今週の注目レース

アンタレスステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

データ分析

ダートのビッグレースにつながる中距離重賞

アンタレスSは1996年に阪神競馬場のダート1800メートル戦として創設され、1997年から2011年までは京都競馬場で行われていた。2012年に舞台が再び阪神競馬場となり、それ以降の優勝馬にはホッコータルマエやアウォーディーなど、後にダートのビッグレースを制する馬も名を連ねている。ここでは、阪神競馬場で行われた2012年以降の過去9回を参考に、レースの傾向を探っていく。

中距離のJRA重賞で好走経験のある馬が中心

現在、JRAで行われているダート重賞の約半数は1800メートル以上の中距離戦で、アンタレスSもその一つ。それを踏まえ、過去9年の出走馬についてダート1800メートル以上のJRA重賞での連対経験の有無を調べると、3着以内馬延べ27頭中20頭にはその経験があった。唯一勝利していない2019年も2着と3着に該当馬が入っており、軸に最適なのはこういった実績を持つ馬だといえそうだ。また、この経験があった馬が単勝3番人気以内に支持されたケースでは〔7・4・4・4〕(勝率36.8%、連対率57.9%、3着内率78.9%)と好走率が大幅に上昇することも特筆に値する。〔表1〕

〔表1〕ダート1800メートル以上のJRA重賞において連対した経験の有無別成績(過去9年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-6-6-38 13.8% 24.1% 34.5%
なし 1-3-3-79 1.2% 4.7% 8.1%

勝利数は5歳馬が断然トップ

過去9年の年齢別成績を見ていくと、7歳以上の馬を除けば3着内率に大差はない。ただ、4歳馬と6歳馬がそれぞれ1勝しか挙げていないのに対し、5歳馬は6勝と勝利数に大きな差がある。ちなみに、5歳馬の6勝中2勝は単勝6番人気の馬によるものだった。過去9年で1番人気から3番人気の馬が計7勝と基本的には上位人気が優勢なのだが、5歳馬に関しては伏兵が勝ち切った例があることは覚えておいて損はないだろう。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去9年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 1-4-2-24 3.2% 16.1% 22.6%
5歳 6-1-1-20 21.4% 25.0% 28.6%
6歳 1-3-5-32 2.4% 9.8% 22.0%
7歳以上 1-1-1-41 2.3% 4.5% 6.8%

前走の着順とタイム差に注目

前走の着順とタイム差に注目すると、過去9年の優勝馬9頭中5頭は前走でも勝利を収めており、その5頭はいずれも2着馬に0秒6以上のタイム差をつけていた。前走を0秒6以上のタイム差で勝っていた馬は勝率62.5%と出色の成績を残している。前走で2着馬に大きなタイム差をつけて勝利していた馬は、高く評価すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走が1着だった馬の、2着馬とのタイム差別成績(過去9年)
タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
0秒6以上 5-1-0-2 62.5% 75.0% 75.0%
0秒3〜0秒5 0-1-1-5 0% 14.3% 28.6%
0秒2以下 0-1-0-17 0% 5.6% 5.6%

続いて、前走で敗れていた馬について1着馬とのタイム差別に成績をまとめると、0秒2以内だった馬は優勝こそないものの、3着内率は42.9%と高いレベルにある。なお、前走での1着馬とのタイム差が0秒3以上だった馬は計4勝を挙げているが、3着内率はタイム差が大きくなるにつれて下降している。前走で1着馬に1秒以上の差をつけられていた馬は3着内率が10%を切ってしまうため、該当馬は割り引いた方がいいかもしれない。〔表4〕

〔表4〕前走が2着以下だった馬の、1着馬とのタイム差別成績(過去9年)
タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
0秒2以内 0-3-3-8 0% 21.4% 42.9%
0秒3〜0秒5 1-2-1-21 4.0% 12.0% 16.0%
0秒6〜0秒9 2-1-1-24 7.1% 10.7% 14.3%
1秒以上 1-0-3-39 2.3% 2.3% 9.3%
  • 注記:競走を中止していた馬を除く
ウインファイブ対象レース
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距離短縮馬が優勢

1着馬を予想する際にまず注目したいのは、前走がマーチSだった馬が出走馬の4割近くを占めながら〔0・2・4・50〕と勝ち切れていない点だ。また、前走でマーチS以外のダート1800メートル戦に出走していた馬も〔1・1・4・17〕と1勝にとどまっている。残る8頭の優勝馬は全て前走がダート1900メートル以上のレースだった。さらに、全優勝馬の前走の4コーナー通過順が4番手以内だったことも加えれば、候補馬が浮かんでくるのではないだろうか。〔表5〕

(高那実 マヤ)

〔表5〕優勝馬の前走(過去9年)
年度 優勝馬 前走
レース名 距離 4角
2012年 ゴルトブリッツ 仁川S ダート2000m 1番手
2013年 ホッコータルマエ 名古屋大賞典 ダート1900m 2番手
2014年 ナムラビクター 仁川S ダート2000m 2番手
2015年 クリノスターオー チャンピオンズC ダート1800m 1番手
2016年 アウォーディー 名古屋大賞典 ダート1900m 2番手
2017年 モルトベーネ 名古屋大賞典 ダート1900m 3番手
2018年 グレイトパール 平安S ダート1900m 2番手
2019年 アナザートゥルース 名古屋大賞典 ダート1900m 3番手
2020年 ウェスタールンド ダイオライト記念 ダート2400m 4番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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