その資質の高さは認められている。今回、初の1200メートルがプラスに出れば、巻き返すことも可能なはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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