今週の注目レース

秋の2歳単勝馬連 アルテミスステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 (牝) 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ソダシ

牝2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビューから無傷の2連勝で、札幌2歳Sを2歳コースレコードで優勝。史上初の、白毛馬によるJRA芝重賞制覇を飾っている。今回は、東京・芝1600メートルでのスピード&瞬発力勝負に対応できるかが鍵。今後の活躍を占う意味でも重要な一戦だ。

7月12日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)は、好スタートを決めて、2番手を追走。メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒3(推定)の末脚で力強く抜け出し、2馬身1/2差で快勝した。2番人気に支持された前走の札幌2歳Sは、ハイペースのなか抜群の行きっぷりで先行集団を進み、ユーバーレーベン(2着)の上昇に合わせて3コーナー手前からスパート。4コーナーで早め先頭に立つと、直線の追い比べをクビ差振り切って重賞タイトルを獲得した。ここ2戦がともに滞在競馬で、東京への長距離輸送は鍵になるが、前走後は順調な乗り込みを消化。クロフネ産駒でトップスピードの持久力に優れており、メンバー唯一の重賞ウイナーとして主役の座は譲れない。

ウインアグライア

牝2歳

調教師:和田雄二(美浦)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:ウインアルテミス
  • 母の父:Arch
ここに注目!

調教の動きが目立たず、メイクデビュー東京(芝1600メートル)は単勝万馬券の低評価だったが、ゴール寸前で断然人気のブエナベントゥーラを捕らえて初陣を飾った。今回は重賞で好メンバーがそろったが、本馬も2戦2勝でまだ能力の底を見せていない。

6月6日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、好スタートを決めて3番手のインを追走。直線ではスッと反応できず、1度はブエナベントゥーラ(2着)に先を越されたが、ラスト1ハロンでエンジンがかかると、しぶとく抜け出して優勝した。約2か月半の休養を挟んだ前走のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)では12キログラム増とひと回りの成長を見せ、レースはスタートでつまずくも、すぐに立て直して離れた3番手を追走。3コーナー手前で鞍上の手が盛んに動き、手応えは決して良く見えなかったが、徐々に勢いをつけて先頭を捕らえ、無傷の2連勝を飾った。この中間は調教の動きが良くなっており、重賞でどこまで通用するのか、注目の一戦だ。

ユーバーレーベン

牝2歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネテレジア
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

約2か月半の休養明けとなった前走の札幌2歳S(2着)は、20キログラム増で馬体がひと回り大きくなり、優れた成長力を示している。マイネルファンロン(函館記念2着、父ステイゴールド)の半妹で血統も筋が通っており、さらなる飛躍が期待できそうだ。

6月14日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)はスタートで後手を踏んだが、馬群の内をスルスルと押し上げて好位集団を追走。直線は外に持ち出し、ゴール寸前で前をハナ差捕らえて優勝した。前走の札幌2歳Sもスタートで出負けして後方から進めたが、向正面のなかほどから一気に進出を開始。3コーナーで先頭へ並びかけ、直線は3頭の追い比べ。勝ったソダシのしぶとさには屈したものの、長くいい脚を使って2歳コースレコード決着のクビ差2着に好走した。2戦続けて出遅れているようにゲートに課題が残り、200メートルの距離短縮、速い時計での決着への対応など不安材料もあるが、父ゴールドシップ譲りのスピードの持続力がセールスポイント。有力候補の1頭に挙げられる。

テンハッピーローズ

牝2歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:フェータルローズ
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

前走の1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)は、18キログラム増で馬体に実が入り、結果も2着と好走。父エピファネイア、サンデーサイレンス4×3のインブリードは無敗の三冠牝馬デアリングタクトと同じで、本馬も非凡な瞬発力を秘めている。

8月15日のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、7枠15番の外枠から好スタートを決め、内にもぐり込んで好位集団を追走。直線は馬群に包まれるシーンがあったが、残り200メートル付近で進路を確保すると、スパッと抜け出して快勝した。前走の1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)は、スタートで外へ逃避して出脚がつかず、後方を追走。4コーナーで大外を回り、勝ったサトノレイナスとはコース取りの差も出たが、距離延長にすんなり対応し、直線でしっかり脚を伸ばして2着まで追い込んだ。今回は初めての左回りが鍵だが、レースセンスに優れ、堅実な末脚は東京コース向き。重賞挑戦で相手は強くなるが、瞬発力勝負なら遜色のない競馬が可能だろう。

