今週の注目レース

菊花賞(GⅠ)

京都競馬場 3000メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

コントレイル

牡3歳

調教師: 矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ロードクロサイト
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

前哨戦を快勝し、いよいよ歴史的な大偉業に挑む。史上8頭目のクラシック三冠制覇に加え、無敗での達成となれば、1984年シンボリルドルフ、2005年ディープインパクトに続く史上3頭目の快挙だ。ハードルは低くないが、乗り越えられるだけの能力はあるだろう。

前走の神戸新聞杯は、1枠2番から好スタートを切ると、追い出しやすい位置を探りながら中団を進んだ。折り合いぴったりで楽な手応えのまま道中を運び、直線に入っても鞍上の福永祐一騎手が手綱を持ったままで先頭へ。残り200メートル手前で抜け出してから追い出されると、最後は独走状態。ゴール前では手綱を緩める余裕がありながら2着ヴェルトライゼンデに2馬身差をつけた。スタートからゴールまで余裕あふれるレースぶりで、世代最上位の能力をあらためて証明。デビュー直後こそ折り合いを欠くシーンもあったが、レースをこなすうちに精神面にも進境が見られており、今なら3000メートルの距離も克服可能だろう。

ヴェルトライゼンデ

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:マンデラ
  • 母の父:Acatenango
ここに注目!

半兄ワールドプレミア(父ディープインパクト)は、神戸新聞杯3着から巻き返しに成功し、見事に菊花賞馬の称号を手にした。本馬も、前走の神戸新聞杯で2着に敗れはしたが、本番でリベンジを果たしたいところ。血統的にはその可能性を秘めていると言えるだろう。

前走の神戸新聞杯は、8枠18番の大外枠からスタート。長いホームストレッチとはいえ、最初のポジション争いでロスがあったことも確かだろう。道中はじっくりと運んで脚をため、3コーナーでは後方2番手まで位置取りを下げたが、直線に入ってから一気に外に進路を取り、前を行く各馬を急追。グングンと加速をすると、コントレイルこそ捕らえられなかったものの、2着まで追い上げた。勝ち馬コントレイルとは2馬身差も、上がり3ハロン35秒4(推定)の時計はメンバー中最速。同馬とはこれまで4度対戦しているが、上がり3ハロンタイムで上回ったのは初めてだった。夏を越しての成長を感じさせるレースぶりで、磨かれた末脚は長丁場の今回でも生きてくるはずだ。

バビット

牡3歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:ナカヤマフェスタ
  • 母:アートリョウコ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

父は4歳時の宝塚記念で8番人気ながらGⅠ初勝利を挙げると、同年の凱旋門賞(G1・フランス)でも2着と激走を見せた。本馬も父の成長力と底力を受け継ぎ、重賞を連勝する中でメキメキと力をつけてきた。大舞台のここで、その血が騒ぐはずだ。

前走のセントライト記念は、スタートから鞍上の内田博幸騎手が先手を主張し、1コーナーの入りで1馬身ほどのリードをとった。前半1000メートル通過タイム1分02秒6とゆったりとしたペースを刻むと、3コーナー手前から鞍上が手綱を動かし始め、先頭を守ったまま直線を向いた。1度は差を詰められたが、最後は迫る後続を寄せ付けず二枚腰を発揮してV。2着サトノフラッグに1馬身1/2差をつける完勝だった。ゴール前の手応えから、3000メートルの距離も十分に対応できるだろう。京都コースもデビュー戦(芝1800メートル)で2着と連対を果たしており、舞台替わりは問題なし。GⅠの大舞台でも、持ち前の先行力を生かしたい。

サトノフラッグ

牡3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バラダセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

母は現役時代にG1を2勝し、繁殖牝馬としても日本でデビューした産駒全てが勝ち上がるなど優秀だ。母の産駒からはまだGⅠホースこそ出ていないが、本馬と同じ父と母の父を持つダノンファンタジーがGⅠを勝利しており、ビッグタイトルを目指せる血統構成と言える。

秋の始動戦となった前走のセントライト記念は、中団追走から3コーナーの手前で進出を開始。外々を回りながら、4コーナーでは先頭に並びかける位置までポジションを押し上げた。最後までしぶとく脚を伸ばし続け、メンバー中最速タイの上がり3ハロン36秒5(推定)をマーク。逃げ切ったバビットとの差を詰めることはできなかったが、休み明けとしては力を示したと言えるだろう。春は3連勝で弥生賞を制するなど、レースを使われながら良化。14日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは5ハロン63秒2(ラスト1ハロン12秒3)の好タイムをマークしている。レースを1度使われた上積みは大きいはずで、前哨戦よりもパフォーマンスを上げてくるはずだ。

