今週の注目レース

3歳重賞馬連 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 (牝) 3歳オープン

データ分析

初距離への対応がカギになる牝馬クラシック第二弾

ほとんどの出走馬に2400メートルの経験がなく、未知の距離での闘いになるのがオークス。以前は伏兵馬の台頭もあったが、近年は比較的順当な決着が多く、過去10年で3番人気以内の馬が8勝、2016年から2020年までは1番人気が5連勝中である。今年も堅く収まるのだろうか? 過去10年のデータからオークスの傾向を探ってみた。

コースロスのないレースができる内枠有利

日本ダービーでの内枠の好成績は有名だが、同コースのオークスでもやはり内枠が優勢。1コーナーまでの距離が約350メートルと短く、距離ロスの少ない内ラチ沿いでレースがしやすいことから、内枠勢の好走が多くなっているようだ。2020年の優勝馬デアリングタクトは2枠4番、2019年3着のクロノジェネシスは1枠2番、2018年2着のリリーノーブルは1枠1番、同3着のラッキーライラックは1枠2番など、好走例は多数。2017年は1枠の2頭によるワンツーだった。内枠に入った馬には要注意だ。〔表1〕

〔表1〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-2-2-15 5.0% 15.0% 25.0%
2枠 4-0-1-13 22.2% 22.2% 27.8%
3枠 0-0-2-18 0% 0% 10.0%
4枠 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
5枠 2-3-0-15 10.0% 25.0% 25.0%
6枠 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
7枠 3-3-1-23 10.0% 20.0% 23.3%
8枠 0-2-2-26 0% 6.7% 13.3%

大型馬・小型馬の優勝はなし

過去10年の優勝馬で最も馬体重が重かったのは2013年のメイショウマンボで478キログラム、最も軽かったのは2016年のシンハライトで422キログラムだった。〔表2〕を見てもわかるように、好走率が高いのは460キログラムから479キログラムの馬で、480キログラム以上の大型馬や、420キログラム未満の小型馬の成績はいまひとつ。ちなみに、480キログラム以上だった馬は1986年以降75頭が出走しているものの、優勝したのは2006年のカワカミプリンセス(484キログラム)1頭だけ。420キログラム未満の馬の優勝は1992年のアドラーブル(410キログラム)が最後となっている。

〔表2〕馬体重別成績(過去10年)
馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
419kg以下 0-0-1-14 0% 0% 6.7%
420kg〜439kg 2-2-2-30 5.6% 11.1% 16.7%
440kg〜459kg 3-2-2-56 4.8% 7.9% 11.1%
460kg〜479kg 5-5-3-30 11.6% 23.3% 30.2%
480kg以上 0-1-2-18 0% 4.8% 14.3%

主流は桜花賞組だが、忘れな草賞組にも注意

前走別成績を調べると、出走頭数が多く優勝回数も多いのが桜花賞組(7勝)で、出走頭数は少ないもののそれに次ぐ成績を残しているのが忘れな草賞組(3勝)だ。フローラSからの臨戦馬は2着や3着はあるものの勝ち切るまでには至らず、スイトーピーS組やその他のレースだった馬の好走例はかなり少ない。馬券の軸は桜花賞組、もしくは忘れな草賞組から選びたい。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
桜花賞 7-4-5-63 8.9% 13.9% 20.3%
忘れな草賞 3-0-1-7 27.3% 27.3% 36.4%
フローラS 0-5-3-37 0% 11.1% 17.8%
スイートピーS 0-1-0-16 0% 5.9% 5.9%
その他のレース 0-0-1-25 0% 0% 3.8%

桜花賞で速い上がりを使った馬を狙え

桜花賞組を絞り込むときに利用したいデータが、桜花賞で記録した上がり3ハロンタイム(推定)順位だ。桜花賞で同3位以内を記録した馬の勝率が23.8%、3着内率が47.6%と優秀なのに対して、同4位以下だった馬の好走率はかなり低い。直線の長い東京コースは末脚が生きる展開になりやすいことが要因だろう。ちなみに今年の桜花賞の上がり3ハロンタイム(推定)の1位から3位は、サトノレイナス(32秒9)、ククナ(33秒2)、ファインルージュ(33秒7)だった。〔表4〕

〔表4〕前走桜花賞組の桜花賞での上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
順位 成績 勝率 連対率 3着内率
3位以内 5-2-3-11 23.8% 33.3% 47.6%
4位以下 2-2-2-52 3.4% 6.9% 10.3%

乗り替わりは割り引きが必要

過去10年のオークスで、前走と異なるジョッキーが手綱を握り優勝したのは2012年のジェンティルドンナ(岩田康誠騎手→川田将雅騎手)だけ。しかも、この乗り替わりは、岩田騎手が騎乗停止になったことによる急遽の乗り替わりだった。前走からジョッキーが乗り替わった馬は少し割り引いて評価したい。〔表5〕

〔表5〕前走の騎手別成績(過去10年)
前走の騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
今回と同じ騎手 9-7-8-91 7.8% 13.9% 20.9%
今回と異なる騎手 1-3-2-57 1.6% 6.3% 9.5%
ウインファイブ対象レース
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“3連勝”以上がキーワード

過去10年の優勝馬のうち9頭にはオークスまでに連勝経験があった。さらに、ここ5年の優勝馬は、シンハライト(新馬→紅梅S→チューリップ賞)、ソウルスターリング(新馬→アイビーS→阪神JF→チューリップ賞)、アーモンドアイ(未勝利→シンザン記念→桜花賞)、ラヴズオンリーユー(新馬→白菊賞→忘れな草賞)、デアリングタクト(新馬→エルフィンS→桜花賞)と、いずれも初勝利から3連勝以上を記録した馬ばかりであった。3連勝以上を記録している馬に注目する手もアリだろう。〔表6〕

(姫園 淀仁)

〔表6〕優勝馬と連勝記録(過去5年)
年次 優勝馬 連勝記録
2016年 シンハライト 3連勝
2017年 ソウルスターリング 4連勝
2018年 アーモンドアイ 3連勝
2019年 ラヴズオンリーユー 3連勝
2020年 デアリングタクト 3連勝

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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