今週の注目レース

3歳重賞馬連 きさらぎ賞(GⅢ)

中京競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳オープン

データ分析

年によって多彩な表情を見せる3歳クラシック前哨戦

近年のきさらぎ賞は少頭数となることが多く、特に2013年以降の過去8回は、いずれも出走頭数が10頭以下だった。しかし、2019年が3連単14万1960円、2020年も3連単5万3680円と、波乱の決着となった年も少なくない。また、2011年の3着馬オルフェーヴルがクラシック三冠制覇を果たし、2015年の優勝馬ルージュバックが同年のオークスで2着となり、2016年の優勝馬サトノダイヤモンドが同年の菊花賞と有馬記念を制したりと、このきさらぎ賞をステップとして同年のGⅠで好走した馬が多数存在する。今年は中京・芝2000メートルでの開催となるが、今回は京都・芝1800メートルで行われた過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

3着内率が高いのはキャリア2戦、3戦の馬

通算出走数別成績を見ると、キャリア「2戦」もしくは「3戦」だった馬は3着内率が5割以上に達している。一方、「6戦以上」の馬は3着以内に入った例がなく、「1戦」の馬も3着内率は15.4%にとどまっている。キャリアが浅い馬や豊富な馬は、それぞれ評価を下げるべきかもしれない。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
1戦 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
2戦 4-4-1-8 23.5% 47.1% 52.9%
3戦 3-3-5-11 13.6% 27.3% 50.0%
4戦 1-2-3-13 5.3% 15.8% 31.6%
5戦 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
6戦以上 0-0-0-16 0% 0% 0%

基本的には前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、前走の着順が「3着以内」だった。一方、「4着以下」だった馬は3着内率11.4%とやや苦戦している。前走好走馬が強いレースだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3着以内 9-9-8-32 15.5% 31.0% 44.8%
4着以下 1-1-2-31 2.9% 5.7% 11.4%

なお、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、前走が「朝日杯フューチュリティS」以外のレースだった馬は、3着内率が3.4%にとどまっており、3着以内に入ったのは2012年2着のヒストリカルが最後である。前走が「朝日杯フューチュリティS」以外のレースで4着以下に敗れていた馬は、上位に食い込む可能性が低いとみるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走の着順が「4着以下」だった馬の、前走別成績(過去10年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
朝日杯フューチュリティS 1-0-2-3 16.7% 16.7% 50.0%
その他 0-1-0-28 0% 3.4% 3.4%

臨戦過程に余裕のない馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、前走との間隔が「中3週以上」だった。一方、「中2週以内」だった馬は3着内率13.0%とやや苦戦しているうえ、2014年以降の過去7年に絞ると〔0・0・1・13〕(3着内率7.1%)である。前走との間隔が詰まっている馬は過信禁物とみておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走との間隔別成績(過去10年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
中3週以上 9-9-9-43 12.9% 25.7% 38.6%

前走の末脚や馬体重も重要なポイント

過去7年の3着以内馬21頭中17頭は、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以内」だった。一方、「3位以下」だった馬は3着内率16.0%とやや苦戦している。近年の傾向を重視するならば、前走の末脚にも注目した方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去7年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 着度数 勝率 連対率 3着内率
2位以内 5-7-5-18 14.3% 34.3% 48.6%
3位以下 2-0-2-21 8.0% 8.0% 16.0%

なお、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」で3着以内に入った4頭は、いずれも前走での馬体重が「480キログラム未満」だった。中京・芝2000メートルで行われる今年も、前走で出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていない480キログラムを超える馬は、扱いに注意すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬の、前走の馬体重別成績(過去7年)
前走の馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 2-0-2-9 15.4% 15.4% 30.8%
480kg以上 0-0-0-12 0% 0% 0%
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前走の4コーナーを10番手以下で通過していた馬は割り引きが必要

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が9番手以内だった。なお、前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬で優勝を果たしたのは、1995年のスキーキャプテンが最後である。極端に先行力が低い馬は評価を下げたい。また、同じく過去10年の優勝馬10頭は、いずれも通算出走数が5戦以内だった。ちなみに、通算出走数が6戦以上だった馬で優勝を果たしたのは、2008年のレインボーペガサスが最後だ。通算出走数も考慮すべきだろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走の4コーナー通過順、通算出走数(過去10年)
年次 優勝馬 前走の4コーナー通過順 通算出走数
2011年 トーセンラー 4番手 3戦
2012年 ワールドエース 5番手 2戦
2013年 タマモベストプレイ 4番手 3戦
2014年 トーセンスターダム 6番手 2戦
2015年 ルージュバック 9番手 2戦
2016年 サトノダイヤモンド 6番手 2戦
2017年 アメリカズカップ 4番手 3戦
2018年 サトノフェイバー 1番手 1戦
2019年 ダノンチェイサー 5番手 4戦
2020年 コルテジア 5番手 5戦

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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