今週の注目レース

アンタレスステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

テーオーケインズ

牡4歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:マキシムカフェ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

これまでの実績を考えても、JRA重賞初挑戦とはいえタイトル獲得のチャンス到来とみていいだろう。安定したレースぶりで、これまで11戦して4着以下は2度だけ。着実にキャリアと経験を積み重ね、いよいよ充実ムードが漂う。

オープンクラス初勝利となった前走のオープン特別・名古屋城S(中京・ダート1800メートル)は、発馬直後によろける形になったが、すぐに立て直して3、4番手の好位を確保。楽な手応えで先頭へ立って直線に入ると、後続を寄せつけない力強い伸び脚を発揮し、2着馬に3馬身差をつける快勝でゴール板を駆け抜けた。2着から3着はさらに5馬身差がついており、完勝と言っていいだろう。叔母にレディスプレリュード(JpnⅡ)を勝ったタマノブリュネット、近親に関屋記念、京成杯オータムHで3着など重賞でも活躍したスピリタスがおり、堅実に上級条件での活躍馬を送り出す良質な牝系の出身だ。まだまだ快進撃は続くとみていいだろう。

ヒストリーメイカー

牡7歳

調教師:新谷功一(栗東)

  • 父:エンパイアメーカー
  • 母:チヨノドラゴン
  • 母の父:バブルガムフェロー
ここに注目!

昨年の仁川S(リステッド。阪神・ダート2000メートル)を制したときが稍重だったように、水分を含んだ馬場状態のほうが好結果を残している印象。週末の天気は影響を与えそうだ。これまで重賞で2度の2着があり、能力さえ出し切れれば、今回も上位争いができるだろう。

オープンクラス入りを果たしてから9戦を消化したが、そのうち8戦で掲示板(5着以内)を確保。昇級初戦だった昨年の東海Sで6着に敗れた以外は安定したレースを続けている。前々走の東京大賞典(大井・ダート2000メートル)は、GⅠの好メンバーが集まった1戦だったが、中団前寄りのインコースでじっくりと脚をためると、直線で馬群をさばきながら末脚を伸ばし、勝ち馬オメガパフュームから0秒1差の4着。前走のマーチSも中団で脚をためて直線も鋭く伸び、先に抜け出したレピアーウィット(1着)こそ捕まえられなかったものの、2着に入った。阪神・ダート1800メートルでは2戦1勝、2着1回の好相性を誇り、あらためて重賞初制覇に挑む。

グリム

牡6歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:ブランシュネージュ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

約1年5か月ぶりだった前走の黒船賞(JpnⅢ。高知・ダート1400メートル、4着)を1度使って今回のレースに臨める点は、強調材料となるだろう。一昨年の本レースで2着に入っているように、舞台実績もバッチリ。ここで復活を果たす可能性は十分にある。

芝のメイクデビュー阪神(1200メートル)を3着で終えると、3歳初戦でダートに転じた未勝利(京都・1400メートル)を1馬身3/4差で制して初勝利。これを含め、3歳時はレパードS、白山大賞典(JpnⅢ。金沢・ダート2100メートル)と、重賞2勝を含む5勝を挙げた。確かな先行力でペースを作り、そのまま押し切るスタイルを確立している。4歳時も地方交流重賞を3勝。重賞5勝とメンバー中最多のタイトル数を誇り、実績、能力はトップクラスと言っても差し支えないだろう。7日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒8(ラスト1ハロン12秒9)をマークし、調整も順調の様子。万全の態勢で、重賞6勝目を狙いにいけそうだ。

レピアーウィット

牡6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:ランニングボブキャッツ
  • 母の父:Running Stag
ここに注目!

