今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

グランアレグリア

牝5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

昨年のJRA賞最優秀短距離馬が、今年初めてのマイル戦を迎える。前走の大阪杯は重馬場に切れ味をそがれて4着。東京のマイルは昨年の安田記念でアーモンドアイ(2着)などを破った舞台で、反撃は必至だろう。

前走の大阪杯は5番手を追走。勝負どころでコントレイル(3着)の仕掛けに合わせる形で進出し、4コーナー付近で逃げるレイパパレ(1着)の後ろをマーク。後はいつもの豪脚を繰り出すだけに見えたが、そこからが思ったほど伸びず4着に敗れた。騎乗したC.ルメール騎手は「休み明けでこういう馬場(重)は大変でした。いいスタートからポジションを取れ、折り合いもついたのですが・・」と、タフな馬場コンディションに敗因を求めていた。マイル重賞はこれまで4勝。ヴィクトリアマイルと同舞台で行われた昨年の安田記念ではアーモンドアイも下している。得意とする舞台で、最強マイラーの巻き返しに期待したい。

レシステンシア

牝4歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

マイルGⅠでは、一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを優勝し、昨年の桜花賞とNHKマイルCでは2着に好走。昨秋のマイルチャンピオンシップは8着に敗れたが、当時は骨折明けで約6か月ぶりのレースだった。前走の高松宮記念(2着)でも通用したスピードで、押し切りを狙う。

今回は実績のあるマイルに戻る一戦。芝1200メートル初挑戦だった前走の高松宮記念は、好位から鋭い伸び脚を披露。スプリントが主戦場のダノンスマッシュ(1着)には競り落とされたが、2着は評価できる。騎乗した浜中俊騎手は「すごく落ち着いていて、雰囲気は良かったです。1200メートルの距離は問題なかったのですが、勝ち馬にうまく乗られました」と話していた。マイルのGⅠでは過去に3連対。阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬によるヴィクトリアマイル制覇は、過去に2009年ウオッカ、2010年ブエナビスタ、2011年アパパネが達成している。現役トップクラスのスピードが武器で、速い時計が出やすい春の東京・芝マイルはまさに絶好の舞台だ。

デゼル

牝4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

前走の阪神牝馬Sで待望の重賞初勝利を達成。昨年のオークス(11着)で2番人気に推された素質をあらためて証明した。東京は3戦2勝と相性のいいコース。その強烈な決め手が生きる舞台なら、一気にマイル女王の座に就いても驚けない。

前走の阪神牝馬Sは後方からのスタート。少しずつポジションを押し上げ、スローペースでたまった末脚を一気に爆発させると、上がり3ハロン32秒5(推定)の極上の切れ味で駆け抜けた。騎乗した川田将雅騎手は「しっかり自分の脚を使ってくれました。独特の走り方をする馬ですが、重賞を勝ってくれて、能力の高いところを証明できました。距離も大丈夫でしたし、左回りに替わっても何の問題もないです」と納得の表情を浮かべた。デビューは昨年3月と遅かったが、ここに来て一気に本格化。父が日本競馬の至宝ディープインパクト、母がフランス二冠牝馬アヴニールセルタンという良血馬が、GⅠタイトル獲得に挑む。

マジックキャッスル

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨秋の秋華賞(2着)から、今年の愛知杯(1着)、阪神牝馬S(2着)と安定した走りを披露。東京・芝1600メートルでは昨年のクイーンCで2着に好走しており、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒4(推定)の鋭い末脚を発揮した。小柄な牝馬でも、切れ味は一級品だ。

一躍、名を売ったのが昨年の秋華賞だ。10番人気ながら勝ち馬デアリングタクトに鋭く迫り、0秒2差の2着。史上初の無敗三冠牝馬に冷や汗をかかせる好走だった。その後は愛知杯1着、阪神牝馬S2着と重賞で連対し、秋華賞で見せた力が本物であることを証明。アパパネとアーモンドアイでヴィクトリアマイルを制している国枝栄調教師は「東京コースは合っていると思います。体形的にはマイルという感じですし、流れが速ければ速いほど、終いで切れると思っています」と、前向きな言葉を並べている。美浦南Wコースでの1週前追い切りも、ラスト1ハロン11秒9の切れを見せており、中間の調整も順調。アーモンドアイの現役時には調教パートナーも務めた小柄な末脚自慢が、待望のビッグタイトルを狙う。

