今週の注目レース

フェアリーステークス(GⅢ)

中山競馬場 1600メートル(芝・外)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

テンハッピーローズ

牝3歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:フェータルローズ
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

どんなコースでもそつなく対応できるタイプ。今回と同じ舞台だった前々走の1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)では、後方追走から4コーナーでは大外を回して勝ち馬サトノレイナスから0秒2差の2着に好走。敗れはしたが、コース適性は示している。

昨年8月のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)をセンスあふれる中団からの差し切りで勝利すると、続く1勝クラス・サフラン賞は0秒2差の2着。重賞初挑戦となったアルテミスSでも勝ち馬から0秒4差の3着に食い込んだ。アルテミスSの勝ち馬ソダシ、サフラン賞の勝ち馬サトノレイナスは阪神ジュベナイルフィリーズの上位2頭なので、本馬も世代上位の力を秘めていると考えていいだろう。440キログラムに満たない馬体だが、父エピファネイア×母の父タニノギムレットの配合で、ロベルト4×4のクロスを保有。今の時計を要する中山の芝にも対応できるはずだ。陣営が春の最大目標に据える桜花賞へ向け、今度こそ収得賞金を加算したい。

オプティミスモ

牝3歳

調教師:石坂公一(栗東)

  • 父:リーチザクラウン
  • 母:カノヤザミラクル
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

デビュー戦のパドックではうるさい面を見せていたが、2戦目の前走は適度な気合乗りだった。初めての長距離輸送となる今回、極端にうるさくなっていないかは要チェックだ。馬体重が大きく減っているようだと割り引きたい。

昨年10月のメイクデビュー京都(芝1400メートル)を12番人気で制すると、続くファンタジーSも11番人気の低評価に反発し、勝ち馬から0秒3差の4着。後方からロスなく運べたとはいえ、3着ラヴケリーとはわずかにハナ差で、阪神ジュベナイルフィリーズで5着となるヨカヨカ(5着)には先着していることから、本馬もオープン級の能力を感じさせる。1200メートル以下の重賞を3勝した叔母カノヤザクラに代表されるように、スピードに秀でた牝系の出身。また、父リーチザクラウンの産駒は2017年のシンザン記念を8番人気で制したキョウヘイや、2017年のアルテミスSで13番人気ながら2着に入ったサヤカチャンなど、早い時期の重賞でよく走る。今回も好走が期待できそうだ。

クールキャット

牝3歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロトンキニーズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

過去2戦は直線が長い東京競馬場が舞台。今回は、直線が短い中山競馬場に替わってスムーズに走れるかどうかが大きなポイントになる。大跳びの走法なだけに、極端な内枠よりは、真ん中ぐらいの枠がいいのかもしれない。

5代母はメジロ牧場の基礎繁殖牝馬の1頭であるアサマユリ。一族には名ステイヤーのメジロデュレン、メジロマックイーン兄弟、2002年の高松宮記念を制したショウナンカンプや、2002年の川崎記念を制したリージェントブラフなどがいる。本馬は、昨年6月のメイクデビュー東京(芝1400メートル)で、中団からラチ沿いを通って差し切り勝ち。2戦目のアルテミスSは瞬発力勝負に対応し切れず5着だったが、勝ったソダシからは0秒6差で、十分に評価できる内容だった。父スクリーンヒーロー×母の父ダンスインザダークという配合や、胴長の体形から見て、本質的にはもっと距離が欲しいタイプかもしれないが、上がりのかかる決着になれば、重賞初制覇に手が届いていい。

ベッラノーヴァ

牝3歳

調教師:金成貴史(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ベッラレジーナ
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

重馬場を考慮すると、メイクデビュー東京(芝1400メートル)の勝ち時計1分23秒6、推定上がり3ハロンタイムの34秒0は共に優秀。今回は初物尽くしの一戦となるが、重賞でも通用するだけのポテンシャルを秘めていそうだ。

父は初年度産駒からデアリングタクトを送り出したエピファネイア。祖母は2007年のフローラSを制したベッラレイア、母は2014年のオークストライアル・スイートピーSで2着だったベッラレジーナという良血馬だ。昨年10月のメイクデビュー東京は、メンバー中最軽量となる396キログラムの馬体重だったが、中団から外を回して悠々の差し切り勝ち。小柄ながら回転力のあるフットワークで、加速力に秀でている印象を受けた。それ以来の実戦となる今回は200メートルの距離延長となるが、初戦で折り合って走れていたので、そう心配はないだろう。あとは馬体重がポイント。極端に減っているようだと割り引き、増えていても成長分と捉えたい。

