今週の注目レース

ディープインパクト追悼競走 小倉記念(GⅢ)

小倉競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

荒れるか否かの見立てもポイントになりそうなハンデキャップ競走

2020年の小倉記念は単勝オッズ26.3倍(10番人気)のアールスターが優勝を果たし、3連単で137万4190円の高額配当が飛び出した。2019年は単勝オッズ2.6倍(1番人気)のメールドグラースが、2018年は単勝オッズ3.3倍(1番人気)のトリオンフが制しているが、2016年は単勝オッズ36.6倍(11番人気)のクランモンタナが勝利しており、1番人気馬が期待に応えた年もあれば、大きな波乱が起きた年もある。年によって様相が異なる難解な一戦を展望すべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

キャリアが比較的浅い馬は堅実

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、通算出走数が「20戦以下」だった。該当馬は3着内率も42.9%と優秀な水準に達している。キャリア20戦以下の馬は高く評価してよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
20戦以下 9-9-3-28 18.4% 36.7% 42.9%
21戦以上 1-1-7-82 1.1% 2.2% 9.9%

なお、通算出走数が「21戦以上」だった馬で3着以内に入った9頭のうち8頭は、“1800メートル以上、かつ出走頭数が11頭以上だったJRAのGⅠ・GⅡ”において7着以内となった経験のある馬だった。キャリア21戦以上、かつ今回(GⅢ)より格の高いレースで7着以内に入ったことのない馬は、過信禁物とみておきたい。〔表2〕

〔表2〕通算出走数が「21戦以上」だった馬の、“1800メートル以上、かつ出走頭数が11頭以上だったJRAのGⅠ・GⅡ”において7着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-1-6-28 2.8% 5.6% 22.2%
なし 0-0-1-54 0% 0% 1.8%

前走から「中4週以上」の間隔で臨む馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、前走との間隔が「中4週以上」だった。一方、「中3週以内」だった馬は3着内率13.7%とやや苦戦している。ちなみに、「中3週以内」かつ通算出走数が21戦以上だった馬は〔0・0・2・52〕(3着内率3.7%)である。臨戦過程に余裕がある馬を高く評価すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走との間隔別成績(過去10年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中3週以内 5-1-4-63 6.8% 8.2% 13.7%
中4週以上 5-9-6-47 7.5% 20.9% 29.9%

大型馬は割り引きが必要

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走の馬体重が「500キログラム未満」だった。一方、「500キログラム以上」だった馬は3着内率7.5%と苦戦しているうえ、そのうち通算出走数が21戦以上だった馬は〔0・0・0・27〕(3着内率0%)である。大型馬は扱いに注意した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
500キログラム未満 7-10-10-73 7.0% 17.0% 27.0%
500キログラム以上 3-0-0-37 7.5% 7.5% 7.5%

馬場状態が「良」の年は前走で先行していた馬が不振

過去10年で馬場状態が「良」だった年(2011年、2012年、2015年から2020年)の3着以内馬延べ24頭中22頭は、前走の4コーナーの通過順が4番手以下だった。一方、3番手以内だった馬は3着内率6.5%と苦戦している。馬場状態が「良」になりそうなら、先行力しそうなタイプは評価を下げるべきかもしれない。〔表5〕

〔表5〕馬場状態が「良」だった年における、前走の4コーナーの通過順別成績(2011年、2012年、2015年から2020年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 0-0-2-29 0% 0% 6.5%
4番手以下 8-8-6-58 10.0% 20.0% 27.5%
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前走の距離が明暗を分けそう

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の距離が2000メートル以上だった。なお、前走の距離が2000メートル未満だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2008年のドリームジャーニーが最後である。前走が今回より短い距離のレースだった馬は、勝つ可能性が低いとみるべきだろう。ちなみに、過去10年の優勝馬10頭中9頭は、小倉記念出走前までの通算出走数が17戦以下だった。〔表1〕で挙げた傾向も重視した方がよさそうだ。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、前走の距離、通算出走数(過去10年)
年次 優勝馬 前走の距離 通算出走数
2011年 イタリアンレッド 2000m 16戦
2012年 エクスペディション 2000m 15戦
2013年 メイショウナルト 2000m 17戦
2014年 サトノノブレス 3200m 12戦
2015年 アズマシャトル 2000m 16戦
2016年 クランモンタナ 2000m 39戦
2017年 タツゴウゲキ 2000m 16戦
2018年 トリオンフ 2000m 15戦
2019年 メールドグラース 2000m 16戦
2020年 アールスター 2000m 17戦

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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