今週の注目レース

シルクロードステークス(GⅢ)

中京競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

2021年の短距離路線を展望するうえで見逃せない芝短距離重賞

2018年のシルクロードSを制したファインニードルは、同年の高松宮記念とスプリンターズSで優勝を果たし、JRA賞最優秀短距離馬のタイトルを獲得した。また、2019年のシルクロードSを勝ったダノンスマッシュは、2020年の香港スプリントで海外G1制覇の偉業を成し遂げている。その他にも、2020年の優勝馬アウィルアウェイが同年のスプリンターズSで3着に食い込むなど、芝短距離戦線の主役クラスを次々と送り出している注目の一戦だ。今年は中京・芝1200メートルで行われるが、京都・芝1200メートルで行われた過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は、前走の着順が「5着以内」だった。一方、「6着以下」だった馬は3着内率9.1%と苦戦している。まずは前走好走馬に注目すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
5着以内 9-7-7-64 10.3% 18.4% 26.4%
6着以下 1-3-3-70 1.3% 5.2% 9.1%

なお、前走の着順が「6着以下」だったにもかかわらず連対を果たした4頭は、いずれも“前年以降のJRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験のある馬だった。前走が6着以下、かつ前年以降にGⅠもしくはGⅡで4着以内に入っていない馬は割り引きが必要だ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「6着以下」だった馬の、“前年以降のJRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-3-0-11 6.7% 26.7% 26.7%
なし 0-0-3-59 0% 0% 4.8%

キャリアに注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、通算出走数が「27戦以下」だった。一方、「28戦以上」だった馬は3着内率8.2%と苦戦している。〔表3〕

〔表3〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
27戦以下 10-9-6-78 9.7% 18.4% 24.3%
28戦以上 0-1-4-56 0% 1.6% 8.2%

ちなみに、過去3年に絞ると、3着以内馬9頭中8頭は通算出走数が「22戦以下」である。近年の傾向からも、キャリアが豊富な馬は過信禁物と見ておきたい。〔表4〕

〔表4〕通算出走数別成績(過去3年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
22戦以下 3-3-2-18 11.5% 23.1% 30.8%
23戦以上 0-0-1-27 0% 0% 3.6%

近年は前走から「中4週以上」の馬が好成績

過去3年の3着以内馬9頭中8頭は、前走との間隔が「中4週以上」だった。一方、「中3週以内」だった馬は3着内率4.3%と苦戦している。今年でいうと1月9日に行われた淀短距離Sなど、年明け以降のレースに出走している馬は評価を下げるべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走との間隔別成績(過去3年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中3週以内 0-0-1-22 0% 0% 4.3%
中4週以上 3-3-2-23 9.7% 19.4% 25.8%

前走の出走頭数も重要なポイント

過去3年の3着以内馬9頭中8頭は、前走の出走頭数が「16頭以上」だった。一方、「15頭以下」だった馬は3着内率4.2%と、近年は「15頭以下」のレースを経由してきた馬が苦戦している。〔表6〕

〔表6〕前走の出走頭数別成績(過去3年)
前走の出走頭数 着度数 勝率 連対率 3着内率
15頭以下 0-0-1-23 0% 0% 4.2%
16頭以上 3-3-2-22 10.0% 20.0% 26.7%
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大敗直後の馬はしばらく勝っていない

過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも前走の着順が1着、もしくは前走の1着馬とのタイム差が0秒7以内だった。前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒8以上だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2006年のタマモホットプレイが最後である。〔表1〕に示した傾向からもわかる通り、基本的には前走好走馬を高く評価したい。また、この10頭はいずれも通算出走数が25戦以下で、前走の出走頭数が14頭以上だった点も共通している。ちなみに、通算出走数が26戦以上だった馬は2007年のエムオーウイナーを最後に、前走の出走頭数が13頭以下だった馬は2000年のブロードアピールを最後に優勝例が途絶えている。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走の着順、前走の1着馬とのタイム差、通算出走数、前走の出走頭数(過去10年)
年次 優勝馬 前走の着順 前走の1着馬とのタイム差 通算出走数 前走の出走頭数
2011年 ジョーカプチーノ 1着 13戦 14頭
2012年 ロードカナロア 1着 7戦 15頭
2013年 ドリームバレンチノ 3着 0秒2 25戦 16頭
2014年 ストレイトガール 1着 18戦 18頭
2015年 アンバルブライベン 2着 0秒2 25戦 16頭
2016年 ダンスディレクター 2着 タイム差なし 15戦 17頭
2017年 ダンスディレクター 4着 0秒1 20戦 15頭
2018年 ファインニードル 12着 0秒7 22戦 16頭
2019年 ダノンスマッシュ 1着 10戦 18頭
2020年 アウィルアウェイ 4着 0秒5 9戦 18頭

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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