前走のマーチSで6番人気の評価を覆して重賞初制覇を飾るなど、6歳にして完成の域に入ったと判断してよさそうだ。初出走となる阪神コースの克服は課題だが、同じ右回りで直線に登り坂がある中山での実績を考えれば、問題なくこなせるとみていいだろう。

前々走から18キログラム増の564キログラムで出走した前走のマーチSだったが、馬体増を感じさせない力強い脚どりで、しっかりと勝ち切ってみせた。レースぶりを見る限り、体重増は成長とみてよさそうだ。前々走の武蔵野Sでは10着に敗れたが、今回は快勝を飾った前走と同じ1800メートル。3走前のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)でも1馬身3/4差で白星を挙げているように、この距離は合う。中山での実績から、初めての阪神コースへの不安はなさそうだが、関西圏への長距離輸送と、競馬場で1泊してレースに臨む点はどうか。当日の気配はしっかりとチェックしたい。

ロードブレス

牡5歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:ダノンバラード
  • 母:ミステリューズ
  • 母の父:ナリタトップロード
ここに注目!

芝で勝ち上がったが、ダートに転じてから5勝をマーク。地方交流重賞を制覇するまでに出世を果たした。今回は5走ぶりにJRAのダート戦へ出走となるが、JRAでもリステッド勝ちがあるように実績を残しており、問題なくこなせるだろう。

前走の名古屋大賞典(JpnⅢ。名古屋・ダート1900メートル)は、道中を2番手でリズムよく運んだが、2周目の向正面からクリンチャー(1着)のプレッシャーを終始受ける形でレースを進め、3コーナー手前から鞍上の手綱が動く厳しい展開。道中の位置取りのまま3着でゴールとはなったが、後続にかわされなかったのは地力の証だろう。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは3頭の併せ馬を行い、5ハロン69秒4(ラスト1ハロン12秒6)をマーク。この中間も順調な調整をこなしている。確かな先行力があり、好位置を取れるので、展開に左右されにくい点は大きな武器となる。GⅢの今回なら、上位争いに加わってくるはずだ。

アナザートゥルース

せん7歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:アイルハヴアナザー
  • 母:キョウエイトルース
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

母は、チャンピオンズC勝ちなど長くダート戦線で活躍したサウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)をはじめ、多くのダート活躍馬を送り出している。本馬も実績では今回のメンバーの中で上位の存在。息の長い母系で、まだまだ衰え知らずだ。

昨年の本レースでは、スタートから行き脚がつかず、鞍上がうながしての前半となったが、向正面で先行勢に加わった後は手応えよくレースを進めた。3、4コーナーで馬群の外めを回って直線に向き、ゴールまでしぶとく脚を伸ばして、最後は3頭横並びの追い比べを制して2着を確保。勝ち馬の決め手にこそ屈したが、きっちりと連対を果たし、あらためて勝負根性を示した。その後も、エルムS3着、今年の東海S2着、ダイオライト記念(JpnⅡ。船橋・ダート2400メートル)3着と、ダート重賞戦線で安定して上位の成績を残している。前走のダイオライト記念では、逃げの手を打って3着を確保しており、今の好調ぶりがうかがえる。

ケンシンコウ

牡4歳

調教師:小西一男(美浦)

  • 父:パイロ
  • 母:マトゥリアルカ
  • 母の父:クリプティックラスカル
ここに注目!

母は現役時代に地方競馬で10勝をマーク。これまでにJRAでデビューした産駒は本馬だけだが、その中で重賞ウイナーを送り出した。母は7歳まで走ったように、この後の成長にも期待がもてるはずで、まだまだ伸びしろは十分だ。

これまで1600メートルから1800メートルで3勝をマーク。現状はこのあたりの距離がベストとみてよさそうだ。3走前のユニコーンSでは、同世代のダートの精鋭を相手に後方から末脚を伸ばして、11番人気ながら3着に好走した。前々走のレパードSは最内枠を生かし、一転して先行策。コーナーワークを生かしてハナを奪うと、後続に2、3馬身ほどの差をつけて余裕ある手応えのまま直線に向かい、2着ミヤジコクオウに2馬身1/2差をつけて押し切った。差し脚を生かす形でも先行力を生かす形でも結果を残しており、脚質の自在性は一つの武器。レパードSが不良馬場だったことから、週末の天気はポイントになるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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