今週の注目レース

中山記念(GⅡ)

中山競馬場 1800メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

ヒシイグアス

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ラリズ
  • 母の父:Bernstein
ここに注目!

一瞬の切れ味というよりは、ハーツクライ産駒らしく長く脚を使うタイプ。芝1800メートルでも結果を残しているとはいえ、理想は3戦3勝の芝2000メートルだろう。今回は200メートルの距離短縮がポイントになる。

デビュー2戦目から2連勝を飾ったものの、続くスプリングSで5着に敗れ、クラシック路線には進めなかった。軌道に乗ったのは4歳を迎えた昨年から。4月の2勝クラス・石和特別(東京・芝1800メートル)を快勝すると、休み明けでの昇級初戦となった11月の3勝クラス・ウェルカムS(東京・芝2000メートル)も先団から抜け出して完勝。勢いに乗って、約1年6か月ぶりの重賞挑戦となった前走の中山金杯も制し、破竹の3連勝でタイトルホルダーとなった。今回は一気の相手強化になるが、ハーツクライ産駒らしい成長力があって、まだ能力の底を見せていない。6戦3勝、2着2回と得意の中山が舞台でもあり、連勝を伸ばすことが期待される。

クラージュゲリエ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ジュモー
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

ある程度の位置を取って、しっかりと脚を使えるので、大崩れしにくいタイプ。ただ、パワー型の血統構成でスパッと切れるタイプではなく、1800メートルは微妙に短いかもしれない。できれば上がりの時計がかかってほしい。

2018年の京都2歳Sで重賞初制覇。翌年のクラシックでも皐月賞が5着、日本ダービーが6着と善戦したが、その後は爪の不安で長期休養を余儀なくされた。昨年2月の京都記念は、レース前日に馬房内で脚をぶつけたため出走取消。再び放牧に出て、11月のカシオペアS(リステッド。京都・芝1800メートル)が待望の復帰戦となった。ここは勝ち馬から0秒5差の10着に敗れたものの、続くアンドロメダS(リステッド。阪神・芝2000メートル)がガラリ一変の2着。そして5歳初戦となった前走の日経新春杯は先団直後から外を回し、長く脚を使って3着と、長い休養を経ても衰えがないことを証明した。本質的にはもう少し距離が欲しいタイプだが、1800メートルも守備範囲。今度こそ勝利を手にしたい。

ケイデンスコール

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インダクティ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

過去5連対はすべて左回りコースの芝1600メートル。今回と同じ1800メートルは3歳春の毎日杯で1度だけ走って4着。さらに長い2000メートルでは2戦して7着、12着に敗れている。距離克服が好走の鍵だ。

2歳時に未勝利(新潟・芝1600メートル)、新潟2歳Sと2連勝で重賞初制覇。3歳春にはNHKマイルCで勝ち馬アドマイヤマーズから1/2馬身差の2着に好走したが、その後はスランプに陥った。3歳夏から4歳末までの8戦は5着が最高着順。実に5戦が2桁着順だった。ようやく復活を果たしたのが前走の京都金杯で、離れた先団のインで終始ロスなく運ぶと、残り100メートル付近で抜け出して押し切り勝ち。単勝オッズ12番人気の低評価だったが、岩田康誠騎手の好リードに導かれて2つ目の重賞タイトルを獲得した。勢いに乗って迎える今回は、200メートルの距離延長と右回りに替わる点が鍵。どちらもプラス材料ではなく、また相手強化にもなるだけに、真価が問われる一戦だ。

バビット

牡4歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:ナカヤマフェスタ
  • 母:アートリョウコ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

前走の有馬記念(13着)を除くと、逃げたレースでは5戦4勝、2着1回の好成績。これまでは比較的時計がかかる馬場コンディションでの競馬が多いが、スピードで押すタイプなので、時計の速い決着になっても問題ないはずだ。