ガロアクリーク

牡3歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:ゴールドレリック
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

曽祖母Riviere D'orは、現役時代にサンタラリ賞1着や、仏オークス(共にG1・フランス)2着など中距離で活躍した。父はスプリンターだったが、母系に流れるスタミナは優秀で、本馬が3000メートルの距離をこなしても不思議はないだろう。

昨年11月のメイクデビュー東京(芝2000メートル)で1馬身1/2差の勝利を飾ると、デビュー4戦目のスプリングSでは、馬群の外から末脚を伸ばして重賞初制覇を達成した。続く皐月賞でも3着を確保したように、世代でも上位の能力の持ち主であることは間違いないだろう。前走のセントライト記念は、好位で運び、前々での競馬を経験。3着に敗れたとはいえ、本番の今回に向けていい経験となったことだろう。長く脚を使える持ち味は、直線が長く、3、4コーナーの下り坂で勢いをつけられる京都の長丁場に合っているはず。初めての舞台とはなるが、ベストパフォーマンスが出せる可能性もある。

ディープボンド

牡3歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ゼフィランサス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

日本ダービーを制した父の初年度産駒で、本馬も父から高い能力を受け継いでいる。これまで京都競馬場では、京都新聞杯Vを含む4戦2勝、3着1回と高い適性を披露。長くいい脚を使えるので、ジリジリと脚を伸ばせる京都・芝の外回りコースが合っている。

中1週のローテーションで挑んだ皐月賞は10着と大敗したが、続く京都新聞杯をクビ差で制すると、日本ダービーでは5着。秋初戦の神戸新聞杯でも4着と安定した走りを続けている。主戦の和田竜二騎手は、「ここ2走は早めの競馬で粘っているのですがね。今回は距離が延びますが、自分のリズムで脚をためていければ持つと思います」と意気込みをコメント。二冠馬コントレイルに関しても「能力差はあるかもしれませんが、距離などで補えれば」と、あくまで挑戦者の立ち位置を強調しながらも、逆転を狙っている様子だった。今回も上位争いに加わってくるだろう。

ロバートソンキー

牡3歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:トウカイメガミ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

1勝馬の身ながら、前走の神戸新聞杯(3着)で優先出走権を獲得し、クラシック最終戦に参戦する。近親にはデビューから6連勝で日本ダービーを制するなどGⅠ4勝を挙げたトウカイテイオーがいる。本馬は実績的には格下でも、血統的なポテンシャルは負けていない。

まだキャリア4戦で、伸びしろは十分にあると言っていいだろう。キャリア5戦目での勝利となれば、一昨年の勝ち馬フィエールマンが記録したデビュー4戦目での菊花賞制覇に次ぐ、歴代2番目の記録となる。前走の神戸新聞杯は、後方で脚をためながら道中を運び、直線では馬群の間を縫うように追い出しを開始。ラスト250メートル付近で前が開くと猛追を見せて3着を確保し、見事に菊花賞への優先出走権を獲得した。距離を延ばしながらも、パフォーマンスをしっかりと上げており、今回の距離にも対応可能。前走で春の実績馬に先着したように、流れや展開次第で、再び上位をにぎわせる存在となり得るはずだ。

アリストテレス

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ブルーダイアモンド
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母系は日本でも屈指のバレークイーン牝系。皐月賞馬ヴィクトリー、アンライバルドやダービー馬フサイチコンコルドなど、GⅠでの活躍馬を送り出してきた。本馬は2勝クラスを勝ち上がったばかりとはいえ、今回のメンバーに入っても侮れない存在となりそうだ。

前走の2勝クラス・小牧特別(中京・芝2200メートル)は、最内枠からスムーズにスタートを切ると、道中は3番手を追走。向正面からポジションを押し上げると、3コーナー手前では早くも先頭に躍り出た。1度はフライライクバード(2着)に前へ出られたものの、直線でもうひと伸び。最後は3/4馬身差をつける快勝でゴール板を駆け抜けた。走破時計の2分11秒9は、同舞台で行われた神戸新聞杯の勝ちタイムより0秒6速いもの。単純な比較はできないが、実績が格下といっても侮れない存在であることは間違いないだろう。なかなか勝ち切れなかった春と比べ、前走、前々走と連勝して大舞台に駒を進めてきており、成長力は十分。アッと驚かせる走りが見られるかもしれない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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