シャドウファックス

牝3歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:アルマフローラ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

スウェプトオーヴァーボード産駒らしいピッチ気味の走りなので、直線が長い東京よりは、機動力を生かせる中山のほうが合っていそうだ。勝ち負けに食い込む力はあるはずで、器用さを生かせる内枠が引ければさらにチャンスも増すだろう。

レッドファルクスやパドトロワなど、短距離の一流馬を送り出しているスウェプトオーヴァーボードの産駒。ただ、伯父には皐月賞2着馬タイガーカフェや皐月賞トライアル・若葉Sを制したフサイチジャンクがいるので、母系はスタミナ十分と言える。本馬自身の体形を見ても、マイルまでは守備範囲と考えたい。昨年10月のメイクデビュー中山(芝1600メートル)は、先団後ろからロスなく運んでの快勝。前走のアルテミスSは7着に敗れたが、勝ったソダシからは0秒6差。最後まで大きくは止まっていなかったので、キャリア1戦での重賞挑戦だったことを考慮すれば、決して悪い内容ではなかった。初勝利を挙げた舞台なら、上位に食い込んでも驚けない。

ホウオウイクセル

牝3歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:メジロオードリー
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

母のメジロオードリーは新馬勝ち直後の2010年フェアリーSで3番人気に支持されたものの、勝ち馬から0秒2差の4着に敗れた。それから11年、娘が母の無念を晴らせるかどうかに注目したい。

昨年10月のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、後方からじわじわと伸びて3着。その後、中1週で向かった未勝利(福島・芝1800メートル)を中団から差し切って、初勝利を手にした。420キログラム前後の軽量の牝馬らしい素軽いフットワークだけに、初戦の重馬場より2戦目の良馬場が合っていたのは間違いないだろう。父がルーラーシップ、祖母はエリザベス女王杯を2連覇するなど中距離で活躍したメジロドーベルなので、桜花賞よりはオークスに適性がありそうなタイプ。それだけに、前走から200メートル距離短縮して、初戦と同じ1600メートルに替わる点がどうかだが、差し馬向きの速い展開になれば、出番はありそうだ。

ネクストストーリー

牝3歳

調教師:中川公成(美浦)

  • 父:ジョーカプチーノ
  • 母:パドブレ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

デビュー2戦は芝1200メートルだったが、前走の1勝クラス・つわぶき賞(中京、2着)では難なく芝1400メートルに対応した。今回はさらに200メートル延長で1600メートルへ。ならば、やはり前走のようにロスなく運びたい。できれば内枠が理想だ。

昨年11月のメイクデビュー福島こそ4着に敗れたが、連闘で参戦した未勝利(共に福島・芝1200メートル)を2番手から押し切って初勝利を挙げた。前走の1勝クラス・つわぶき賞は8頭立ての6番人気という低評価を覆し、好位から踏ん張って0秒2差の2着。スローペースが向いた面はあったが、昇級初戦で初の1400メートルに対応した点は評価できる。父は2歳9月のデビューからコンスタントに使われて、3歳春にファルコンSとNHKマイルCを制したジョーカプチーノ。母はデビューから2連勝したパドブレ。今回、さらに距離が200メートル延びるのは課題だが、血統的には早い時期でこそのイメージがあるだけに、重賞初挑戦・初制覇も期待できる。

ラストリージョ

牝3歳

調教師:蛯名利弘(美浦)

  • 父:アグネスデジタル
  • 母:コスモマクスウェル
  • 母の父:アドマイヤマックス
ここに注目!

二刀流で名をはせたアグネスデジタルの産駒らしく、早くも芝ダートの両方で勝ち星を挙げている。ただ、馬体重以上に筋肉量を豊富に見せるタイプなので、距離の壁はありそう。マイル克服が最大の鍵になる。

昨年7月のメイクデビュー新潟(ダート1200メートル)を快勝すると、続く9月のオープン特別・すずらん賞(札幌・芝1200メートル)も制して2連勝。好位の内でロスなく立ち回ると、ゴール前でわずかに抜け出して、完成度の高さを見せつけた。ただ、その後の2戦は物足りない。前々走のエーデルワイス賞(JpnⅢ。門別・ダート1200メートル)こそ先団から踏ん張って4着と格好はつけたが、前走の全日本2歳優駿(JpnⅠ。川崎・ダート1600メートル)はスタミナ切れの印象で8着と敗れた。体形的に1400メートル以下が合うイメージもあるだけに、芝に戻ってのマイル戦となるここは、チャレンジの意味合いが大きな一戦となるだろう。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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