デビュー3戦目の未勝利(福島・芝2000メートル)を快勝すると、一気に軌道に乗った。1勝クラス・早苗賞(新潟・芝1800メートル)、さらには重賞初挑戦となったラジオNIKKEI賞まで、圧巻の逃げで3連勝。2か月半の休みを挟み、秋初戦のセントライト記念も力強く逃げ切って4連勝で2つ目の重賞タイトルを獲得した。その後はGⅠ初挑戦となった菊花賞が10着、前走の有馬記念が13着と大敗が続いているが、いずれも距離や展開、相手などに敗因を求めることができるので、極端に評価を落とす必要はない。今回は3戦2勝、2着1回と得意の1800メートル。良好な馬場コンディションが見込める開幕週なら、勝つチャンスも大きくなるはずだ。

トーセンスーリヤ

牡6歳

調教師:小野次郎(美浦)

  • 父:ローエングリン
  • 母:トーセンガラシャ
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

昨夏の札幌記念(6着)以来約6か月ぶりの実戦となるが、ここを目標に美浦トレーニング・センターの坂路と南Wコースを併用してしっかりと乗り込まれている。当日の馬体重とパドックのチェックは必要だろうが、十分に出走態勢は整いそうな雰囲気がある。

地方・大井でのデビューから少しずつ力をつけて、5歳春にオープンクラス入り。昇級戦の新潟大賞典を先団から堂々と押し切って、重賞初挑戦にして初制覇を果たした。その後は宝塚記念が7着、札幌記念が6着だが、前者は相手関係を考慮すれば健闘と言えるもので、後者は急遽の参戦で本来の状態になかった。いずれも評価を落とす内容ではないはずだ。父ローエングリンは現役時代に中山で9戦4勝の好成績を挙げており、とりわけ中山記念は2003年1着、2004年3着、2007年1着と大の得意にしていた。本馬も父と同じ中山巧者。中山・芝1800メートルは6戦2勝、2着1回、3着1回で掲示板(5着以内)は1度も外していない。最も得意とする舞台で、父仔制覇を狙う。

フランツ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ロベルタ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

オープンクラスでは1800メートルの実績がないが、条件クラスでは同距離で3勝を挙げている。胴が短めの体形から見ても、距離短縮は悪くないだろう。ただ、直線一気のスタイルだけに、中山へのコース替わりは気になる。

後方一気の脚質とあってアテにしづらいが、オープンクラスでも勝ち負けできる力は秘めている。2019年11月のアンドロメダS(リステッド。京都・芝2000メートル)で2着の後は3戦連続で8着以下に敗れたが、2020年9月のオープン特別・ケフェウスS(中京・芝2000メートル)が2着。その後は再び2戦連続で6着以下だったが、前走の白富士S(リステッド。東京・芝2000メートル)で勝ち馬から0秒1差の3着に好走した。とりわけ前走は、以前よりも前のポジションで運べたことが収穫だった。今回は初めての中山コースが鍵だが、展開がはまれば出番がありそう。これまで重賞では2戦して10着(1番人気)、5着(3番人気)と人気ほど走れていないが、3度目の正直を目指す。

パンサラッサ

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ミスペンバリー
  • 母の父:Montjeu
ここに注目!

とにかくスタミナに秀でているので、時計がかかったほうがいい。それだけに、開幕週で時計の速い決着になった場合、スピード負けする不安がある。距離の1800メートルも微妙に短い印象で、できればひと雨がほしいところだ。

父はロードカナロアだが、母の父モンジューの血が強く出たようで、本馬は時計がかかる中距離がベストのイメージだ。2歳10月の未勝利(京都・芝2000メートル)は、かなりの水分を含んだ馬場状態(不良)をものともせず、2着馬に2秒5差の圧勝。3歳6月の1勝クラス(阪神・芝2000メートル)を逃げ切って2勝目を挙げると、昇級初戦のラジオNIKKEI賞では2着に入った。その後も、オクトーバーS(東京・芝2000メートル)や前走のオープン特別・関門橋S(小倉・芝2000メートル)で2着に好走。昨夏以降、相手が強かった神戸新聞杯(12着)とダートの師走S(リステッド。中山・ダート1800メートル、11着)を除けば5戦1勝、2着3回、4着1回と安定している。ここでも好勝負できていい。

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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