今週の注目レース

チャンピオンズカップ(GⅠ)

中京競馬場 1800メートル(ダート)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

クリソベリル

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:クリソプレーズ
  • 母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!

国内では8戦8勝とパーフェクト。ゲートに不安がなく、好位からしっかりと脚を使える脚質は安心感がある。中京・ダート1800メートルも、昨年の本レースを勝っているように不安なし。これといった死角は見当たらない。

2連覇を狙って参戦する。デビュー以来、一貫してダートを使われて9戦8勝。唯一の敗戦は今年2月のサウジC(サウジアラビア。ダート1800メートル、7着)だから、国内では誰もが認めるダート王者だ。前走のJBCクラシック(JpnⅠ。大井・ダート2000メートル)は、好位から堂々の押し切り勝ち。2番人気のオメガパフューム(2着)にぴったりとマークされたが、寄せ付けることなく2馬身1/2差の完勝だった。それでも、決して完成形ではない。主戦の川田将雅騎手は「体がしっかりしてきて、少しずつ成長しています」と、さらなる進化を期待。管理する音無秀孝調教師は「サウジCでリベンジも」と、年明けの海外遠征の可能性を示唆している。その実現のためにも、負けられない一戦となる。

チュウワウィザード

牡5歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:チュウワブロッサム
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

先行して良し、差して良しの脚質で、とにかく大崩れがない。中京も勝ち星こそないが、昨年の東海Sがインティの2着、同年のチャンピオンズCが4着だから、適性は示している。ここも確実に上位争いになるだろう。

ダート中距離路線の超安定株だ。全成績は〔9・3・4・1〕。唯一の4着以下も昨年のチャンピオンズCで、これも勝ち馬から0秒3差の4着。当時はGⅠにしてはゆったりとしたペースで、逃げ・先行勢での決着。この展開を中団からじわじわと追い上げており、力は示す内容だった。中京コースの適性には何ら不安がないだろう。今年は初戦の川崎記念(JpnⅠ。川崎・ダート2100メートル)が1秒2差の圧勝。その後は帝王賞、JBCクラシック(共にJpnⅠ。大井・ダート2000メートル)がどちらもクリソベリルとオメガパフュームの“2強”に屈しての3着だったが、ダート中距離路線で3番手の地位は確立している。ここはオメガパフュームが不在。“絶対王者”クリソベリルを逆転できるのか、注目が集まる。

クリンチャー

牡6歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:ディープスカイ
  • 母:ザフェイツ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

かなり腹回りをボテッと見せる体形だが、極端に馬体重が増えていない限り、仕上がりに不安なしと見ていい。見た目のイメージ通り、一瞬の脚を使えるタイプではなく、スタミナ勝負に持ち込みたい。

3歳時にはクラシック三冠を皆勤し、4歳時には凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル、17着)にも参戦した芝のトップホース。フランス遠征から帰国後、長く不振が続いたが、6歳を迎えてダート路線に舵を切ったことが転機となった。初ダートの仁川S(リステッド。阪神・ダート2000メートル)で2着に好走すると、以降7戦連続で4着以内を確保しており、前走のみやこSでは待望のダート初勝利をゲット。これが4歳時の京都記念以来、実に約2年8か月ぶりの白星だった。父ディープスカイ、母の父ブライアンズタイムの血統のイメージ通りの持久力タイプ。それだけに、じっくり構えるよりは、前走のように積極的に前に出る形が合っている。ここもロングスパートで上位をうかがう。

ゴールドドリーム

牡7歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:モンヴェール
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

全盛期の力とはいかないのかもしれないが、条件がそろえば勝ち負けできる力は秘めている。3歳秋以降、国内に限れば1桁馬番で〔4・3・1・0〕、2桁馬番で〔1・3・1・5〕だから、内枠がベターと言える。枠順に注目したい。

これまでに制したGⅠ級は5つ。ただ、昨年5月にかしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル)を制した後は勝ち切れないレースが続いている。当初は昨年いっぱいで引退の予定だったが、クリソベリルとともに2月のサウジC(サウジアラビア。ダート1800メートル、6着)に遠征したことで一転、もう1年現役を続けることになった。帰国後は平安Sが3着、そして秋初戦となった前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)が6着。大敗しているわけではないが、全盛期の走りに及ばないことは否めない。チャンピオンズCは2017年が1着、2019年が勝ったクリソベリルからクビ差の2着と相性良し。ダートで一時代を築いた古豪の踏ん張りを期待したい。

カフェファラオ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:American Pharoah
  • 母:Mary's Follies
  • 母の父:More Than Ready
ここに注目!

