今週の注目レース

ユニコーンステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(ダート)別定 3歳オープン

出走馬情報

ゲンパチフォルツァ

牡3歳

調教師:堀井雅広(美浦)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:アイラブリリ
  • 母の父:ストラヴィンスキー
ここに注目!

母は2013年京阪杯2着など短距離路線で活躍したアイラブリリ。そのスピードを受け継いだ本馬は、前走のオープン特別・青竜S(東京・ダート1600メートル)勝利など、好位から押し切る戦法でここまで3勝を挙げている。今回も上位争いが濃厚だ。

前走のオープン特別・青竜Sは、好位2番手をリズム良く追走。楽な手応えで逃げ馬に並びかけると、そのまま先頭へ立ち、最後は迫るレディバグ(2着)をクビ差退けてオープンクラス初白星を飾った。2月のヒヤシンスS(リステッド。東京・ダート1600メートル)5着以来の騎乗だった武豊騎手も「予定していた競馬ができました。心配した距離もこなしてくれたし、馬が良くなっていますね」と納得の表情を見せた。それまでは1200メートル戦での勝利しかなかったが、マイルの適性を証明。開催時期が6月の中旬となった2013年以降のユニコーンS優勝馬は、8頭中7頭に東京・ダート1600メートル戦での勝利経験があった。同舞台の前走を制し、堂々と重賞に挑む。

ラペルーズ

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ペルーサ
  • 母:ハットシテグー
  • 母の父:Empire Maker
ここに注目!

ホッカイドウ競馬で2勝を挙げてJRAに復帰。その後も1勝クラス(中山・ダート1800メートル)、ヒヤシンスS(リステッド。東京・ダート1600メートル)を連勝して素質の高さを証明した。前走のオープン特別・青竜S(東京・ダート1600メートル)11着からの反撃に期待したい。

ここまで異色の過程を歩んできた。昨年6月のメイクデビュー東京(芝1800メートル)で15着に敗れると、その後はダートレースに数多く出走するため、ホッカイドウ競馬に“競馬留学”。3戦してオール連対、最後の門別での出走では後続を9馬身突き放す圧勝を果たしてJRAに戻ってきた。その後の2連勝を見れば、北の大地で鍛えられた効果は明白。前走のオープン特別・青竜Sは1番人気で11着に敗れたものの、これはスタート直後に隣りの馬と接触して戦意を喪失したもの。レースに参加できておらず、度外視していいだろう。父は同じ藤沢和雄厩舎で管理され、昨秋に種牡馬引退を発表したペルーサ。血を後世に繋ぐ活躍を期待したい1頭だ。

ケイアイロベージ

せん3歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:ケイアイベローナ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

半兄に2018年マーチS2着、武蔵野S2着などダート重賞で活躍したクインズサターン(父パイロ)がいる。本馬も前々走の未勝利(阪神・ダート1800メートル)を7馬身差で快勝し、ポテンシャルの高さを証明している。

前走の1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)の勝ち方が秀逸。5着以内に3頭の先行馬が残る展開の中、中団後方から差し切った。3馬身突き放した2着のテイエムマジックが次戦を快勝しており、レースレベルも高かったと言えるはずだ。これで、前々走の未勝利(阪神・ダート1800メートル、これも2着馬テーオーアングルが次戦を勝利)と合わせた後続との着差は10馬身。ポテンシャルの高さは疑いようがない。中間の調教ではテンションが上がりすぎないよう気をつけられているが、古馬オープンクラスのロードレガリスに先着する絶好の動きを披露。長くいい脚を使えるタイプで、初挑戦の東京コースも合いそうな印象だ。

クリーンスレイト

牡3歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:ディスクリートキャット
  • 母:ニューチャプターⅡ
  • 母の父:A.P. Indy
ここに注目!

