今週の注目レース

ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

ドナアトラエンテ

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドナブリーニ
  • 母の父:Bertolini
ここに注目!

2012年、2014年度のJRA賞年度代表馬を受賞したジェンティルドンナの全妹。デビュー時は418キログラムだった馬体が前走では468キログラムまで増えており、優れた成長力を証明している。まだ能力の底を見せておらず、初めての重賞挑戦でも主役の座は譲れない。

5歳初戦となった前走の3勝クラス・初富士S(中山・芝1800メートル)は、牡馬相手に55キログラムのハンデを背負っていたが、スッと前へ取りつき、オスカールビー(5着)のハイペースの大逃げを離れた3番手で追走。重馬場のタフなコンディションのなか、正攻法のレース運びからラスト100メートル付近で先頭を捕らえると、後続の追い上げを振り切って快勝した。騎乗したC.ルメール騎手は「好スタートを決め、その後も前めでいい感じに運べて、馬場も苦にしませんでした。最後はフワッとしましたが、これなら次も楽しみです」と高く評価した。2歳8月のデビューから合計で2年以上の休養があって出世は遅れたが、重賞のメンバーに入っても素質は互角以上だ。

リアアメリア

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リアアントニア
  • 母の父:Rockport Harbor
ここに注目!

2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)では断然の1番人気に支持され、3歳時はローズSを制したように、ポテンシャルの高さは折り紙つき。父ディープインパクト、母はアメリカG1馬と血統背景も優秀で、4歳を迎えてもうひと皮むけても不思議はない。

昨年春の桜花賞は重馬場に対応できず10着に敗れたが、続くオークスでは直線で懸命に脚を伸ばして4着まで追い上げた。秋初戦となったローズSは、好スタートを決めて2番手を追走。スローペースのなか、直線入り口で先頭へ躍り出ると、後続を2馬身突き放して重賞2勝目をマークした。前々走の秋華賞は稍重の馬場がこたえて13着。前走のエリザベス女王杯は他世代との初対戦だったが、勝ったラッキーライラックから0秒6差の7着に入っており、レース内容は悪くなかった。今回は約4か月の休み明けになるが、本レースに照準を合わせて順調に乗り込みを消化し、好調時と遜色のない動きを見せている。久々も苦にしないタイプで、今年初戦から本領発揮が期待できそうだ。

ランブリングアレー

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミングアレー
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

母ブルーミングアレーはフローラS3着の活躍馬。父はリーディングサイヤーのディープインパクトで、血統背景は一級品。本馬はキャリアを積みながら着実に地力をつけ、前走の愛知杯ではクビ差の2着に好走。円熟味を増しており、さらなる活躍が期待される。

昨年6月の3勝クラス・垂水S(阪神・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入り。続く小倉記念は、ハイペースで前に行った組には展開が厳しく、4コーナー先頭から後退して6着に敗れた。秋のカシオペアS(リステッド。京都・芝1800メートル)は、好位を進み、直線で鮮やかに抜け出して通算5勝目をマーク。ターコイズS7着を経て、前走の愛知杯は4コーナーでは馬群に包まれて窮屈な競馬になったが、直線の狭いスペースをスパッと抜け出して1度先頭に立つシーンを作った。最後は勝ち馬の瞬発力に屈したものの、3着以下を3馬身離しており、“負けてなお強し”の2着だった。3歳時のフラワーC3着の実績から条件替わりは不問で、ここでも目が離せない。

シャドウディーヴァ

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

勝ち味の遅さはあるものの、重賞で3度の2着があり、3歳時の秋華賞では勝ち馬から0秒6差の4着に健闘。右回りでは内へモタれるだけに、左回りコースがベストかもしれないが、中間の追い切りでは抜群の動きを見せており、状態面は申し分ない。今回も上位争いが濃厚だ。

昨年夏のクイーンSで4着に入って復調のきっかけをつかむと、秋初戦の府中牝馬Sでは重馬場を気にしながらも2着に好走した。前々走のエリザベス女王杯は、最内枠で馬群に包まれてポジションを下げるシーンはあったが、直線で脚を伸ばして勝ち馬から0秒7差の8着なら、レース内容は悪くなかった。約3か月の休養を挟み、5歳初戦となった前走の東京新聞杯は、スッと控えて中団後方を追走。4コーナーで外へ出し、直線は一気に脚を伸ばしたが、ゴール寸前で脚色が鈍って内を回った上位2頭に競り負けた。ただ、牡馬相手にこれだけ走れば立派の一言。休み明けを1度使った上積みも見込め、念願の重賞タイトル獲得を狙う。