前走のシリウスS(1着)で、中京のダートコース、それも今回と100メートル違いの1900メートルを経験できたのは強みだ。筋肉量の豊富な馬体は、他世代の馬にも見劣りしない。アテにしづらい面は残すが、全力を発揮できればここでも侮れない。

昨年12月のメイクデビュー中山(ダート1800メートル)を1秒6差で圧勝すると、3歳を迎えてヒヤシンスS(リステッド。東京・ダート1600メートル)、ユニコーンSと無傷の3連勝。とりわけユニコーンSは好時計で5馬身差の圧勝だからインパクトがあった。それを思えば、ここ2戦は物足りない。ジャパンダートダービー(JpnⅠ。大井・ダート2000メートル)は、道中でスムーズさを欠いたことも影響したのか、初黒星となる2秒5差の7着と大敗。他世代との初対戦となった前走のシリウスSも勝ちはしたものの、相手関係を考えると物足りないように見えた。現時点では東京・ダート1600メートルがベストの印象だが、ユニコーンSの走りができれば、ここでも上位争いに食い込める。

エアアルマス

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:Majestic Warrior
  • 母:Nokaze
  • 母の父:Empire Maker
ここに注目!

昨年の武蔵野S(11着)が示すように、砂を被るとやる気をなくす面がある。それだけに、枠順は大きなポイント。外枠からスムーズに先行できれば、このメンバーでも五分以上に戦える力を持っている。

4歳春までは芝を主戦場としていたが、夏からダートへ路線変更。これが吉と出て、快進撃が始まった。初ダートの3勝クラス・安芸S(阪神・ダート1400メートル)、エニフS(リステッド。阪神・ダート1400メートル)、オープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)と3連勝。続く武蔵野Sは内枠で砂を被って戦意を喪失し11着と大敗したが、これは参考外。今年初戦となった東海Sは、好位追走からヴェンジェンス(2着)やインティ(3着)の追い上げを振り切って重賞初制覇を果たした。その後骨折が判明し、復帰戦となった前走のみやこSは好位失速の4着だが、これは休み明けの影響だろう。1度使った上積みは必至で、もまれず運ぶことができれば見せ場以上のシーンがあっていい。

サンライズノヴァ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ブライトサファイヤ
  • 母の父:サンダーガルチ
ここに注目!

今回は2年ぶりの1800メートルが最大のポイントだ。この距離では3歳時に500万下(京都)を制しているものの、オープンクラスでは2着、4着、2着、6着。推定上がり3ハロン最速をマークしたことがないように、やや切れが鈍る印象がある。

昨年10月にマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600メートル)を勝ってJpnⅠ初制覇を達成。今年もフェブラリーS、かしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル)と2戦連続で3着。プロキオンSでは59キログラムの斤量を克服して、4年連続4つ目の重賞タイトルをゲットした。秋の始動戦となったマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)こそ差し届かずの4着だったが、前走の武蔵野Sを鮮やかに差し切り、今年2回目の重賞制覇を達成している。今回は一昨年のチャンピオンズC以来となるダート1800メートルが鍵。当時は勝ったルヴァンスレーヴから1秒1差の6着だったが、そこからの成長を加味すれば、上位争いになってもいいはずだ。

モズアスコット

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:Frankel
  • 母:India
  • 母の父:Hennessy
ここに注目!

コーナーを4度通過する競馬は、今年5月のかしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル、6着)以来。JRAの競馬に限れば、2017年6月の阪神・芝2000メートルでのデビュー戦(4着)以来となる。まだ結果が出ていない条件だけに、克服できるかどうかが鍵になる。

一昨年の安田記念でGⅠを初制覇した後は勝ち切れないレースが続いたが、6歳を迎えてダートに転じ、根岸S、フェブラリーSと2連勝。史上5頭目となる芝・ダート両方でのGⅠ制覇を達成した。その後、ダートに限ればかしわ記念(JpnⅠ)が6着、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)が2着、武蔵野Sが7着と安定しないが、武蔵野Sに関しては騎乗した横山武史騎手が「進路が開いた時に前回(マイルチャンピオンシップ南部杯)のような反応がなく、残り2ハロンで脚が上がりました。59キログラムの斤量はきつかったです」とコメント。陣営も良化途上だったことを認めており、参考外でよさそうだ。斤量57キログラムの今回は好勝負が可能だろう。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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