今週の注目レース

函館記念(GⅢ)

函館競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

マイネルウィルトス

牡5歳

調教師:宮徹(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:マイネボヌール
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

今回は初めての重賞挑戦となるが、連勝中の勢いがある。祖母コスモフォーチュンは2006年の北九州記念で重賞初制覇を果たし、母マイネボヌールは現役時代に全4勝中3勝を7、8月にマーク。活力があり、この時季も得意としている母系だけに、いきなりのタイトル奪取もありそうだ。

前走の福島民報杯(リステッド。新潟・芝2000メートル)は、降雨の不良馬場という厳しい条件下で、2着プレシャスブルーに1秒8差をつける圧勝だった。道中は最内枠から先行策を取り、楽な手応えのまま直線で先頭へ。そしてスパートを開始すると、グングンと後続を突き放した。メンバー中最速の上がり3ハロン39秒3(推定)をマークしたように、タフな馬場も全く苦にしなかった。函館コースは初出走になるが、札幌コースで2着1回、3着1回と結果を残しており、前走の競馬ぶりから、洋芝のコースも得意と言っていいだろう。今秋には凱旋門賞(G1・フランス)への参戦プランもあり、弾みがつくレースが期待される。

カフェファラオ

牡4歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:American Pharoah
  • 母:Mary's Follies
  • 母の父:More Than Ready
ここに注目!

今回は初めての芝に挑むが、半姉Regal Glory(父アニマルキングダム)は芝の重賞を3勝。半兄Night Prowler(父Giant's Causeway)も芝の重賞を2勝しており、血統的にはこなせるだけの下地はありそう。GⅠ勝ちの実績はこのメンバーなら最上位と言える。

デビューから3連勝でユニコーンSを制し、重賞初制覇を果たしたものの、1番人気に支持されたジャパンダートダービー(JpnⅠ。大井・ダート2000メートル)では7着に敗れた。その後は、他世代との初対戦となったシリウスSを勝利し、3走前のチャンピオンズCは6着。そして、年明け初戦の前々走・フェブラリーSでは1番人気に応えてGⅠ初制覇を飾った。前走のかしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル)で5着に敗れたように、戦績にムラのあるタイプではあるが、能力を出し切ればダート界最上位の存在だろう。中間は美浦トレーニング・センターで調整を進め、函館競馬場に入厩後も順調な様子を見せており、芝のレースで新たな一面を発揮する可能性もありそうだ。

サトノエルドール

牡5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミゼリコルデ
  • 母の父:Fasliyev
ここに注目!

母は現役時代に芝・ダートを問わない活躍で4勝をマーク。日本競馬を代表するトップサイヤーの父が配された本馬は出世に時間こそかかったが、重賞でも活躍できるだけの素質を持っているはずだ。血統や実績から、2000メートルの距離も合っている。

前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)は、最内枠からポジションを下げて、後方2、3番手でレースを進めた。向正面でポジションを押し上げ、3コーナーでは3番手で先頭をうかがう構え。鞍上がスパートをかけながら直線に入ると、先に抜け出したマイネルファンロン(2着)をゴール前できっちりと差し切り、昇級2戦目でオープンクラス初勝利となる5勝目を挙げた。前々走の新潟大賞典はスタートで後手を踏み、後方から押し上げるも10着。レースの前半1000メートル通過タイムが57秒1というハイペースのなか、道中でポジションを上げる形になり、最後に甘くなってしまった。展開次第で、重賞でも通用する力はあるはずだ。

トーセンスーリヤ

牡6歳

調教師:小野次郎(美浦)

  • 父:ローエングリン
  • 母:トーセンガラシャ
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

北海道シリーズではこれまで8戦して1勝、2着4回、3着1回と結果を残している。祖父のシングスピールはジャパンカップも優勝したが、アイルランド産でイギリスのG1を2勝するなどヨーロッパの流れをくむ血筋だけに、洋芝が合うのだろう。

昨年の新潟大賞典では、2着アトミックフォースに1馬身1/2差をつける快勝で重賞初制覇を達成。続く宝塚記念が7着、札幌記念が6着と敗れはしたものの、強敵相手に貴重な経験を積んだ。近走は3着以内に入れていないが、前走の新潟大賞典では勝ち馬から0秒1差の4着と復調の気配。レース内容も前半から好位で積極的に運び、前半1000メートル通過タイムが57秒1の締まったペースながら、直線では1度先頭に立つなど見せ場たっぷりだった。今回は全5勝中4勝を挙げる右回りに替わる点もプラス材料で、前走以上の着順と走りを望んでもいいだろう。中間も好調教を見せており、約2か月ぶりでも万全の態勢で出走できそうだ。

