今週の注目レース

アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

新潟競馬場 1000メートル(芝・直線)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ライオンボス

牡6歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:バトルプラン
  • 母:ウーマンインレッド
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

2年前の本レース優勝馬で、昨年は2着。初めて直線競馬で連対を外した前走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル、9着)は、58キログラムの斤量が重かった印象だ。今年も直線競馬界の中心にいるのは間違いない。

備えるスピードは現役屈指。2019年アイビスサマーダッシュでは、1度もハナを譲ることなくゴールを駆け抜けた。2番手で運んだ昨年は逃げたジョーカナチャンにアタマ差だけ粘られたが、限りなく勝ちに等しい内容だった。ダート1200メートル戦に挑んだ前々走のオープン特別・千葉S(中山、16着)は度外視可能。また、前走のオープン特別・韋駄天Sは、トップハンデ58キログラムがこたえた形。2番目に重いハンデが54キログラム、勝利したタマモメイトウは53キログラムで、一瞬でトップスピードに入れる必要がある直線競馬で、斤量差が響いた印象だ。前走を除けば直線競馬は6戦4勝、2着2回と好成績。1年に1度の直線重賞で、健在ぶりをアピールしたい。

モントライゼ

牡3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーングロウ
  • 母の父:Nayef
ここに注目!

昨年の京王杯2歳Sを制し、前々走のファルコンSでも3着に好走した。昨年末の朝日杯フューチュリティS(10着)では果敢にハナを奪っており、そのスピードは世代屈指。初挑戦となる直線競馬への適性を見込めそうだ。

スピードは現3歳世代でもトップクラス。昨年7月の未勝利(阪神・芝1200メートル)を大差で逃げ切ると、続く小倉2歳Sで2着、11月の京王杯2歳Sでは勝利を飾った。GⅠの朝日杯フューチュリティS(10着)も、敢然と先頭に立ってレースを引っ張った。前々走のファルコンS(3着)以後は中団以降で運んで脚質に幅を持たせているが、前走の葵Sはスタート後に他馬と接触するシーン。ポジションを下げ、その後も狙ったスペースがなかなか開かなかった。それでも、勝ち馬から0秒2差の5着に踏ん張ったことは評価したい。2歳時に強敵相手に披露したスピードを信じれば、初の直線競馬にも大きな不安はなし。スペシャリストたちに果敢に挑戦する。

タマモメイトウ

牡5歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:エイシンフラッシュ
  • 母:チャームアンサー
  • 母の父:メジロライアン
ここに注目!

直線競馬初挑戦だった前走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)では、14番人気の評価を覆し、ライオンボス(9着)などのスペシャリストたちを押さえてV。1200メートルから1400メートルでは安定しなかったが、ついに主戦場を見つけたかもしれない。

前走のオープン特別・韋駄天Sは、スタートで後手に回って後方からになったが、一気に前を狙う先行集団の後ろで外ラチ沿いをゲット。その後もラチ沿いにこだわり、ゴール前で馬群の隙間を突いて強力ライバル勢をまとめて差し切り優勝。上がり3ハロンタイムはメンバー中最速の33秒4(推定)だった。騎乗した津村明秀騎手も「狙った通りの競馬ができたと思います。最後までしっかりと伸びてくれました」と振り返った。夏開催の開幕週に行われるアイビスサマーダッシュはここ2年連続で逃げ切りが決まっているが、今年の春は福島の代替のため開催日数が多く、芝は時計のかかるコンディションになっていた。その傾向が残るようなら、後ろから勝負をかける馬の好走確率も上がりそうだ。

グレイトゲイナー

牡4歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:キャニオンリリー
  • 母の父:エルハーブ
ここに注目!

前々走の2勝クラス・蒲郡特別(中京・芝1200メートル)で3馬身差Vを決め、昇級初戦だった前走の3勝クラス・テレビユー福島賞(福島・芝1200メートル)でも2着に好走。近走の充実ぶりはここでも際立つ。

半姉フクノドリーム(父ヨハネスブルグ)は、JRAで2連勝後に門別のエーデルワイス賞(JpnⅢ)を制し、2014年のアイビスサマーダッシュでは2着に好走。半兄タイセイプライド(父ヨハネスブルグ)は2017年のオープン特別・クリスマスローズSを優勝という血統背景を持つ。本馬は今年に入ってからの7戦中6戦が3着以内で、4歳を迎えてグッと本格化した印象だ。特に、好メンバーがそろった前走の3勝クラス・テレビユー福島賞は見どころあり。快速馬が多く中団で脚をためる形を選んだが、直線は鋭く伸びて勝ち馬とタイム差なしの2着に好走した。前々走の2勝クラス・蒲郡特別は鮮やかに逃げ切っており、秘めるスピードは確か。電撃1000メートル戦の流れに食らいつく。