フェアリーポルカ

牝5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

3歳時にはオークス、秋華賞(どちらも16着)へ駒を進め、4歳春に本格化を遂げて中山牝馬S、福島牝馬Sを連勝。その後は少し伸び悩んでいるが、中山コースでは全て重賞で2着、1着、3着と好成績を残している。巻き返しを期待したい。

重賞を連勝後、約3か月の休み明けとなった昨年夏のクイーンSは、中団追走から直線で先頭に並びかけるシーンを作ったが、最後は競り負けて6着に敗れた。続く府中牝馬Sは8着も、鞍上の和田竜二騎手が「今日みたいな馬場状態(重)は合わないのかもしれません」と語ったように、敗因は明らかだろう。前々走のターコイズSは、直線でしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の3着に好走。56キログラムのハンデを背負い、上位2頭とは2キログラムの斤量差があったことを踏まえれば、内容は濃かった。前走の小倉大賞典は8着に敗れたが、牡馬相手に0秒5差なら悲観する内容ではなく、昨年優勝した本レースであらためて注目したい。

デンコウアンジュ

牝8歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:デンコウラッキー
  • 母の父:マリエンバード
ここに注目!

2歳時から一線級で活躍を続け、これまで重賞3勝(2015年アルテミスS、2019年福島牝馬S、2020年愛知杯)を挙げている。8歳を迎えた今年も、前走の小倉大賞典で自身の走破時計を詰めて勝ち馬から0秒3差の5着に入っており、年齢的な衰えは感じられない。

約6か月半の休み明けだった昨年秋の福島記念は、4コーナー10番手からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の4着に健闘。続く中日新聞杯は追い込み不発の16着だったが、前々走の愛知杯は、直線でじりじりと差を詰めて6着に入った。前走の小倉大賞典は、スッと控えて後方を追走。道中は内に潜り込み、3コーナー過ぎから徐々に押し上げると、直線はインから抜け出しを図った。ゴール寸前でわずかに脚色が鈍って5着に競り負けたが、牡馬相手に56キログラムのハンデを背負って勝ち馬から0秒3差なら、レース内容は高く評価できる。堅実な末脚が持ち味で、ここも展開ひとつでチャンスがありそうだ。

アルーシャ

牝6歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ザズー
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

アメリカのG1を2勝した母に、ディープインパクトを配した良血馬。卓越したスピードを武器に、ここまでリステッド2勝を含む6勝をマークしている。今回は初めての1800メートルになるが、気性面が成長してきた今なら克服可能だろう。待望の重賞タイトル獲得を目指す。

昨年6月のパラダイスS(リステッド。東京・芝1400メートル)では、不良馬場をものともせず、力強く抜け出して通算6勝目を挙げた。秋初戦となった京成杯オータムHは、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚で勝ち馬から0秒4差の6着に追い上げ、前々走のスワンSは、中団追走から直線でしぶとく脚を伸ばして4着に健闘。前走のニューイヤーS(リステッド。中山・芝1600メートル)は、ミッキーブリランテ(1着)のしぶとさにハナ差屈したが、57キログラムの斤量を背負っていたことを踏まえれば、勝ちに等しい2着と言える。今回は200メートルの距離延長に加えてコーナー通過4回の競馬にも少し不安はあるが、侮れない存在だ。

シーズンズギフト

牝4歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:シーズンズベスト
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

帰厩して日は浅いが、4日に美浦南Wコースでの自己ベストタイムをマークして仕上がりの良さをアピール。ハイペースで先手争いを演じた前々走の富士S(12着)を除けば掲示板(5着以内)を外さない安定感を誇り、牝馬同士なら地力は引けを取らない。

デビューから2連勝を飾り、フラワーCでは3着。続くニュージーランドTは、スタートの出遅れを挽回し、直線で1度先頭のシーンを作って0秒1差の2着に入った。軽度の骨折で夏場を休養に充て、秋初戦となった紫苑Sは、直線で内にモタれながらも、好位追走からしぶとく脚を伸ばして3着。前々走の富士S(12着)は積極的に飛ばして大敗を喫したが、前走のターコイズSは、4コーナー最後方から内ラチ沿いを追い上げて4着に入り、あらためて能力の高さを示した。道中の折り合いや、右にモタれる面など操縦性に課題を残すなかでこれだけの成績を収めており、あっさり勝っても不思議はない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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