今週の注目レース

フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ)

中山競馬場 1800メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

データ分析

伏兵が台頭する年も多い皐月賞トライアル

2019年に単勝オッズ27.1倍(10番人気)のエメラルファイトが、2020年には単勝オッズ16.6倍(6番人気)のガロアクリークが優勝を果たすなど、近年のスプリングSは波乱の決着が目立っている。2014年以降の過去7年に限ると、2番人気以内だった馬の優勝は2018年のステルヴィオ(1番人気)のみである。人気薄の馬にも注目しておくべき難解な一戦といえるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

過去の戦績に注目

過去10年の3着以内馬30頭は、いずれも“JRAの1勝クラス以上、かつ芝1600メートルから2200メートル、かつ出走頭数が8頭以上のレース”において4着以内に入った経験のある馬だった。新馬や未勝利、ダートのレース、1600メートル未満や2200メートル超のレース、7頭立て以下のレースでしか4着以内に入ったことのない馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕“JRAの1勝クラス以上、かつ芝1600メートルから2200メートル、かつ出走頭数が8頭以上のレース”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-10-65 10.5% 21.1% 31.6%
なし 0-0-0-41 0% 0% 0%

前走5着以下の馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭は、いずれも前走の着順が「4着以内」だった。たとえ実績上位であっても、前走で5着以下に敗れていた馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
4着以内 10-10-10-67 10.3% 20.6% 30.9%
5着以下 0-0-0-39 0% 0% 0%

末脚も重要なポイント

過去7年の3着以内馬21頭中18頭は、前走が“JRAのレース、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が3位以内”だった。一方、同4位以下だった馬は3着内率8.6%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、前走の末脚にも注目しておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走がJRAのレースだった馬の、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去7年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 着度数 勝率 連対率 3着内率
3位以内 6-7-5-32 12.0% 26.0% 36.0%
4位以下 1-0-2-32 2.9% 2.9% 8.6%

多頭数なら枠順が明暗を分けそう

2014年以降で出走頭数が11頭以上だった年(2014年から2019年)における3着以内馬18頭中17頭は、馬番が「1番から10番」だった。一方、「11番から16番」だった馬は3着内率5.6%と苦戦している。出走頭数が多くなるようならば、外寄りの馬番となった馬は過信禁物だ。〔表4〕

〔表4〕2014年以降で出走頭数が11頭以上だった年における馬番別成績(2014年から2019年)
馬番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1番〜10番 6-6-5-43 10.0% 20.0% 28.3%
11番〜16番 0-0-1-17 0% 0% 5.6%
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前走の4コーナーを先頭で通過していた馬は4半世紀にわたって優勝なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の4コーナーの通過順が2番手以下だった。前走の4コーナーを先頭で通過していた馬が優勝を果たしたのは、1995年のナリタキングオーが最後である。いわゆる“逃げ馬”は勝ち切れない可能性が高いと見るべきだろう。また、この10頭は“JRAの1勝クラス以上、かつ芝1600メートルから2200メートル、かつ出走頭数が8頭以上のレース”において4着以内に入った経験があった点、前走の着順が4着以内だった点も共通している。〔表1〕〔表2〕などで挙げた傾向も重視したい。〔表5〕

(伊吹 雅也)

〔表5〕優勝馬の、前走の4コーナー通過順、“JRAの1勝クラス以上、かつ芝1600メートルから2200メートル、かつ出走頭数が8頭以上のレース”における最高着順、前走の着順(過去10年)
年次 優勝馬 前走の4コーナー通過順 “JRAの1勝クラス以上、かつ芝1600メートルから2200メートル、かつ出走頭数が8頭以上のレース”における最高着順 前走の着順
2011年 オルフェーヴル 7番手 2着(シンザン記念ほか) 3着
2012年 グランデッツァ 2番手 1着(札幌2歳S) 3着
2013年 ロゴタイプ 2番手 1着(朝日杯FSほか) 1着
2014年 ロサギガンティア 4番手 1着(3歳1勝クラス) 1着
2015年 キタサンブラック 2番手 1着(3歳1勝クラス) 1着
2016年 マウントロブソン 3番手 1着(あすなろ賞) 1着
2017年 ウインブライト 7番手 1着(若竹賞) 1着
2018年 ステルヴィオ 10番手 1着(コスモス賞) 2着
2019年 エメラルファイト 7番手 1着(白梅賞) 1着
2020年 ガロアクリーク 3番手 4着(水仙賞) 4着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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