JRAで行われる最初の3歳ダート重賞であり、ダート巧者の3歳馬が一堂に会する一戦ともなる。そんな注目レースには、どのような傾向があるのか? 過去10年の結果を分析する。
過去10年の優勝馬10頭中9頭、2着馬10頭中7頭はデビュー戦で2着以内に入っていた。3着馬についてはデビュー戦の着順を気にする必要はなさそうだが、3着内率では、デビュー戦2着以内の馬が同3着以下だった馬を上回っている。デビュー戦の着順は要チェックだ。〔表1〕
着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 6-3-1-37 | 12.8% | 19.1% | 21.3% |
2着 | 3-4-2-17 | 11.5% | 26.9% | 34.6% |
3着 | 1-0-2-19 | 4.5% | 4.5% | 13.6% |
4着 | 0-1-1-14 | 0% | 6.3% | 12.5% |
5着 | 0-0-2-9 | 0% | 0% | 18.2% |
6〜9着 | 0-0-3-19 | 0% | 0% | 13.6% |
10着以下 | 0-2-0-10 | 0% | 16.7% | 16.7% |
前走の距離別成績を見ると、前走でダート1600メートル以上のレースに出走していた馬が、3着以内馬31頭のうち25頭を占めている。前走を比較する際は、ダート1600メートル以上のレースに出走していた馬を重視した方がよさそうだ。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
ダート1400m以下 | 1-2-2-36 | 2.4% | 7.3% | 12.2% |
ダート1600m | 3-4-5-37 | 6.1% | 14.3% | 24.5% |
ダート1800m以上 | 5-4-4-35 | 10.4% | 18.8% | 27.1% |
芝のレース | 1-0-0-17 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
1600メートル戦での勝利数別成績を調べると、芝・ダートを問わず勝利経験のあった馬が、0勝の馬を好走率で大きく上回っている。また、2013年以降は8年連続で勝利歴のある馬が優勝している。0勝の馬も3着以内に13頭入っており軽視はできないが、各馬の実績を比較する際は1600メートルで勝利実績のある馬を重視するのが得策だろう。〔表3〕
勝利数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3勝以上 | 0-1-0-1 | 0% | 50.0% | 50.0% |
2勝 | 3-1-1-10 | 20.0% | 26.7% | 33.3% |
1勝 | 5-2-5-33 | 11.1% | 15.6% | 26.7% |
0勝 | 2-6-5-81 | 2.1% | 8.5% | 13.8% |
過去10年の優勝馬はいずれも単勝3番人気以内だった。内訳は1番人気3頭、2番人気3頭、3番人気4頭と、1番人気から3番人気の間に大きな差はない。勝ち馬を予想する際は、上位人気の馬を素直に重視したい。〔表4〕
(河野 道夫)
年度 | 勝ち馬 | 単勝人気 |
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2011年 | アイアムアクトレス | 3番人気 |
2012年 | ストローハット | 1番人気 |
2013年 | ベストウォーリア | 3番人気 |
2014年 | レッドアルヴィス | 3番人気 |
2015年 | ノンコノユメ | 2番人気 |
2016年 | ゴールドドリーム | 2番人気 |
2017年 | サンライズノヴァ | 2番人気 |
2018年 | ルヴァンスレーヴ | 1番人気 |
2019年 | ワイドファラオ | 3番人気 |
2020年 | カフェファラオ | 1番人気 |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。