半兄ヴァンヌーヴォー(父Cherokee Run)はダートでオープンクラス入りした実力馬。本馬も鋭い末脚を発揮して未勝利(中山・ダート1800メートル)、1勝クラス(東京・ダート1600メートル)を連勝中だ。ここも直線で一気に迫る。

11番人気だった前走の1勝クラスは、メンバー中最速の上がり3ハロン36秒4(推定)の末脚で大外から一気に伸び、4コーナー14番手から他馬を差し切った。勝ち時計は1分36秒4で、同日に同舞台で行われた2勝クラス・立川特別の優勝タイムより0秒3速かった。200メートルの距離短縮で少し追走に戸惑う面はあったが、マイルを1度経験した分、今回は流れに乗りやすいはず。一戦ごとに体重を増やし、デビュー時と比べて馬体もしっかりしてきた。調教はもともと動かないタイプだが、この中間は僚馬を前に置く形で本数を消化。併走馬に食らいつく前向きな走りには好感が持てた。持ち前の末脚を生かして破竹の3連勝を目指す。

ルーチェドーロ

牡3歳

調教師:高橋裕(美浦)

  • 父:マクフィ
  • 母:アラフネ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

メイクデビュー函館(ダート1000メートル)を2歳コースレコードで制し、芝の函館2歳Sでも2着に好走した素質馬。デビュー戦以来しばらく勝利から遠ざかっていたが、前走のオープン特別・端午S(阪神・ダート1400メートル)を快勝。得意の夏に向け、調子を上げてきた。

芝の函館2歳Sでの2着があるが、これは2歳夏時点での完成度の高さによるものが大きかった印象。重厚な馬体とその後の成績を見れば、ダートが本領だろう。3走前の全日本2歳優駿(JpnⅠ。川崎、ダート1600メートル)で3着に好走。地方馬2頭に敗れたが、ここで再戦する馬を含めた中央勢には先着した。近2走はブリンカーを着用するなど馬具を工夫して集中力がアップ。脚を残して直線を迎えられるようになった。同じ高橋裕厩舎で管理された母アラフネは芝で3勝をマークした実力馬。東京・芝1600メートルの勝ち星もあり、本馬もマイルでの走りに期待したい。前走で久々の勝利を挙げた勢いに注目だ。

ピンクカメハメハ

牡3歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:タバサトウショウ
  • 母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!

ダート初挑戦だった前々走のサウジダービー(サウジアラビア。ダート1600メートル)で、世界のライバルたちを相手に快勝。前走のUAEダービー(G2・UAE。ダート1900メートル)こそ10着だったが、日本に戻っても堂々とダート路線を突き進む。

芝のメイクデビュー函館(1800メートル)を好内容で勝利。その後の重賞でも期待されたが、結果を残すことはできなかった。それが、ダートに矛先を変えた前々走のサウジダービー(サウジアラビア)で覚醒の走り。好位から悠々と抜け出して勝利し、あらためて能力の高さを示した。前走のUAEダービー(G2・UAE)での敗戦は不安視された距離延長が影響した印象。サウジダービーと同じ1600メートルに戻るここで見直したい。9日の1週前追い切りでは栗東坂路コースで一杯に追われ、自己ベストとなる4ハロン51秒5をマーク。体全体をパワフルに使う走りから好調さが伝わる。初めて走る日本のダートさえこなせば、十分に上位を狙える力がある。

カレンロマチェンコ

牡3歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:マクフィ
  • 母:カレンステイシー
  • 母の父:アドマイヤジャパン
ここに注目!

母は芝1200メートルで3勝をマークしたカレンステイシー。本馬も母譲りのスピードが武器で、全3勝を逃げ切りでマーク。前走のオープン特別・昇竜S(中京・ダート1400メートル)では、強敵相手にきっちり勝利し、世代上位の能力を示している。

前走のオープン特別・昇竜Sは、スピードを生かして逃げ切り。騎乗した松若風馬騎手は「枠が良かったのでスタートだけ気をつけました。道中は抜群の手応えで、直線も手応え通りの伸びでした。強いメンバーで勝てたので、今後が楽しみです」と納得の表情を見せた。脚抜きのいい不良馬場ではあったが、今回対戦するルーチェドーロ(4着)などの実力馬を下した点を評価したい。昇竜S勝ち馬のユニコーンS制覇は2011年アイアムアクトレスが最後。本馬もスピードと前向きな気性に任せた走りを売りにしているだけに、直線の長い東京コースと、200メートルの距離延長が鍵になる。だが、梅雨時季に行われるユニコーンSは、近3年連続で水分を含んだ馬場で開催されている。スピードが生きるコンディションなら、浮上の目もあるはずだ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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