オールアットワンス

牝3歳

調教師:中舘英二(美浦)

  • 父:マクフィ
  • 母:シュプリームギフト
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

メイクデビュー福島(芝1200メートル)、オープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)を連勝した快速牝馬。その後もスプリント戦で安定した走りを披露しており、そのスピードはここでも通用可能だろう。51キログラムの斤量も魅力だ。

母シュプリームギフトは2013年函館スプリントS2着など、スプリント重賞で存在感を示した。本馬もそのスピードを受け継ぎ、前走の葵S(3着)ではレースの前半600メートル通過タイム33秒2のハイペースを楽に追走。現状はコーナリングに課題を残すだけに、一気に走り切れる直線競馬で良さが出そうな雰囲気だ。3歳牝馬は斤量の軽さが魅力で、過去10年の本レースで2014年フクノドリーム(2着)、2017年レジーナフォルテ(3着)、2018年ラブカンプー(2着)が好走している。本馬は小柄な馬体の持ち主で、以前は体重維持に苦労する面もあったが、徐々に体質が強化。この中間は体重を維持しながら意欲的な調教を積めている。格上挑戦でも侮れない。

ビリーバー

牝6歳

調教師:石毛善彦(美浦)

  • 父:モンテロッソ
  • 母:デイドリーマー
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

昨年の本レースで3着に好走。短距離戦で一気に弾ける末脚が最大の武器だ。その後の7戦は掲示板(5着以内)に入れていないが、馬はまだまだ元気。適性が結果に直結するレースだけに、ここも軽視することはできない。

前々走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル、7着)は情状酌量の余地がある。アイビスサマーダッシュは過去10年で8枠の馬が4勝と、外枠が好結果を出す傾向があるレース。それと同じ舞台で内寄りの1枠2番となり、加えて当時は内ラチ沿いが極端に力を要す馬場コンディションだった。そのためか、最後まで流れに乗ることが難しかった。一昨年1着、昨年2着のライオンボスなど、アイビスサマーダッシュは、連続で好走するいわゆる“リピーター”が多いレース。本馬も舞台適性は証明済みで、9番人気で3着に好走した昨年以上の走りを期待したい。この中間も美浦南Wコースで意欲的な追い切りを消化。パワフルな脚さばきを見れば、状態面の不安もなさそうだ。

ロジクライ

牡8歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ドリームモーメント
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

2018年中京記念2着、富士S優勝の実績が光る。芝1400メートルから1600メートルのGⅡ、GⅢで3着以内が6回もある実力馬だ。近走はダートや1200メートル戦へ活路を見いだしたが結果は残せず。ここは初の直線競馬に望みを託す。

アイビスサマーダッシュは高齢馬の活躍が目立つレース。過去10年で2014年1着のセイコーライコウ、2017年1着のラインミーティア、2018年3着のナインテイルズの3頭が7歳で3着以内に入っている。本馬は今年で8歳になったが、長期休養が何度かあり、馬自身は若い。近2戦も着順こそ振るわないが、スピード感十分に好位から勝負できている。調教からも状態の良さが伝わり、1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン50秒6の好時計をマーク。素軽いフットワークでグングンと加速した。重賞2勝(2016年シンザン記念、2018年富士S)の経験値を武器に、8歳にして初めて戦う直線競馬をクリアしてみせる。

7月23日(金曜)

出走取消

ロードエース

牡6歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:エーシンフォワード
  • 母:エーシンパナギア
  • 母の父:エイシンサンディ
ここに注目!

全4勝をダートで挙げているが、9番人気だった前走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)で3着に好走。2017年11月以来の芝レースで奮闘した。前走はパワーを要する馬場状態(稍重)が合った感もあり、今回も雨が降ればさらに注目したい1頭だ。

直線競馬に初挑戦した前走のオープン特別・韋駄天S(3着)が優秀だった。好スタートから好位を追走し、自ら勝負に出る早めのスパート。最後はその分だけ甘くなった印象だが、十分にこの舞台で戦えることをアピールした。手綱を取った菱田裕二騎手は「いいポジションで運ぶことができました。舞台適性があるところを見せてくれたと思います」と振り返った。過去5年のアイビスサマーダッシュ3着以内馬延べ15頭中8頭が、前走韋駄天S組。必ずしも勝利している必要はなく、2017年にはラインミーティアが韋駄天S4着から勝利を手にしている。直線競馬への適性さえ示していれば、ここでも十分に狙えるはずだ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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