今週の注目レース

北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

函館競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

マジックキャッスル

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨年の牝馬三冠全てに出走を果たし、秋華賞では2着に好走。4歳を迎えた今年は1月の愛知杯で待望の重賞タイトルを獲得すると、前走のヴィクトリアマイルでは3着に入った。差し脚質から小回りの函館コースへの対応は鍵になるが、主役の座は譲れない。

4歳初戦となった3走前の愛知杯は、4コーナー8番手から、直線では先に抜け出したランブリングアレー(2着)をゴール寸前でクビ差捕らえて重賞タイトルを獲得した。約3か月の休み明けだった前々走の阪神牝馬Sは、脚をためて後方待機策。スローペースで瞬発力勝負になったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒4(推定)の末脚を発揮してクビ差の2着に好走した。前走のヴィクトリアマイルは、二の脚を利かせて中団のインを追走。勝ったグランアレグリアには4馬身ほど離されたものの、直線でしぶとく脚を伸ばし、2着ランブリングアレーとクビ差の接戦に持ち込んで3着に入った。中間は本レースに照準を合わせて熱心に攻め馬を積んでおり、仕上げに抜かりはない。

ドナアトラエンテ

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドナブリーニ
  • 母の父:Bertolini
ここに注目!

JRA賞年度代表馬を2度受賞したジェンティルドンナを全姉に持つ良血馬。前走の福島牝馬Sでハナ差の2着に入り、ポテンシャルの高さは証明済みだ。GⅠの大舞台へ確実に駒を進めるためにも、ここで収得賞金を加算しておきたい。

5歳初戦となった3勝クラス・初富士S(中山・芝1800メートル)は、牡馬相手に55キログラムのハンデを背負いながらも、ラスト100メートル付近できっちり抜け出し快勝。1番人気に支持された前々走の中山牝馬Sは、不良馬場に脚を取られて9着に敗れた。再び1番人気に推された前走の福島牝馬Sは、脚をためて好位集団を追走。スローペースになりディアンドルの逃げ切りは許したものの、直線でじわじわと差を詰め、最後は際どく迫ってハナ差の2着に好走した。デビュー当時(418キログラム)から大きく馬体が増えているように優れた成長力があり、5歳夏でキャリア11戦と、まだ伸びしろを残している。展開に左右されない自在性を兼ね備えており、初めての函館コースも問題なさそうだ。

テルツェット

牝4歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラッドルチェンド
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

GⅠ初挑戦となった前走のヴィクトリアマイルは14着と大敗を喫したものの、破竹の4連勝でダービー卿チャレンジTを制した実力馬。キャリアが浅く、まだ成長の余地を残しており、強敵にもまれた前走の経験を糧に、さらなる飛躍を期待したい。

4歳初戦となった3勝クラス・節分S(東京・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏んで後方待機策。メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を繰り出し、ゴール前でハナ差捕らえてオープンクラス入りを決めた。続くダービー卿チャレンジTもスタートで出遅れたが、二の脚で挽回して中団後方を追走。3コーナー過ぎから徐々に押し上げると、直線で豪快に抜け出して、牡馬相手に重賞タイトルを獲得した。前走のヴィクトリアマイルもスタートが悪く、直線の伸びを欠いて14着に敗れたが、牝馬の一線級がそろっていたことを踏まえれば、悲観する内容ではないだろう。ゲートに課題があり、小回りの函館コースに少し不安は残るが、ポテンシャルは高く、今後も目が離せない存在だ。

シゲルピンクダイヤ

牝5歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

気性面の難しさもあって成績は安定しないが、3歳時の桜花賞2着、秋華賞3着と能力の高さは折り紙つき。前走のヴィクトリアマイル(5着)以来2か月半ぶりの実戦だが、久々は苦にせず、本来のパフォーマンスを発揮できれば上位争いが濃厚だ。

4歳以降はやや伸び悩んでいたものの、昨年12月の中日新聞杯では、ジワッと前に取りついて好位を進み、正攻法のレース運びから直線半ばで1度先頭のシーン。最後は勝ち馬の瞬発力に屈したが、牡馬相手にクビ差の2着に好走して、あらためて地力の高さを示した。5歳初戦の愛知杯(9着)は、ハイペースを5番手で追いかけて直線の粘りを欠いたが、前々走の福島牝馬Sでは、好位追走から差を詰めて勝ち馬から0秒2差の7着に入った。前走のヴィクトリアマイルは、スタートで後手を踏みながらも、二の脚で挽回して好位のインを追走。直線ではしぶとく脚を伸ばして2着ランブリングアレーと0秒1差の5着に健闘した。以前と比べて心身ともに成長しており、待望の重賞タイトル獲得を目指す。

