今週の注目レース

京成杯(GⅢ)

中山競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳オープン

データ分析

皐月賞と同じ舞台で行われる3歳重賞

京成杯はクラシックを目指す3歳馬が集う重賞で、2018年に1番人気の支持に応えて優勝したジェネラーレウーノは次走の皐月賞でも3着に好走した。一方、昨年は7番人気のクリスタルブラックが勝利を収めるなど、過去10年の3着以内馬30頭中11頭が6番人気から9番人気と、伏兵馬の台頭が目立っている。ここでは、その過去10年の結果から好走馬に共通するポイントを探ってみたい。

中距離戦のみに出走していた馬を重視

過去10年の3着以内馬30頭中26頭に共通しているのが、1600メートル以下のレースを経験していなかった点だ。2014年に2歳中距離戦線の充実が図られたこともあり、当時2歳だった馬が3歳となった2015年以降に限ると、1600メートル以下のレースを経験していた馬の成績は〔0・0・1・25〕と連対できていない。今年もデビューから中距離戦のみに出走してきた馬を重視した方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕1600メートル以下のレースへの出走経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-1-1-56 3.3% 5.0% 6.7%
なし 8-9-9-60 9.3% 19.8% 30.2%

近年は前走が新馬戦だった馬が活躍

過去10年の前走のクラス別成績を見ていくと、新馬戦だった馬が3着内率35.3%と好走率が高く、過去3年に限れば〔2・1・2・1〕(3着内率83.3%)と、4着以下に敗れたのは1頭だけだ。なお、3着以内馬の頭数は1勝クラスからの臨戦馬が最も多く、その中でも前走の着順が2着以内だった馬が〔4・2・2・13〕(3着内率38.1%)と好成績を残している。〔表2〕

〔表2〕前走のクラス別成績(過去10年)
前走のクラス 成績 勝率 連対率 3着内率
JRA重賞 1-4-1-35 2.4% 12.2% 14.6%
オープン特別 2-0-2-15 10.5% 10.5% 21.1%
1勝クラス 4-2-3-33 9.5% 14.3% 21.4%
新馬 2-1-3-11 11.8% 17.6% 35.3%
未勝利 1-3-1-22 3.7% 14.8% 18.5%

一方、前走がJRA重賞やオープン特別だった馬の成績は強調できるほどではないものの、それらのうち芝1800メートル以上のJRA重賞で5着以内に入った経験があった馬は3着内率38.1%と良好な成績。逆に、この経験がなかった馬は3着内率5.1%と苦戦を強いられている。前走でオープンクラスのレースに出走していた馬は、中距離の重賞好走歴が必要と考えるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕前走がJRA重賞またはオープン特別だった馬の、芝1800メートル以上のJRA重賞において5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-4-1-13 14.3% 33.3% 38.1%
なし 0-0-2-37 0% 0% 5.1%

前走と同じ騎手が騎乗した上位人気馬に安定感あり

過去10年の騎手別成績を調べてみると、3着以内馬30頭中18頭の騎手が前走とは異なっていた。ただ、乗り替わりとなった馬は2着と3着がそれぞれ8回あるのに対し、優勝が2回だけと勝ち切れないケースが多い点には注意したい。〔表4〕

〔表4〕騎手別成績(過去10年)
騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
前走と同じ騎手 8-2-2-43 14.5% 18.2% 21.8%
前走と異なる騎手 2-8-8-73 2.2% 11.0% 19.8%

なお、好走率は前走と同じ騎手が乗っていた馬の方が高く、その中でも単勝5番人気以内だった馬は約半数が3着以内に入っている。裏を返せば継続騎乗の馬は伏兵馬の好走が少なく、人気薄を買い目に組み込むのであれば乗り替わりの馬が狙い目といえそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走と同じ騎手だった馬の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気〜5番人気 7-2-1-11 33.3% 42.9% 47.6%
6番人気以下 1-0-1-32 2.9% 2.9% 5.9%
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欧州の2400メートル重賞で優勝した馬の産駒に注目

近年は血統にも傾向があり、過去6年の優勝馬のうち2018年のジェネラーレウーノを除く5頭は、ヨーロッパで芝2400メートル(12ハロン)の重賞を勝っていた馬の産駒だった。この6回は稍重だった2020年を除いて良馬場で開催されたにもかかわらず、優勝タイムの平均が2分01秒8とコースレコード(1分57秒8)より4秒も遅い。この時期の中山競馬場は例年時計がかかっており、スタミナやパワーに秀でた血統構成の馬に優位な馬場状態になりがちであることも優勝馬を予想する際の参考にできそうだ。〔表6〕

(高那実 マヤ)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表6〕優勝馬の勝ちタイムと父(過去6年)
年度 優勝馬 馬場状態 勝ちタイム 父(優勝したヨーロッパの芝2400メートル路線の重賞)
2015年 ベルーフ 2分02秒3 ハービンジャー(キングジョージⅥ&クイーンエリザベスSなど)
2016年 プロフェット 2分01秒4 ハービンジャー(キングジョージⅥ&クイーンエリザベスSなど)
2017年 コマノインパルス 2分02秒5 バゴ(凱旋門賞)
2018年 ジェネラーレウーノ 2分01秒2 スクリーンヒーロー
2019年 ラストドラフト 2分01秒2 ノヴェリスト(キングジョージⅥ&クイーンエリザベスSなど)
2020年 クリスタルブラック 稍重 2分02秒1 キズナ(ニエル賞)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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