今週の注目レース

アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

データ分析

スタミナが問われるトリッキーな中距離重賞

トリッキーなコースと称される中山競馬場で行われる重賞のため、中山巧者の活躍が目立つ一戦。この時期の中山コースは時計のかかる状態になりがちで、スピードよりもスタミナが問われるレースになりやすいという特徴もある。そんなアメリカジョッキークラブCの傾向を過去10年の成績から探ってみた。

1番人気から3番人気の馬が安定

過去10年のアメリカジョッキークラブCでは1番人気が強いというよりは、1番人気から3番人気の中で毎年1、2頭が馬券に絡んでいるイメージ。実際に、過去10年で3番人気以内の馬が上位3着までを独占したことはなく、逆に3番人気以内の馬が全て4着以下に敗れたこともなかった。大荒れは少ないレースで、8番人気以下の馬は2003年以降勝っていない。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-3-0-4 30.0% 60.0% 60.0%
2番人気 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0%
3番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
4番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
5番人気 0-2-1-7 0% 20.0% 30.0%
6番人気以下 2-3-3-76 2.4% 6.0% 9.5%

なお、3番人気以内の馬の中でも、乗り替わりで臨んだ馬のほうが成績は良い。特にリーディング上位騎手に乗り替わった馬の好走がよく見られる。3番人気以内の馬の中でリーディング上位の騎手に乗り替わった馬がいたら、馬券の中心に置きたい〔表2〕

〔表2〕1番人気から3番人気馬の乗り替わりの有無別成績(過去10年)
乗り替わり 成績 勝率 連対率 3着内率
5-2-2-6 33.3% 46.7% 60.0%
2-3-2-8 13.3% 33.3% 46.7%

前走GⅠ組が力を発揮する

過去10年の勝ち馬のうち8頭が前走でもGⅡ以上のレースに出走していた。その中でも目立つのは有馬記念組で、13頭が出走して4勝を挙げている。小回りコースの中長距離戦ですでに名をはせているスペシャリストがそろうためか、3勝クラスやオープン特別からの臨戦馬はなかなか通用しないようである。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 5-3-2-21 16.1% 25.8% 32.3%
GⅡ 3-0-2-18 13.0% 13.0% 21.7%
GⅢ 0-5-4-29 0% 13.2% 23.7%
オープン特別 0-2-1-23 0% 7.7% 11.5%
3勝クラス 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
海外G1 1-0-0-0 100% 100% 100%

大幅な距離延長や前走同距離組が不振

前走から大幅な距離延長となった馬は不振で、前走で1800メートル以下のレースを使われていた馬は2頭しか3着以内に入っておらず、直近6年は3着以内がない。好走馬の大半は前走で2000メートル以上の重賞に出走していた馬となっている。なお、前走で同距離の2200メートルに出走していた馬は12頭いたが馬券に絡んだのは1頭だけ。上位人気で敗れた馬もいたので注意しておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1800m以下 0-1-1-15 0% 5.9% 11.8%
2000m 3-7-6-40 5.4% 17.9% 28.6%
2200m 0-0-1-11 0% 0% 8.3%
2400m 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
2500m 4-0-1-14 21.1% 21.1% 26.3%
2600m 0-0-0-1 0% 0% 0%
3000m 0-2-0-9 0% 18.2% 18.2%
3200m 1-0-0-0 100% 100% 100%
3400m 0-0-0-1 0% 0% 0%
3600m 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
距離延長 3-8-7-55 4.1% 15.1% 24.7%
距離短縮 7-2-2-38 14.3% 18.4% 22.4%
ウインファイブ対象レース
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中山の中長距離重賞で好走経験のある馬に注目

トリッキーな中山コースは、過去に出走経験のある馬が有利なようだ。表にあるように、中山出走経験のなかったダノンバラード以外の優勝馬は、全て中山の中長距離重賞での勝利、もしくは惜敗経験のある馬だった。勝ち馬候補を調べるときに活用してみたい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬の中山競馬場の中長距離重賞における主な実績(過去10年)
年度 優勝馬 中山・中長距離重賞の主な実績
2011年 トーセンジョーダン 2010年有馬記念5着(0秒3差)
2012年 ルーラーシップ 2011年有馬記念4着(0秒2差)
2013年 ダノンバラード 中山出走経験なし
2014年 ヴェルデグリーン 2013年オールカマー1着
2015年 クリールカイザー 2014年ステイヤーズS3着(0秒4差)
2016年 ディサイファ 2015年アメリカJCC5着(0秒4差)
2017年 タンタアレグリア 2015年セントライト記念6着(0秒2差)
2018年 ダンビュライト 2017年皐月賞3着(0秒1差)
2019年 シャケトラ 2017年日経賞1着
2020年 ブラストワンピース 2018年有馬記念1着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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