今週の注目レース

3歳重賞馬連 皐月賞(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

エフフォーリア

牡3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ケイティーズハート
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

メイクデビュー札幌(芝2000メートル)、1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)、前走の共同通信杯とデビューから3連勝を達成。昨年の牝馬三冠を制したデアリングタクトに続き、エピファネイア産駒が今年もクラシックで注目を集める。

前走の共同通信杯は、好スタートから逃げ馬を見るような位置を確保した。スローペースにしびれを切らした他馬に外からかわされてもじっと我慢。残り400メートルで弾けると、2着ヴィクティファルスを2馬身1/2突き放した。騎乗した横山武史騎手は「前走時はテンションが高かったですが、今回は返し馬からリラックスしていました」と笑顔を浮かべた。ここまでスローペースの経験しかないが、その瞬発力は世代屈指。過去10年、共同通信杯優勝馬による皐月賞制覇は、2012年ゴールドシップ、2014年イスラボニータ、2016年ディーマジェスティと3頭が達成している。父エピファネイアが1/2馬身差の2着(2013年)に泣いたクラシック一冠目で、強さを証明したい。

ダノンザキッド

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:エピックラヴ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

無敗で昨年末のホープフルSを勝利。デビューから4戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムを計時したポテンシャルは本物だ。前走の弥生賞ディープインパクト記念(3着)は、いかにも休み明けといった走り。狙い澄ました大舞台へ万全の態勢を敷いている。

デビュー3連勝で挑んだ前走の弥生賞ディープインパクト記念は、単勝オッズ1.3倍の1番人気に推されたが、本馬より前で運んだタイトルホルダー(1着)、シュネルマイスター(2着)を捕らえることはできなかった。それでも、陣営に悲観の色は一切ない。主戦の川田将雅騎手は「テンションが高く、レースも力みながら走っていました。だからこそ本番と同じコースを使いましたし、この敗戦が本番に生きてくると思います」と説明した。JRA賞最優秀2歳牡馬受賞馬による皐月賞制覇となれば、昨年のコントレイルに続く快挙で、管理する安田隆行調教師にとっても騎手と調教師でのダブル制覇がかかる一戦。天才肌の素質馬が、大目標の一冠目をつかみ取ってみせる。

グラティアス

牡3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

前走の京成杯は器用なレース運びで優勝。遊びながらの走りで制したメイクデビュー東京(芝2000メートル)とは違って、集中力のある走りだった。2019年阪神ジュベナイルフィリーズを制したレシステンシア(父ダイワメジャー)を半姉に持つ良血馬に期待したい。

前走の京成杯は集中力を保った走りで好位を追走すると、直線は他馬が避けた内をパワフルに突き進み、後続を2馬身1/2突き放した。ハナに立つと物見をして、ゴール直前で再加速するチグハグさを見せたメイクデビュー東京(芝2000メートル)とは全く違う競馬で、精神的な成長を証明した。騎乗したC.ルメール騎手は「馬の後ろで我慢し、リラックスできました。直線はすぐにトップスピードに乗りました」と絶賛の内容だった。ここまで2戦2勝。ここも勝てば2歳戦が始まった1946年以降の皐月賞で最少キャリア制覇となるが、近2年は無敗馬が戴冠しており、期待は高まる。2019年セレクトセール1歳セッションで2億4840万円(消費税込み)で落札された期待馬の走りに注目したい。

タイトルホルダー

牡3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

前走の弥生賞ディープインパクト記念は鮮やかな逃げ切り勝ち。東京スポーツ杯2歳S2着、ホープフルS4着の実力をあらためて証明した。本番と同舞台のトライアルを制し、にわかに注目度が高まってきた。馬名の通り、ビッグタイトルを手中に収めたい。

ダノンザキッドなどの強力ライバル勢を破った前走の弥生賞ディープインパクト記念は、抜群のスタートから、前半1000メートル通過タイム1分02秒6のスローペースに持ち込んだ。中盤から少しずつペースを上げ、後続馬をけん制。たっぷり余力を残した直線では、他馬の追い上げをきっちりと封じた。騎乗した横山武史騎手は「単騎でうまくマイペースで行けたことが大きかったです。スタートも速く、イメージ通りでした」と納得の表情。管理する栗田徹調教師は「この馬の良さはスピードの持続力です。今日はそれが見えました。ここで結果を出せたことは大きいです」と喜んだ。全2勝で見せたスピードを武器に、皐月賞制覇を狙う。

ラーゴム

牡3歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:シュガーショック
  • 母の父:Candy Ride
ここに注目!