レッドジェニアル

牡5歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:レッドアゲート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

約8か月ぶりとなった前走の大阪城S(リステッド。阪神・芝1800メートル)は9着だったものの、長期休養明けに加え、レースもスムーズさを欠いた印象。本来の力を発揮することができれば、重賞ウイナーの貫禄を見せることが可能だろう。ここで復活をアピールしたい。

前走の大阪城Sは、スタートで後手を踏むも、すぐさまリカバリーして後方でレースを進めた。直線ではなかなか進路が確保できず、スパートをかけられたのはラスト200メートル手前。それでも、メンバー中3位タイの上がり3ハロン33秒8(推定)をマークしており、9着とはいえ決して悲観する内容ではなかっただろう。前々走の宝塚記念(10着)もGⅠで強敵相手と、近2走は敗因が明らか。今回は6月中に函館競馬場へ入厩し、じっくりと調整が進められている。母レッドアゲートが5歳時の日経新春杯で3着に好走するなど、血統的な成長力も期待できるだけに、本馬ももうひと花咲かせる可能性は十分にあるだろう。

バイオスパーク

牡6歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ナナヨーティアラ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

今年3走はひと息のレースが続くが、昨年は函館記念で3着に好走後、福島記念で重賞初制覇を果たした。まだ6歳と老け込む年齢ではなく、きっかけひとつで大きく着順を上げることも可能だろう。実績を残す舞台で、地力の高さを証明したい。

6月23日に栗東CWコースで6ハロン82秒6(ラスト1ハロン12秒4)をマークし、3頭併せで最先着。30日にも同83秒7(ラスト1ハロン12秒7)を記録し、併せ馬で先着を果たした。調教過程は順調と言ってよく、7月7日には函館競馬場に入厩し、あとはレースに向けて態勢を整えるのみだろう。前走の新潟大賞典は中団追走から直線で伸びあぐねて9着だったが、本来はコーナー通過4回の中距離戦がベストの舞台。また、前々走の小倉大賞典(11着)は、4コーナーで5番手以内だった馬が上位を占めるなか、同13番手では厳しかった。近走は力を発揮できていないが、〔1・1・1・0〕の成績を残す函館・芝2000メートルに替われば、違ったレースを見せてくれるだろう。

アドマイヤジャスタ

牡5歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:アドマイヤテレサ
  • 母の父:エリシオ
ここに注目!

昨年の函館記念は、初めての重賞制覇を果たす思い出深いレースとなった。15番人気と評価は低かったものの、2着に1馬身1/2差をつけており、快勝と言える内容。苦戦が続く近走だが、もともと2018年ホープフルSで2着に入った素質馬だけに、見限るのは早計だ。

半兄アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)は、5歳時にダイヤモンドSで重賞初制覇を果たすと、6歳時にはコーフィールドC(オーストラリア)を優勝し、海外でG1制覇の偉業を成し遂げた。本馬は父の父がハーツクライで、兄が見せた成長力を考えれば、ここからもうひと皮むけることも期待できるだろう。また、父ジャスタウェイも4歳秋の天皇賞(秋)で初めてGⅠを制すと、そこから中山記念、ドバイデューティフリー(G1・UAE)、安田記念と連勝を続け、一気に才能を開花させた。瞬発力より持続力の勝負に持ち込みたいタイプだけに、展開面も好走の鍵となりそう。昨年の本レースV以来となる函館競馬場への出走を、浮上のきっかけにしたい。

マイネルファンロン

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:マイネテレジア
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

今年、半妹のユーバーレーベン(父ゴールドシップ)がオークスを制覇。本馬も血統の勢いに乗り、初めての重賞タイトル獲得を狙う。一昨年の函館記念2着、前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)2着など、舞台適性も十分に持っている。

前走の巴賞はスタートこそひと息だったが、鞍上が気合をつけて積極的にポジションを取りに行き、道中2番手を確保。楽な手応えのまま直線を迎えて先頭に立つと、ゴール前でサトノエルドールにかわされはしたものの、クビ差の2着と復調気配をうかがわせた。積極的なレース運びで早め先頭に立つ形が合っているのだろう。一昨年の函館記念で2着に好走した際も、道中を2番手で運んでの粘り込みだった。今回も同型馬の存在は気になるが、重賞に替わっての相手強化も考えれば、発馬はきっちりと決めたいところ。洋芝での競馬が合うタイプで、絶好の舞台で重賞初制覇に挑む。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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