今週の注目レース

新潟大賞典(GⅢ)

新潟競馬場 2000メートル(芝・外)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

毎年のように伏兵が台頭しているハンデキャップ競走

2020年の新潟大賞典は単勝オッズ19.4倍(10番人気)のトーセンスーリヤが優勝を果たし、3連単で56万90円の高額配当が飛び出した。2012年以降の過去9年に限ると、優勝馬延べ9頭のうち単勝オッズ10倍未満の支持を集めていたのは3頭だけである。一方、単勝1番人気の成績を振り返ってみると、優勝を果たしたのは2006年のオースミグラスワンが最後であり、翌2007年以降は〔0・2・3・9〕(3着内率35.7%)と、思いの外上位に食い込めていない。波乱必至の難解な一戦を読み解くべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

基本的に前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、前走の着順が「4着以内」だった。一方、「5着以下」だった馬は3着内率9.7%と苦戦している。前走好走馬が強いレースだ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
4着以内 9-4-7-35 16.4% 23.6% 36.4%
5着以下 1-6-3-93 1.0% 6.8% 9.7%

なお、前走の着順が「5着以下」だった馬のうち、前走が芝コース、かつ馬場状態が良だった馬は、3着内率が3.9%にとどまっている。前走が芝コース、かつ良馬場のレースだったにもかかわらず、そこで好走を果たせなかった馬は大きく評価を下げるべきかもしれない。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「5着以下」だった馬の、前走のコースと馬場状態別成績(過去10年)
前走のコースと馬場状態 着度数 勝率 連対率 3着内率
芝コース、かつ馬場状態が良 0-2-1-74 0% 2.6% 3.9%
芝コースで馬場状態が稍重・重・不良、もしくはダートコース 1-4-2-19 3.8% 19.2% 26.9%

年明け以降の戦績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中19頭は、“同年のJRAのレース”で2着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も32.8%に達している。年明け以降のレースで連対を果たしている馬は、上位に食い込む可能性が比較的高いとみてよいだろう。〔表3〕

〔表3〕“同年のJRAのレース”で2着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-4-8-39 12.1% 19.0% 32.8%
なし 3-6-2-89 3.0% 9.0% 11.0%

なお、“同年のJRAのレース”において2着以内に入った経験がなかった馬のうち、前走との間隔が「中8週以内」だった馬は、3着内率が6.2%にとどまっており、2015年以降に限れば〔0・0・1・36〕(3着内率2.7%)である。年明け以降のレースで連対を果たしていないうえ、今年でいえば3月以降に出走している馬は、割り引きが必要だ。〔表4〕

〔表4〕“同年のJRAのレース”で2着以内に入った経験がなかった馬の、前走との間隔別成績(過去10年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中8週以内 2-0-2-61 3.1% 3.1% 6.2%
中9週以上 1-6-0-28 2.9% 20.0% 20.0%

前走が中京以西のレースだった馬は不振

過去6年の3着以内馬18頭中16頭は、前走の競馬場が中京・京都・阪神・小倉以外の競馬場だった。一方、前走の競馬場が中京・京都だった馬は全て4着以下に敗れており、阪神・小倉だった馬もそれぞれ1頭ずつしか3着以内に入っていない。臨戦過程を比較する際は、前走が中京以西の競馬場だった馬は割り引くべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走の競馬場別成績(過去6年)
前走の競馬場 着度数 勝率 連対率 3着内率
中京 0-0-0-16 0% 0% 0%
京都 0-0-0-3 0% 0% 0%
阪神 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
小倉 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
その他の競馬場 4-6-6-38 7.4% 18.5% 29.6%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

前走の着順やコースが明暗を分けそう

過去10年の優勝馬延べ10頭中、2016年のパッションダンスを除く9頭は、前走の着順が4着以内だった。〔表1〕で挙げた傾向にもある通り、前走好走馬を重視したい。なお、2016年の優勝馬パッションダンスは、前走が東京・ダート1600メートルだった。前走の着順が5着以下、かつ芝コースだったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2008年のオースミグラスワン(前走読売マイラーズC9着)が最後。前走の着順が5着以下、かつ芝1700メートル以上だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2003年のダンツフレーム〔前走天皇賞(春)5着〕が最後となっている。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の前走の着順、前走のコース(過去10年)
年次 優勝馬 前走の着順 前走のコース
2011年 セイクリッドバレー 2着 阪神・芝1800メートル
2012年 ヒットザターゲット 1着 福島・芝2000メートル
2013年 パッションダンス 4着 中京・芝2000メートル
2014年 ユールシンギング 4着 中京・芝2000メートル
2015年 ダコール 2着 福島・芝2000メートル
2016年 パッションダンス 16着 東京・ダート1600メートル
2017年 サンデーウィザード 3着 福島・芝2000メートル
2018年 スズカデヴィアス 3着 小倉・芝1800メートル
2019年 メールドグラース 1着 阪神・芝2200メートル
2020年 トーセンスーリヤ 1着 中山・芝1800メートル

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: