今週の注目レース

サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)別定 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

マジックキャッスル

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

母はオープン特別・アネモネSを制覇し、桜花賞でも3着と好走。早くから高い素質を見せた一方で、5歳時に勝ち星を挙げるなど、しっかりとした成長力も発揮した。本馬も4歳となったが、血統的にもこれからの伸びしろは大きそうだ。

明け4歳となっての初戦だった前走の愛知杯は大外8枠18番からのスタートとなったが、中団やや後ろからレースを進めると、スピードに乗りながらスムーズに直線へ向いた。ラストはランブリングアレー(2着)と内外離れた追い比べをクビ差で制し、7度目の挑戦で重賞初制覇を達成。それ以前にも、秋華賞を含め重賞で2着が3度と、現4歳世代牝馬で上位の能力はすでに証明済みだ。近走は中距離路線を歩んでおり、今回は約1年ぶりの1600メートル戦となる点がポイントになりそう。ただ、昨年のクイーンCでは勝ち馬ミヤマザクラとクビ差の2着に駆けており、適性自体は問題ないだろう。

デゼル

牝4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

母は現役時代に2014年の仏1000ギニーと仏オークス(共にG1・フランス)をV。日本でGⅠ7勝の父との配合なら、底力はピカ一と言えるだろう。本馬は3勝クラスを勝ち上がったばかりで、他世代との重賞も初挑戦とはなるが、スケール感は見劣りしない。

デビューが遅れたため、ここまで6戦のキャリアだが、高い能力をレースで見せている。昨年3月の未勝利(阪神・芝1800メートル)で、既走馬相手に初陣を白星で飾ると、圧巻だったのが次走のスイートピーS(リステッド。東京・芝1800メートル)。後方からレースを進め、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒5(推定)の末脚で大外から差し切った。2番目に上がりが速かった馬に0秒8差という抜けて速いタイムで、デビュー2戦目とは思えない1馬身3/4差の完勝劇だった。ここは3勝クラスを勝ち上がっての昇級初戦となるが、ローズS4着の成績などからも重賞の壁はないとみていいだろう。

リアアメリア

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リアアントニア
  • 母の父:Rockport Harbor
ここに注目!

デビュー戦を勝った後は全て重賞に出走し、常に強敵を相手に戦ってきた。その中で重賞2勝なら、今回のメンバー中でも実績はトップクラスと言えるだろう。全3勝中2勝を挙げる1600メートルに距離が短くなる今回は、実績通りの走りを見せられそうだ。

母リアアントニアは現役時代にBCジュヴェナイルフィリーズ(G1・アメリカ)を制すなど活躍。血統的なスケールの大きさはメンバー中でも上位の存在と言えそうだ。前走の中山牝馬Sは7着に敗れたが、不良馬場での競馬が影響した部分も大きかったのだろう。前々走のエリザベス女王杯も7着とはいえ、勝ち馬と0秒6差と着順ほどは離されていない。厩舎スタッフは「前走を走った後も疲れが残った様子は見られず、順調に乗れています」と、中間の順調ぶりを話している。さらに、「本来のスピードを生かすという意味でマイルは競馬のしやすい距離だと思うので、力を出し切る競馬ができるように仕上げていきたいです」と力を込めていた。

イベリス

牝5歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セレブラール
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

今回と同じ阪神・芝1600メートルで行われたアーリントンCで、牡馬を相手に見事な逃げ切り勝ちを収めた。1200メートルから1400メートルでのキャリアが豊富ではあるが、マイル戦でも実績を残しており、距離はこなしてもいいだろう。

今年初戦となった前走の京都牝馬Sでは、スタートから抜群のダッシュ力でハナを奪うと、前半3ハロン通過タイム34秒0とペースを緩めることなく、レースを引っ張った。後続に1馬身ほどのリードを保ったまま直線に入り、最後まで脚色は衰えることなく、2着ギルデッドミラーに1馬身1/2差をつけて快勝。前々走の阪神Cも6着に敗れたとはいえ、強力な相手に勝ち馬から0秒5差と大きくは負けておらず、状態の良さがうかがえる近2走の内容と言えるだろう。3月31日の栗東坂路での1週前追い切りで4ハロン52秒0(ラスト1ハロン12秒3)をマークし、併走馬に1馬身ほど先着。中間の調整も順調そのものだ。

ギルデッドミラー

牝4歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:タイタンクイーン
  • 母の父:Tiznow
ここに注目!

母の産駒には、アメリカのG2勝ち馬レネーズタイタン(父Bernstein)や同国G3を勝ったファッションアラート(父Old Fashioned)、鳴尾記念勝ち馬ストロングタイタン(父Regal Ransom)がいる。本馬の血統背景は優秀で、重賞タイトルを手にする可能性は十分にありそうだ。

今回と同じ阪神・芝1600メートルで行われた昨年のアーリントンCでは、ある程度前めで運びながら、メンバー中3位の上がり3ハロン36秒8(推定)をマークして2着を確保。重賞で戦えるだけの能力と舞台適性をすでに証明している。続くNHKマイルCでも勝ち馬ラウダシオンと0秒3差、2着レシステンシアと0秒1差の3着と大舞台で好走してみせた。昨秋はひと息の競馬が続いたが、前走の京都牝馬Sで2着に好走。外めの8枠15番からスタート後は中団後方で脚をため、直線も外から末脚を伸ばして一変した姿を見せた。折り合い面の難しさはあるが、ここでも上位争いができるだけの能力はある。

プールヴィル

牝5歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:Le Havre
  • 母:ケンホープ
  • 母の父:Kendargent
ここに注目!

前走のオーロC(リステッド。東京・芝1400メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚で差し切り、2019年フィリーズレビュー以来約1年8か月ぶりとなる白星を挙げた。今の勢いなら、重賞挑戦でも侮れない存在となるだろう。

阪神ジュベナイルフィリーズ5着、フィリーズレビュー1着など早くから好結果を残しながらも、昨年の京都牝馬Sでの2着や、前走のオーロC(リステッド)勝利など、息の長い活躍を見せている。全4勝を1400メートルで挙げていることからも、今回はベストの距離ではないかもしれないが、前述の阪神ジュベナイルフィリーズでは勝ち馬から0秒4差の競馬をしているように、展開や流れひとつで勝ち負けに加わることができるはずだ。3月31日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン51秒5(ラスト1ハロン12秒3)の好タイムをマーク。もともと調教駆けするタイプとはいえ、調整は順調と言っていいだろう。

エーポス

牝4歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ストライクルート
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

昨年の桜花賞9着以来、約1年ぶりの実戦復帰を迎える。昨秋を休養に充てたこともあって、ここまでキャリア5戦だが、そのぶん成長や伸びしろも大きそうだ。桜花賞こそ崩れたが、それまでは安定感のある走りを見せており、長期休養明けでも軽視はできない。

父ジャスタウェイは4歳時の天皇賞(秋)で初めてのGⅠ制覇を飾ると、そこから中山記念、ドバイデューティフリー(G1・UAE)、安田記念と4連勝を決めた。本馬の半兄カイザーミノル(父ロードカナロア)は5歳でオープンクラス入りを果たすと、重賞でも5着に好走しており、父、母系ともに成長力に富んだ血統と言えそうだ。厩舎スタッフは「昨年秋のローズSへ向けての調整中に裂蹄を起こして、それが治るまで待ちました。今は爪も問題なく、順調に乗り込めています」とコメントしており、出走態勢は整っている様子。一方で、「他世代との初対戦になりますし、力関係もわからないので、使いつつ良くなっていってくれればと思っています」と、慎重に話していた。

ドナウデルタ

牝5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ドナウブルー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母は現役時代にGⅠにこそ手が届かなかったが、重賞2勝の活躍を見せた。叔母に国内外でGⅠ7勝のジェンティルドンナ、祖母ドナブリーニはイギリスのG1勝ちと、活躍馬の多い名牝系の出身。今回のメンバーの中に入っても、血統はトップクラスと言えるだろう。

一昨年9月の1勝クラス(阪神・芝1400メートル)から3連勝でオープンクラス入りを決めると、3走前のポートアイランドS(リステッド。中京・芝1600メートル)でオープンクラス初勝利を挙げた。近2走はターコイズS10着、愛知杯13着と重賞で結果が出ていないが、阪神コースは4戦して2勝、2着1回の成績を残している好相性の競馬場で、条件替わりはプラス材料となりそうだ。今回と同じ阪神・芝1600メートルで行われたチューリップ賞でも、勝ち馬から0秒2差の4着と好レースを見せており、この舞台なら重賞でも期待が持てる。石坂正調教師が定年引退のため、今回は転厩初戦となるが、移籍先の高野友和厩舎は先週の大阪杯をレイパパレで制し、勢いに乗っている。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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