シャムロックヒル

牝4歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ララア
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

3勝クラスからの格上挑戦となった前走のマーメイドSでは、50キログラムの軽ハンデを生かして鮮やかな逃げ切り勝ちを飾った。今回は別定重量戦で5キログラムの斤量増になるが、心身ともに成長して充実期を迎えており、重賞連勝を狙う。

初勝利に10戦を要したが、昨夏以降に頭角を現し、昨年12月の2勝クラス(阪神・芝2200メートル)で3勝目をマーク。昇級初戦となった3勝クラス・寿S(中京・芝2000メートル)で14着に敗退した後は5か月余りの休養で立て直しを図った。前走のマーメイドSは、最内枠からポンと好スタートを決めて先手を主張。10番人気の低評価で後続勢のマークも緩く、前半1000メートル通過タイム1分00秒8のマイペース。50キログラムの軽ハンデも生かして直線はしぶとい二枚腰を発揮し、最後は後続の強襲をクビ差しのいで重賞制覇を達成した。レース後の回復が早く、休み明けを1度使って状態面の上積みは大きそう。5キログラムの斤量増でも有力候補に挙げられる。

フェアリーポルカ

牝5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

昨年の中山牝馬S、福島牝馬Sで重賞連勝を飾った実績馬。513キログラムで若干太めだった前走のスパーキングレディーC(JpnⅢ。川崎・ダート1600メートル)は、直線の伸びを欠いて大きく離された4着に敗れており、今回は馬体が絞れているかどうかが重要になりそうだ。

5歳を迎えた今年は2月の小倉大賞典から始動。直線で伸びを欠いて8着に敗れたが、牡馬相手に勝ち馬から0秒5差ならレース内容は悪くなかった。続く中山牝馬Sは、向正面から徐々にポジションを押し上げ、4コーナーで3番手に浮上すると、直線もしぶとく脚を伸ばして3着に好走した。ダート路線に矛先を向けた前々走のマリーンC(JpnⅢ。船橋・ダート1600メートル)、前走のスパーキングレディーC(JpnⅢ)はともに4着で、今回は再び芝に戻ってくる。レース後は函館競馬場に移動し、約3か月ぶりの前走を1度使って状態面の上積みは確か。56キログラムの斤量を背負うが、展開に左右されない自在性を兼備しており、今回も上位争いが期待できそうだ。

ウインマイティー

牝4歳

調教師:五十嵐忠男(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:アオバコリン
  • 母の父:カコイーシーズ
ここに注目!

前々走のエリザベス女王杯、ブリンカー着用で臨んだ前走の愛知杯はともに14着と大敗したが、3歳春のオークスでは勝ち馬デアリングタクトから0秒2差の3着に好走。今回は6か月半の休み明けで当日の仕上がりはポイントになるが、立て直した効果に期待したい。

昨年春の忘れな草賞(リステッド。阪神・芝2000メートル)で3勝目をマーク。GⅠ初挑戦となったオークスは、13番人気の低評価だったものの、スッと内に潜り込んで好位のインを追走。直線入り口でスムーズに進路を確保すると、残り200メートル付近で1度先頭のシーンを作った。最後は外から強襲したデアリングタクト(1着)、内をすくったウインマリリン(2着)に先着を許したが、見せ場十分の3着だった。近4戦は着外に敗れているが、昨春の実績を踏まえれば、能力を出し切っていないことは明らか。GⅠ6勝を挙げた父ゴールドシップは優れた成長力を有しており、血統面からパワーを要する洋芝も合いそうだ。古馬になって、もうひと皮むけても不思議はない。

クラヴァシュドール

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:パスオブドリームズ
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

阪神ジュベナイルフィリーズ3着などGⅠでの好走歴があり、潜在能力の高さはここでも互角以上だ。昨秋以来やや成績は伸び悩んでいたが、前走の米子S(リステッド。阪神・芝1600メートル)で3着に入って復調ムード。重賞タイトルに手が届いても不思議はない。

4歳初戦となったニューイヤーS(リステッド。中山・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏みながらも、レースの上がり3ハロンタイムを1秒5上回る同33秒3(推定)の末脚を繰り出し、勝ち馬から0秒2差の5着。続く東風S(リステッド。中山・芝1600メートル)は10着、福島牝馬Sは外傷性鼻出血で出走取消となった。前走の米子S(リステッド)は、スタートで出遅れたものの、二の脚で挽回して中団を追走。4コーナーでスッと反応できなかったが、直線はじわじわ脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の3着まで追い上げた。騎乗した川田将雅騎手は「馬自身の気持ちがレースに向いていない感じでしたね」と振り返っていたが、このレースがきっかけになれば、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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