ダノンファンタジー

牝5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

2018年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、2019年ローズSをコースレコード(当時)で勝った素質はここでも上位。好走と凡走がはっきりしているタイプではあるが、はまった時の破壊力は侮れないものがある。

初の芝1200メートルに挑んだ前走の高松宮記念は12着も、3走前の阪神Cではマルターズディオサ(2着)、インディチャンプ(3着)といった実力馬を相手に優勝。戦績にムラのあるタイプではあるが、能力は間違いなくGⅠ級だ。ここは昨年の本レース(5着)以来のマイル戦となるが、2018年阪神ジュベナイルフィリーズ、2019年チューリップ賞とマイル重賞を2勝。2019年ローズS(1着)では芝1800メートルのコースレコード(当時)を記録しており、時計の速いマイル戦は歓迎のはずだ。ここを勝てば、2018年阪神ジュベナイルフィリーズ以来約2年5か月ぶりのGⅠ制覇。グレード制が導入された1984年以降で、牝馬のJRAGⅠ最長間隔勝利となる。

サウンドキアラ

牝6歳

調教師:安達昭夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サウンドバリアー
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

昨年のヴィクトリアマイルではアーモンドアイに次ぐ2着に好走。大外枠から果敢に先行し、価値のある2着だった。その後の4戦は結果を出せていないが、ここでの復活が期待される。メンバー中唯一の6歳馬。その経験値は侮れない。

昨年4月の阪神牝馬S以来勝利がないが、近2走の阪神C(4着)、高松宮記念(6着)は共に勝ち馬から0秒4差と奮闘。前走の高松宮記念後には、騎乗した松山弘平騎手が「外枠で力が要る馬場(重)のなか、よく頑張ってくれました」と、その走りを称えていた。昨年、アーモンドアイの2着に好走したレースで復活があっても全く驚けない。前年2着からのヴィクトリアマイル優勝は2009年のウオッカが達成。気になるのはメンバー最年長となる6歳の年齢だが、2015年にはストレイトガール、ケイアイエレガントが6歳馬のワンツーを決めた。ストレイトガールは翌年に7歳で連覇しており、年齢だけで評価を下げるのは危険だ。気持ち的にもまだまだフレッシュで、復活Vに期待がふくらむ。

テルツェット

牝4歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラッドルチェンド
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

昨夏の1勝クラス・村上特別(新潟・芝1600メートル)から前走のダービー卿チャレンジTまで、マイル戦を4連勝中。そのうちの2勝が東京コースなのが心強い。ディープインパクト産駒の牝馬らしい小柄な馬体から繰り出す切れ味で、快挙の5連勝を目指す。

重賞初挑戦・初勝利を決めた前走のダービー卿チャレンジTが見事。道中は中団後方から、ハイペースの流れをリズム良く進むと最後まで伸び続けた。騎乗したM.デムーロ騎手は「馬を信じていました。想像通りの瞬発力でした」と能力の高さに感心。管理する和田正一郎調教師は「いい筋肉がついてきたし、競馬への集中力も増しています」と、心身の成長をアピールした。フジキセキ産駒に並ぶヴィクトリアマイルの最多タイの4勝目がかかるディープインパクト産駒。今年も多くのディープインパクト産駒がエントリーしているが、勢いでは本馬が一番だろう。本レース最少キャリア(7戦目)での優勝まで突き進む。

ランブリングアレー

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミングアレー
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

前走の中山牝馬Sでうれしい重賞初制覇を達成。前々走の愛知杯(2着)を含め、終いの脚をしっかり使えるようになってきた。前走は雨が降りしきる不良馬場での勝利。今回は切れ味タイプの強敵が多い印象で、タフな馬場状態なら浮上の可能性は高まる。

前走の中山牝馬Sを7番人気で勝利。タフな不良馬場での一戦となったが、道中は中団で体力を温存。他馬の早仕掛けにも動じず、末脚勝負に出た。ラストは外から急加速し、ゴール前の坂も問題にせずゴール。2着ロザムールとのハナ差の接戦を制した。騎乗した武豊騎手は「水分を含んだ馬場でペースがつかみにくかったです。最後はどの馬もきつかったと思いますが、よく我慢してくれました」と、相棒をねぎらっていた。本馬を管理する友道康夫調教師はデゼルとの2頭出し。勝てば最多タイのヴィクトリアマイル3勝目となる。前週のNHKマイルCは1分31秒6という速い時計での決着。時計比べへの対応は鍵だが、本番前に雨があれば、より面白い存在となりそうだ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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