注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。
2013年以前はジャパンカップダートの名称で行われていたが、2014年からチャンピオンズカップとなり、中京競馬場で開催されている。国内の精鋭が顔をそろえ、その名の通り秋のダートチャンピオンを決する戦いとなっている。ここでは、ジャパンカップダートとして阪神・ダート1800メートルで行われていた2010年から2013年を含む、過去10年のデータを分析する。
過去10年の単勝人気別成績をまとめると、3着内率で1番人気が70.0%、3番人気が60.0%とまずまずの数値を記録している。1番人気馬は2016年以降1勝2着3回と、目下4年連続で連対している。その一方で、6番人気から9番人気の馬が3着以内に9頭入り、3着内率22.5%は4番人気と5番人気を上回っている。6番人気から9番人気の馬が上位争いに加わるケースも少なくないことは、覚えておいて損はないだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-3-1-3 | 30.0% | 60.0% | 70.0% |
2番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
3番人気 | 1-2-3-4 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
4番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気〜9番人気 | 3-4-2-31 | 7.5% | 17.5% | 22.5% |
10番人気以下 | 1-0-2-64 | 1.5% | 1.5% | 4.5% |
過去10年の年齢別の成績では、3着内率で6歳馬がトップ、5歳馬が2番手となっている。6歳馬は中京開催となった2014年以降の過去6年で2勝2着3回3着1回と、6頭が3着以内に入っており、この中には単勝12番人気で優勝したサンビスタ(2015年)、同6番人気で優勝したサウンドトゥルー(2016年)の2頭がいることも強調しておきたい。その一方で、4歳馬は2017年にゴールドドリームが8番人気で優勝しているが、2014年以降に3着以内に入った4歳馬は同馬と2018年3着サンライズソアの2頭だけとなっている。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 2-1-1-15 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
4歳 | 2-1-2-33 | 5.3% | 7.9% | 13.2% |
5歳 | 4-3-3-31 | 9.8% | 17.1% | 24.4% |
6歳 | 2-4-2-23 | 6.5% | 19.4% | 25.8% |
7歳以上 | 0-1-2-25 | 0% | 3.6% | 10.7% |
過去10年の出走馬について前走別に成績をまとめると、JBCクラシック・みやこS・武蔵野Sからの臨戦馬が多く、3着以内馬もこれらのレースから多く出ている。その中でも差はわずかながらJBCクラシック組の好走率が最も高くなっている。その他では該当馬が少ないものの、前走がマイルチャンピオンシップ南部杯だった馬が延べ7頭出走して3頭が連対している。主要な前哨戦のみやこSや武蔵野Sに加え、地方競馬で行われるJpnⅠに出走していた馬に注目したい。〔表3〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
JBCクラシック | 3-3-4-31 | 7.3% | 14.6% | 24.4% |
みやこS | 2-3-4-35 | 4.5% | 11.4% | 20.5% |
マイルCS南部杯 | 2-1-0-4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
武蔵野S | 1-3-0-24 | 3.6% | 14.3% | 14.3% |
日本テレビ盃 | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
JBCレディスクラシック | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
エルムS | 0-0-1-0 | 0% | 0% | 100% |
JBCスプリント | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25.0% |
その他のレース | 0-0-0-24 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の出走馬について前走の着順別成績を調べると、好走率では1着から3着の各組が、4着以下の各組を大きく上回っている。出走頭数では前走3着以内馬が延べ86頭、同4着以下馬が延べ71頭と、そこまで頭数に差があるわけではないものの、3着以内馬の数では前走3着以内馬が24頭、同4着以下馬が6頭と大差になっている。〔表4〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 4-5-3-30 | 9.5% | 21.4% | 28.6% |
2着 | 3-1-2-15 | 14.3% | 19.0% | 28.6% |
3着 | 1-2-3-17 | 4.3% | 13.0% | 26.1% |
4着 | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
5着 | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
6着〜9着 | 0-1-0-20 | 0% | 4.8% | 4.8% |
10着以下 | 0-0-2-19 | 0% | 0% | 9.5% |
2015年以降の優勝馬5頭は、いずれも「過去2走がJpnⅠかJpnⅡ」であり、その2走で「JpnⅠなら5番人気以内、JpnⅡなら2番人気以内」に支持されていた。過去2走の格と単勝人気に注目してみたい。〔表5〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 前走の格・単勝人気 | 前々走の格・単勝人気 |
---|---|---|---|
2015年 | サンビスタ | JpnⅠ・1番人気 | JpnⅡ・2番人気 |
2016年 | サウンドトゥルー | JpnⅠ・5番人気 | JpnⅡ・2番人気 |
2017年 | ゴールドドリーム | JpnⅠ・2番人気 | JpnⅠ・4番人気 |
2018年 | ルヴァンスレーヴ | JpnⅠ・2番人気 | JpnⅠ・1番人気 |
2019年 | クリソベリル | JpnⅡ・1番人気 | JpnⅠ・1番人気 |
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