前走のきさらぎ賞をしぶとく競り勝ち、堂々と大舞台へ挑む。500キログラムを超える大型馬で、タフな一戦になればその馬格が生きてきそうだ。ちょうど10年前にオルフェーヴルが制したクラシック三冠の一冠目。大舞台でこそ輝く父の血筋に期待も高まる。

前走のきさらぎ賞は、好スタートから3番手のインを確保。レースの前半1000メートル通過タイム1分01秒2のスローペースをどうにか折り合い、ラスト300メートル付近で先頭に立つと、迫るヨーホーレイク(2着)をクビ差しのいで勝ち切った。騎乗した北村友一騎手は「調教の感じから少し力むような面が出てきたので、リラックスして行きたいと思っていました。ただ、やっぱり力んでいたので、そのあたりを修正できればいいですね」と説明する。父オルフェーヴルも気性面に課題を抱えながら、クラシック三冠制覇を達成。その父が3着に敗れたきさらぎ賞を制したのだから、当然期待は膨らむ。この中間で精神的な成長があれば、侮れない存在となる。

ヴィクティファルス

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

重馬場の前走・スプリングSを中団からしぶとく差し切り勝ち。母の父が世界的名馬ガリレオというヨーロッパ血統で、秘めるパワーはメンバー中でも上位だろう。速い時計での決着に対応できるかは未知数だが、タフな消耗戦なら有力候補に浮上する。

前走のスプリングSは、初の中山コースに加えて、強風、力の要る重馬場という厳しい条件だった。それでも、大外を回った4コーナーから、メンバー中最速の上がり3ハロン36秒1(推定)を計時し、先に抜け出したアサマノイタズラ(2着)との一騎打ちをアタマ差で制してみせた。騎乗した池添謙一騎手は「この馬場でもリズム良く走ってくれました。追い出してからもしっかり反応しましたし、まだまだ良くなりそうです」と破顔一笑した。これが池添謙一騎手と池添学調教師の兄弟タッグによるJRA重賞初勝利。2000年以降、スプリングS勝ちから皐月賞を制したのは2013年ロゴタイプまで計5頭。Vの資格は十分にある。

アドマイヤハダル

牡3歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スウェアトウショウ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

前走の若葉S(リステッド。阪神・芝2000メートル)を3馬身差で快勝。ホープフルS5着馬シュヴァリエローズ(2着)を破り、世代トップクラスとも戦えることを証明した。2000メートル戦を連勝中で、距離への不安もなし。台風の目になる素質は十分に備えている。

前走の若葉S(リステッド)は好位から鋭く伸びて勝利。メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒7(推定)を記録し、高いレベルの瞬発力を見せつけた。これで1勝クラス・エリカ賞(阪神・芝2000メートル)から2連勝。騎乗した松山弘平騎手は「強かったですね。自分から動ける位置で、追ってからもしっかりと脚を使ってくれました」とコメント。管理する大久保龍志調教師は「体に幅が出て中身も詰まってきました。まだ良くなりそうです」と成長を認めていた。1週前追い切りには、初コンビを組むC.ルメール騎手が騎乗して好感触を得た様子。混戦模様だけに、リーディングジョッキーの手綱は心強い。

ステラヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年の宝塚記念と有馬記念を制したクロノジェネシスと同じバゴ産駒。サウジアラビアロイヤルC1着、朝日杯フューチュリティS2着と、実力は世代トップクラスだ。タフな馬場なら巻き返しは十分にある。

1番人気に支持された前走の共同通信杯は5着。中団追走から直線で追い出したが、それまで披露してきた切れ味は鳴りを潜めた。ただ、出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬で、他馬より重い57キログラムの斤量を背負っており、情状酌量の余地はある。前々走の朝日杯フューチュリティSでは2歳コースレコード決着の2着に好走し、3走前のサウジアラビアロイヤルCは不良馬場で後続を3馬身突き放す勝利。他馬が苦しむタフな馬場になれば、期待も膨らんでくる。中間の状態について、管理する須貝尚介調教師は「前走後は坂路を中心にやっています。1週前追い切りは負荷をかけて、動き的には十分でした。前走よりいいと思います」と納得の口ぶり。巻き返しに期待だ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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