今週の注目レース

夏の2歳単勝 函館スプリントステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

カレンモエ

牝5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:カレンチャン
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

体質の弱さがあって休み休みのローテーションだが、10戦のキャリアでとんとん拍子に出世し、重賞で2着2回の実績を残している。スプリントGⅠ馬2頭を両親に持つ良血馬で、さらなる飛躍を期待したい。

重賞初挑戦となった前々走の京阪杯は、好スタートを決めて2番手を追走。差し・追い込み馬が上位を占めるなか、ラスト1ハロン付近で先頭に躍り出ると、最後まで懸命に粘ってクビ差の2着に好走した。約3か月の休養を挟み、5歳初戦となった前走のオーシャンSは、ビアンフェ(3着)を行かせて2番手をキープ。正攻法のレース運びから、直線で1度は完全に抜け出しすシーンを作った。最後はコントラチェック(1着)に首の上げ下げでハナ差かわされたが、勝ちに等しい2着であらためて能力の高さを示している。両親から卓越したスピードを受け継ぎ、操縦性の高さもセールスポイント。重賞タイトル獲得を弾みに、さらなる高みを目指したい。

コントラチェック

牝5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

3歳時にフラワーC、ターコイズSで重賞2勝をマーク。その後は成績が伸び悩んでいたが、3走前から1200メートルに矛先を向け、前走のオーシャンSで約1年2か月ぶりの勝利を飾った。鮮やかな復活を遂げ、今後も目が離せない。

スプリントに路線変更した3走前のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)は、脚をためて中団を進むが、直線で進路が塞がり脚を余して10着。前々走のシルクロードSは、スタートで後手を踏み後方のインを追走。そのまま直線も馬群の内を突いたが、ラストで脚色が鈍って11着に敗れた。11番人気の低評価だった前走のオーシャンSは、好スタートを決めて先行策。直線でカレンモエ(2着)に1度は離されかけたが、一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でハナ差捕らえて重賞3勝目をマークした。その後は優先出走権を獲得した高松宮記念へ向かわず、本レースに照準を合わせて入念な乗り込みを消化。調教では好調時と変わらぬ動きを見せており、力の出せる態勢は整った。

ケープコッド

牝4歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ハーロンベイ
  • 母の父:Elusive Quality
ここに注目!

1200メートルでは掲示板(5着以内)を外さない抜群の安定感を誇り、これまで全4勝を挙げている。2歳時の北海道シリーズで2着、1着、1着の好成績を残しており、洋芝適性の高さは証明済み。重賞のメンバーに入っても、スピードの絶対値は引けを取らない。

断然の1番人気に支持された前々走のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200メートル)は、脚をためて中団の6番手を追走。落ち着いた流れになり、上位馬とは位置取りの差も出た形だが、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の4着に入った。約4か月の休み明けとなった前走のオープン特別・鞍馬S(中京・芝1200メートル)は、気合をつけて好位集団を追走。ハイペースで差し・追い込み馬が上位を占めるなかで、直線も懸命に粘って5着に入った。前走後は早めに札幌競馬場へ移動し、中間の調整過程はすこぶる順調。デビュー時から20キログラム以上増えた馬体が優れた成長力の証明で、もうひと皮むけても不思議はない。

ビアンフェ

せん4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

函館2歳S、葵Sの重賞2勝を挙げている実績馬。昨年秋のスプリンターズSはゲート入りを嫌がり大敗(16着)を喫したが、去勢明けで臨んだ前走のオーシャンSでは3着に入った。気性面が成長してくれば、これまで以上のパフォーマンスも期待できそうだ。

昨年秋初戦のセントウルSは、他世代との初対戦だったが、3番手追走から懸命に粘って5着。続くスプリンターズSはゲート入りに時間がかかって16着と大敗したが、モズスーパーフレア(10着)とハイペースで競り合って、スピード能力の高さは示した。去勢手術を経て、約5か月の休み明けとなった前走のオーシャンSは、二の脚を利かせて先手を主張。マイペースの逃げが打てたとはいえ、直線半ばでカレンモエ(2着)にかわされた後もしぶとく食い下がって3着を確保した。騎乗した藤岡佑介騎手も「厩舎サイドが協力してくれてスムーズにゲートに入り、スタートも出ることができました。これがいいきっかけになってくれれば」と、レースぶりを評価しており、重賞3勝目に向けて視界は良好だ。

ミッキーブリランテ

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:エピックラヴ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

初の1200メートル戦となった前々走の高松宮記念は出遅れが響いて10着に敗れたが、騎乗した和田竜二騎手は「追走に苦労しなかったし、直線も差を詰めていました。この距離も悪くないと思います」と好感触を得ていた。好調をキープしており、ここも上位争いが濃厚だ。

5歳初戦となったニューイヤーS(リステッド。中山・芝1600メートル)は14番人気の低評価だったが、中団追走から直線で懸命に差を詰め、最後はアルーシャ(2着)との追い比べを差し返すように制して通算5勝目をマークした。続く阪急杯は、好スタートを決めて先行集団のインを追走。コースレコードで逃げ切ったレシステンシア(1着)には離されたが、ゴール寸前でジャンダルム(3着)を捕らえ、インディチャンプ(4着)の追い上げを振り切って2着に好走した。前々走の高松宮記念はスタートで出遅れて10着。前走の京王杯スプリングCは中団馬群を進み、直線もしぶとく脚を伸ばして見せ場十分の4着に入った。今の充実ぶりは目を見張るものがあり、念願の重賞タイトル獲得を狙う。

ジャスティン

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:シナスタジア
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

4歳時の昨年はダート1200メートルの重賞で3勝を挙げ、今年は海外遠征も経験したダートでトップクラスの実力馬。芝は3歳5月の葵S(15着)以来になるが、ここで好結果を出すことができれば、今後の選択肢も増えるはずだ。

昨年秋初戦の東京盃(JpnⅡ)を優勝して臨んだJBCスプリント(JpnⅠ。共に大井・ダート1200メートル)は、もまれる競馬がこたえて8着に敗れた。58キログラムの斤量を背負ったカペラSは、3番手追走からラスト100メートル付近でダンシングプリンス(3着)を競り落として先頭に躍り出ると、最後はレッドルゼル(2着)の猛追をクビ差しのいで重賞3勝目をマークした。今年はサウジアラビア、UAEと海外を転戦して結果は残せなかったが、帰国後は休養で疲れを癒やし、栗東トレーニング・センターに帰厩後は急ピッチに乗り込みを消化している。ダートで本格化したが、3歳春までは芝を使って2勝を挙げたように、芝・ダートは問わないタイプ。58キログラムの斤量は鍵だが、侮れない存在だ。

シゲルピンクルビー

牝3歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)の半妹で、血統は筋が通っており、前々走のフィリーズレビューで重賞タイトルを獲得。2度の敗戦はともにGⅠで、強敵にもまれた経験を生かすことができれば、他世代相手でも遜色のない競馬が可能だろう。

3か月の休養を挟み、3歳初戦となった前々走のフィリーズレビューは、好スタートを決め、スッと控えて好位のインを追走。直線に入ってから徐々に外へ出し、狭いスペースを突いて馬群を抜け出すと、押し切りを図るヨカヨカ(2着)をゴール寸前で捕らえ、1分20秒7の好タイムで重賞初制覇を飾った。前走の桜花賞は16着も、騎乗した和田竜二騎手が「スタートは出たけれど、内に潜り込めず、4コーナーでは手応えもありませんでした」と肩を落としていたが、「まだこれからの馬です」と語り、今後の成長に期待を寄せている。父モーリス譲りのスピードが持ち味で、400メートルの距離短縮はプラス材料。50キログラムの斤量を生かして、上位争いに食い込みたい。

ジョーアラビカ

牡7歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ジョーカプチーノ
  • 母:アクティブアクト
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

連戦の疲れがあったのか、前走の淀短距離S(リステッド。中京・芝1200メートル)は1番人気で12着と敗れたが、中間は約5か月の休養でリフレッシュ。帰厩後の追い切りでは好調時と遜色のない動きを見せており、巻き返しが期待される。

コツコツと地力をつけ、6歳11月、キャリア38戦目の3勝クラス・道頓堀S(阪神・芝1400メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たした遅咲きタイプ。重賞初挑戦の京阪杯では、12番人気の低評価を覆し、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で勝ち馬とクビ+クビ差の3着に好走した。前々走のオープン特別・タンザナイトS(阪神・芝1200メートル)は、中団のイン追走から直線で1度先頭に立つシーン。最後は勝ち馬の瞬発力に屈したが、ハナ差の2着に好走した。前走の淀短距離S(リステッド)はスタートの出遅れも響いて末脚不発の12着だったが、本来は堅実な差し脚が持ち味。直線の短い札幌コースでも、前が止まる展開になればチャンスはありそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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