クールキャット

牝2歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロトンキニーズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

母メジロトンキニーズはダイヤモンドS2着の活躍馬で、半兄は重賞3勝を挙げたトリオンフ(父タートルボウル)。両親から卓越した成長力を受け継いでおり、夏場の休養後は一段と調教の動きが良くなっている。キャリア1戦での重賞挑戦だが、素質は引けを取らない。

6月20日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は、軽く促して中団を追走。4コーナーで馬群が横に広がるなかで内ラチ沿いに進路を取ると、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚で豪快に突き抜け、2馬身差で快勝した。騎乗したC.ルメール騎手は「能力があります。途中から一生懸命に走ったし、長く脚を使ってゴールまで伸びました。ビッグストライドだから、距離は1600メートルでも大丈夫です」と、素質の高さに太鼓判を押している。夏場を休養に充て、約4か月半の休み明けになるが、10月初めから時計を出し始めて、入念な乗り込みを消化。ひと追いごとに馬体が引き締まっている印象で、仕上げに抜かりはない。

オレンジフィズ

牝2歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:シャンボールフィズ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

おじ、おばに3頭の重賞勝ち馬(アプリコットフィズ、クレスコグランド、ダービーフィズ)がおり、曽祖母サトルチェンジはリーディングサイヤーに輝いたマンハッタンカフェを産んでいる。本馬も潜在能力は高く、先々まで注目したい素質馬だ。

7月19日のメイクデビュー福島(芝1800メートル)は、好スタートからすんなりハナを奪ってスローペースに持ち込むと、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9でまとめ、後続を2馬身突き放して完勝。騎乗した北村宏司騎手はレース後に「すごく前向きさがありました。レースでは終始先頭に立つ形でしたが、しっかりした走りで、反応も良かったです。初戦としては言うことのない内容でした」と走りを褒め称えており、2着馬、3着馬がすぐに勝ち上がったことからメンバーレベルも上質と言える。今回は約3か月半の休み明けとはなるが、血統面から将来性は十分。操縦性が高く、200メートルの距離短縮、東京へのコース替わりにも対応できそうだ。

ストゥーティ

牝2歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:リラヴァティ
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

母リラヴァティは2016年のマーメイドSを優勝。叔母にオークス馬シンハライトと活力あふれる牝系で、父に2015年度のJRA賞年度代表馬モーリスを配した血統背景は優秀。本馬は均整の取れた馬体でフットワークも柔らかく、将来性は十分だ。

8月8日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、五分のスタートを決めて先行集団を追走。直線の入り口で馬群を抜け出して先頭へ立ち、後続を一気に突き放すと、最後はレッドベルオーブの追い上げをアタマ差振り切って勝利した。騎乗した福永祐一騎手はレース後に「ウッドチップコースの調教では目立たなかったけど、芝向きのフットワークです。切れる脚が使えないと思ったので、ある程度いいポジションで運ぼうと思っていました。追い出してからは、長く脚を使ってくれました」と、走りを高評価。2着馬レッドベルオーブが次走を2歳コースレコードで勝ったことからも、能力の高さを推し量ることができる。今回は重賞挑戦で試金石の一戦だが、あっさり勝っても不思議はない。

タウゼントシェーン

牝2歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ターフローズ
  • 母の父:Big Shuffle
ここに注目!

母ターフローズはイタリアのG1馬で、これまでに2頭のオープン馬(ロサギガンティア、スターオブペルシャ)を産んでいる。本馬は、リーディングサイヤーのディープインパクトが配された良血馬。中山コースの前走は5着に敗れたが、広い東京コースで本領発揮が期待される。

7月5日のメイクデビュー福島(芝1800メートル)は、瞬発力のそがれる重馬場に加えて、スローペースの展開だったが、3コーナー手前から外を回って押し上げると、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で、鮮やかな差し切り勝ちを決めた。3か月の休み明けとなった前走の1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏み、後方を追走。直線で内にモタれて末脚不発の5着に敗れたが、4回中山開催は例年より時計のかかるタフな芝コンディションで、瞬発力を身上とするディープインパクト産駒には不得手な馬場だっただけに、度外視できる。小柄ながら休み明けを1度使った上積みが見込め、ガラリ一変も可能だろう。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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