今週の注目レース

夏の2歳単勝 函館スプリントステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

データ分析

大舞台ともつながるサマースプリントシリーズ開幕戦

2019年の函館スプリントSで3着となったタワーオブロンドンは、次走のキーンランドCで2着、続くセントウルSで1着となり、同年のサマースプリントシリーズチャンピオンに輝いた。また、2020年には同年の高松宮記念で3着だったダイアトニックが単勝1番人気の支持に応えて快勝。サマースプリントシリーズの開幕戦として、スプリント路線の有力馬が集う重要な一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

実績馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、“前年以降に4大場(東京・中山・京都・阪神)で行われたオープンクラスの芝のレース”において3着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率11.9%とやや苦戦しているうえ、2016年以降の過去5年に限ると〔0・0・1・26〕(3着内率3.7%)である。2020年以降にローカル場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)のレース、ダートのレース、条件クラスのレースでしか好走していない馬は、評価を下げるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕“前年以降に4大場(東京・中山・京都・阪神)で行われたオープンクラスの芝のレース”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 8-9-6-55 10.3% 21.8% 29.5%
なし 2-1-4-52 3.4% 5.1% 11.9%

若い馬とビッグレースで好走したことのある馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中16頭は、年齢が「4歳以下」だった。該当馬は3着内率も40.0%と、出走頭数が少ないにもかかわらず優秀な水準に達している。比較的若い世代の馬を重視した方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
4歳以下 4-6-6-24 10.0% 25.0% 40.0%
5歳以上 6-4-4-83 6.2% 10.3% 14.4%

一方、年齢が「5歳以上」だった馬のうち、“JRAのGⅠ”において6着以内となった経験のない馬は3着内率8.7%と苦戦している。ちなみに、2016年以降の過去5年に限ると、5歳以上、かつ“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験がない馬は〔0・2・1・39〕(3着内率7.1%)である。ビッグレースで好走したことのない5歳以上の馬は、過信禁物とみておきたい。〔表3〕

〔表3〕年齢が「5歳以上」だった馬の、“JRAのGⅠ”において6着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 5-1-2-20 17.9% 21.4% 28.6%
なし 1-3-2-63 1.4% 5.8% 8.7%

前走の4コーナー通過順に注目

過去5年の3着以内馬15頭中11頭は、前走の4コーナー通過順が「3番手から6番手」だった。一方、「2番手以内」だった馬は3着内率9.1%、「7番手以下」だった馬は3着内率8.6%と、それぞれ苦戦している。“逃げ”や“追い込み”など、極端な競馬をしたばかりの馬は扱いに注意すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の4コーナー通過順別成績(過去5年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
2番手以内 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
3番手〜6番手 4-3-4-11 18.2% 31.8% 50.0%
7番手以下 1-1-1-32 2.9% 5.7% 8.6%

なお、前走の4コーナー通過順が「2番手以内」もしくは「7番手以下」だったにもかかわらず3着以内に入った4頭は、いずれも前走が1200メートル超、かつ10着以下だった。前走が今回より長い距離のレースで10着以下に敗れていた馬でない限り、前走の4コーナーを「2番手以内」もしくは「7番手以下」で通過していた馬は大きく割り引く必要がありそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走の4コーナー通過順が「2番手以内」もしくは「7番手以下」だった馬の、前走の距離ならびに着順別成績(過去5年)
前走の距離ならびに着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
距離が1200メートル以下、もしくは着順が9着以内 0-0-0-32 0% 0% 0%
距離が1200メートル超、かつ着順が10着以下 1-2-1-10 7.1% 21.4% 28.6%

近年は前走の出走頭数が多かった馬ほど堅実

過去5年の3着以内馬15頭中8頭は、前走の出走頭数が「18頭」で、前走の出走頭数が少ないほど好走率が低くなる傾向が見てとれる。2015年以前は前走で少頭数のレースを使っていた馬も健闘していたが、近年の傾向を重視するならば、前走の出走頭数が多かった馬を高く評価したい。〔表6〕

〔表6〕前走の出走頭数別成績(過去5年)
前走の出走頭数 着度数 勝率 連対率 3着内率
15頭以下 0-0-2-11 0% 0% 15.4%
16頭、17頭 2-2-1-21 7.7% 15.4% 19.2%
18頭 3-3-2-21 10.3% 20.7% 27.6%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

好走馬の傾向から大きく外れている馬は強調できない

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)で行われたオープンクラスの芝レース”において3着以内に入った経験のある馬だった。また、この5頭は年齢が5歳以下だった点、前走の4コーナー通過順が3番手から8番手だった点、前走の出走頭数が16頭以上だった点も共通している。〔表1〕から〔表6〕の傾向と照らし合わせた際に、好走馬の傾向から大きく外れてしまっている馬は、勝ち切る可能性が低いと見るべきだろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕優勝馬の、“前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)で行われたオープンクラスの芝レース”における最高着順、年齢、前走の4コーナー通過順、前走の出走頭数(過去5年)
年次 優勝馬 “前年以降の4大場(東京・中山・京都・阪神)で行われたオープンクラスの芝レース”における最高着順 年齢 前走の4コーナー通過順 前走の出走頭数
2016年 ソルヴェイグ 1着(2016年フィリーズレビュー) 3歳 8番手 18頭
2017年 ジューヌエコール 1着(2016年デイリー杯2歳Sほか) 3歳 5番手 17頭
2018年 セイウンコウセイ 1着(2017年淀短距離S) 5歳 3番手 18頭
2019年 カイザーメランジェ 3着(2019年春雷S) 4歳 3番手 16頭
2020年 ダイアトニック 1着(2019年スワンSほか) 5歳 4番手 18頭

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: