今週の注目レース

エプソムカップ(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

アルジャンナ

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンドコマンド
  • 母の父:Tiz Wonderful
ここに注目!

前走の読売マイラーズC2着を含め、GⅡとGⅢでは全4戦で3着以内に入っている実力馬。全弟コマンドラインが先週の新馬戦を単勝オッズ1.1倍で制した注目の血統だ。強力な末脚で重賞初制覇を目指す。

前走の読売マイラーズCは、勝ったケイデンスコールを見る形で進出。直線では進路が開かない中でしぶとく脚を伸ばして2着に好走した。騎乗した福永祐一騎手は「直線のスペースがなかったです。内にモタれて加速できなかったなかでも最後まで伸びていました」と評価していた。悔しい3回目の重賞2着でも、今後に向けて収得賞金を加算できたのは収穫だった。休み明けの前走を1度使われ、この中間も意欲的な調整メニューを消化している。舞台は2019年11月の東京スポーツ杯2歳Sで、後の三冠馬コントレイルの2着に好走した東京・芝1800メートル。メイクデビュー阪神(芝2000メートル)以来となる待望の2勝目へ、視界は良好だ。

シュリ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:エーゲリア
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

デビュー以来全10戦で1番人気に推されており、そのポテンシャルは誰もが認めるところ。前走の谷川岳S(リステッド。新潟・芝1600メートル)では、キャリア初の逃げ切り勝ちを決めた。確かなスピードを備え、速い時計が出やすい今の東京の芝にも対応可能だろう。

前走の谷川岳S(リステッド)はいつも通りの好位追走かと思えたが、スローペースで運ぶ逃げ馬にしびれを切らしてスッとハナを奪取。その後は危なげなくリードを保ち、1度も先頭を渡さぬままゴールを駆け抜けた。前に馬を置かずとも自分のリズムをキープ。精神的な成長が見られた一戦だった。騎乗した秋山真一郎騎手は「ペースが遅かったですし、自然と馬が前に行く形になりました。調教の感じでは、切れるというよりストライドが大きかったので、のびのびと走らせたかったです」と笑顔で振り返った。今回が初の東京参戦となるが、大きなフットワークが生きる広いコースは歓迎だろう。重賞でも引けは取らない。

ヤシャマル

牡4歳

調教師:尾形和幸(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:シャインプレジャー
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

今年1月の1勝クラス(芝1800メートル)から前走の3勝クラス・府中S(芝2000メートル)まで東京コースで3連勝中。1800メートルは4戦して2勝、2着1回、3着1回と全て3着以内に入っている得意距離だ。重賞初挑戦でも気後れはない。

前走の3勝クラス・府中Sは、1馬身という着差以上の好内容で勝利した。好位から押し切った前々走とは異なり、中団を追走。正攻法で外を駆け上がり、直線もしっかりと脚を伸ばして差し切った。騎乗した木幡巧也騎手も「一番強い競馬ができたと思います」と、堂々たる競馬に胸を張った。休養で馬体重を14キログラム増やした3走前から破竹の3連勝。全体的な体のボリュームがアップし、まさに充実一途と言った様子だ。東京コースで全4勝をマーク。1800メートル戦でも3着以内を外しておらず、4連勝へ向けて条件は整っている。

ガロアクリーク

牡4歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:ゴールドレリック
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

ステイヤー体型で、昨年の皐月賞3着など中長距離戦で活躍。1800メートル戦も2戦して1勝、3着1回の好成績を残している。5月15日の都大路Sを右前脚跛行のため競走除外となり、ここは仕切り直しの一戦。昨年のスプリングS以来の勝利となるか、注目だ。

昨年の皐月賞ではコントレイル、サリオスに続く3着に好走した素質馬。雄大なフットワーク、いかにもステイヤーといったスラリとした体型で、陣営は早くから長めの距離を意識してきた。それでも、父は名スプリンターのキンシャサノキセキ。1800メートル以下でも通用するスピードは備えている。母系がヨーロッパに祖を持つ良血。4代母が凱旋門賞馬ゴールドリヴァーで、3代母のリヴィエールドールはフランスのG1サンタラリ賞を制している。雨が降れば母系の血脈が背中を押しそうだ。都大路Sは競走除外となったが、本レースに向けての調整は順調。調教の動きも問題なく、十分に戦えるコンディションだ。

マイラプソディ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:テディーズプロミス
  • 母の父:Salt Lake
ここに注目!

前走の都大路S(リステッド。中京・芝2000メートル)は2着。スローペースで粘り込んだ勝ち馬を捕らえきれなかったが、久々の連対で復調気配は伝わってきた。2019年の京都2歳Sを制した素質馬が反撃の構えだ。

メイクデビュー中京(芝2000メートル)、オープン特別・野路菊S(阪神・芝1800メートル)、京都2歳Sとデビュー3連勝。だが、3歳春は結果を残せず、秋の始動戦・神戸新聞杯(18着)では鼻出血を発症してリズムを崩した。それだけに、前走の都大路S(リステッド)は復活へ光が差した一戦。同じ位置から追い出した勝ち馬に反応でこそ劣ったものの、前述の京都2歳S以来の連対(2着)を果たした。エプソムCは過去10年で4歳馬が7勝をマーク。グッと成長した馬が、3歳時とは全く違う競馬を見せることも少なくない。確かなポテンシャルを秘める本馬の反撃に期待したい。

アドマイヤビルゴ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:イルーシヴウェーヴ
  • 母の父:Elusive City
ここに注目!

前走の大阪杯は9着に敗戦。GⅠ初挑戦で相手が強かったことに加え、キャリア初の重馬場もこたえた印象だ。2017年セレクトセール当歳馬セッションにおいて6億2640万円(消費税込み)で落札された期待馬の覚醒が待たれる。

前走の大阪杯は大粒の雨が降る中での一戦。道中は中団外をリズム良く運んでいたが、3コーナー手前で一気に手応えがなくなった(9着)。騎乗した岩田望来騎手は「前半はいい位置で運べましたが、後半は馬場が影響しました」と肩を落とした。コントレイル(3着)やグランアレグリア(4着)といった一線級も苦しむタフな重馬場で、馬体重428キログラムの本馬にとってはあまりに厳しかった。母イルーシヴウェーヴはフランスのG1勝ち馬で、父は日本の至宝ディープインパクト。本馬は京都新聞杯(4着)、日経新春杯(10着)、大阪杯(9着)と重賞では結果が出ていないが、条件さえかみ合えば覚醒の下地はある。

サトノフラッグ

牡4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バラダセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

前々走のアメリカジョッキークラブC(11着)は不良、前走の金鯱賞(7着)は重と、近2戦は水分を含んだ馬場状態に泣いた。昨年の弥生賞ディープインパクト記念は重馬場で勝ったが、本来は良馬場でこそのタイプ。好天なら直線で切れる姿が見られるはずだ。

前走の金鯱賞は積極的に2番手から進出。行きっぷりの良い走りが目を引いたが、直線は思ったほど頑張れなかった(7着)。騎乗したC.ルメール騎手は「アグレッシブな競馬はできました。一生懸命に走ってくれたけど、今回は距離と馬場がきつかったですね。1800メートルまでの馬だと思います」と分析していた。先日の日本ダービーで5着に入った全妹サトノレイナスは、マイル4戦でオール連対。兄も距離が短くなって良さが出そうなイメージだ。この中間はこれまで以上にハードな調教を消化。併せ馬でしっかりと負荷を掛けられ、日に日に状態は上がっている。東京・芝2000メートルの未勝利を2歳コースレコードで制したポテンシャルは本物。良馬場でさらに注目したい一頭だ。

セダブリランテス

牡7歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:シルクユニバーサル
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

屈腱炎による長期休養があり、7歳でもキャリアは8戦。それでも、2017年ラジオNIKKEI賞、2018年中山金杯を制した能力の高さは間違いない。約1年3か月ぶりだった前走の六甲S(リステッド。阪神・芝1600メートル、6着)を1度使われ、ここで輝きを取り戻したい。

デビュー3連勝でラジオNIKKEI賞を勝ったのが2017年。その後も2017年アルゼンチン共和国杯3着、2018年中山金杯1着と、出走すれば力のあるところを示してきたが、脚元の不安で順調にキャリアを積むことができなかった。それでも、復帰戦の前走・六甲S(リステッド、6着)は上々の内容。管理する手塚貴久調教師は「ベストの距離ではなかったし、厳しい展開にもなったけれど、よく頑張ってくれました。かなり状態は良くなってきていますね」と、復調に手応えを感じていた。この中間は、NHKマイルCを制し、先週の安田記念でも3着に好走したシュネルマイスターと精力的な併せ馬を敢行。復活の勝利を飾りたい。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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