今週の注目レース

富士ステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ラウダシオン

牡3歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

前走のNHKマイルCを制した3歳マイル王が、復帰戦を迎える。その前走では、父リアルインパクトに初めてのJRA重賞勝利をプレゼント。マイルの距離も克服し、他世代相手でも十分にやれそうな雰囲気だ。

前走のNHKマイルCは、1番人気のレシステンシア(2着)を徹底マークする2番手から進出。直線は絶妙なペースで逃げる強力牝馬を目標に伸び続け、9番人気の低評価を見事に覆してみせた。騎乗したM.デムーロ騎手は「調教に乗った感じでは、1200メートルや1400メートルは少し短い感じがしていました。直線を向いてからの手応えは抜群でしたし、馬の力もすごかったです」と、マイル戦での自信をさらに深めた様子だった。父リアルインパクトが2011年に3着に敗れたレースで、見事にGⅠ初制覇を達成。そのNHKマイルCと同舞台となる今回、夏を越えてさらにパワーアップした姿で登場し、2015年ダノンプラチナ以来となる3歳馬の優勝へ、視界は良好だ。

サトノアーサー

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キングスローズ
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

前走の関屋記念は、実に2018年6月エプソムC以来となる勝利。強敵のトロワゼトワル(2着)を目がけて後方から鋭く伸び切り、復活を印象付けた。4歳以降に挙げた3勝のうち2戦がマイル戦。東京コースでの勝ち鞍もあり、舞台設定に不安はない。

前走の関屋記念は、スタートで2馬身ほど出遅れて道中は17番手を追走。腹をくくって後方で脚をため、新潟の長い直線で勝負をかけた。馬群の外へ出されると、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒7(推定)で16頭を一気に抜き去り優勝。騎乗した戸崎圭太騎手は「スタートが出なかったので、そこは切り替えました。切れる脚を持っているので、馬を信じました。新潟の長い直線コースも合っていましたね」と振り返った。2015年のセレクトセール1歳馬セッションにおいて、2億1060万円(消費税込み)で落札された逸材。脚元の不安と付き合いながら、一戦一戦を戦ってきた。今回は関屋記念や2018年エプソムC(1着)と同じコーナーを2度回る競馬。連勝も十分にありそうだ。

ペルシアンナイト

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:オリエントチャーム
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

3歳時にマイルチャンピオンシップを制した実力馬。近走は不振が続いていたが、前走の札幌記念(2着)で約1年9か月ぶりの連対を果たした。GⅠで4連対の地力は本物。本調子さえ取り戻せば、ここでも当然好勝負になる。

前走の札幌記念で久々の好走劇を披露。中団後ろのインで脚をため、勝ち馬ノームコアの通った進路を追うように2着まで伸びてきた。これが2018年マイルチャンピオンシップ(2着)以来、実に12戦ぶりの連対。初騎乗だった大野拓弥騎手も「枠(2枠2番)が良く、レースのイメージはしやすかったです。勝負どころの手応えも良かったですし、スムーズに乗れました」と明るかった。2017年皐月賞(2着)、2017年マイルチャンピオンシップ(1着)、2018年大阪杯(2着)、2018年マイルチャンピオンシップ(2着)と、GⅠで4度連対の実力派。復調ムードの今なら、これまで苦戦してきた東京コースの攻略に期待したい。

スマイルカナ

牝3歳

調教師:高橋祥泰(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:エーシンクールディ
  • 母の父:Distorted Humor
ここに注目!

秋華賞には向かわず、早くからマイル路線に舵を切った3歳牝馬。米子S1着(リステッド。阪神・芝1600メートル)、京成杯オータムH2着と、他世代を相手に堂々と戦ってきた。ここでも、スピード自慢の快速牝馬が主導権を握りそうだ。

前走の京成杯オータムHはスタートこそ速くなかったが、二の脚を使って2コーナー付近でハナを奪取。マイペースの逃げに持ち込み、ゴール直前まで持ち前の粘りを発揮した。最後は、終始2番手でマークしていたトロワゼトワルに差されたが、着差はわずかハナ差だけ。騎乗した柴田大知騎手も「悔しいです。今回は大外枠でしたし、内枠ならもっと楽な競馬ができたと思います」と、枠順に敗因を求めていた。芝2400メートルのオークスで16着に敗れた後は距離を短縮。武器であるスピードは十分に通用し、マイル戦で好走してきた。今回は、実績馬に差し・追い込み型が多い印象。ここも自分のスタイルに持ち込むことができれば、好走の確率は高い。

シーズンズギフト

牝3歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:シーズンズベスト
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

前走の紫苑S3着後は秋華賞ではなく、距離短縮でマイル路線へ。マイル戦の前々走・ニュージーランドTでは、後方から鋭く伸びて2着を確保しており、距離適性への不安はない。キャリア全5戦が3着以内の堅実派に注目だ。

前走の紫苑Sは先行策を選択。直線でじりじりと伸びたが、勝負どころで内にモタれるロスが響いて3着に敗れた。騎乗したC.ルメール騎手は「すごく能力がある馬です。真っ直ぐ走れていたら勝っていたかも。最後は甘くなってしまいました」と敗因を分析。管理する黒岩陽一調教師も「操縦性は修正できて、レース運びも良かったです」と評価していた。ここは前々走のニュージーランドT以来2度目のマイル戦。前回は牡馬を相手に鋭い伸び脚を見せ、勝ったルフトシュトロームと1/2馬身差の2着に好走した。先日牝馬三冠を達成したデアリングタクトと同じ、エピファネイアの初年度産駒。今もっとも勢いのある血統だけに、目が離せない。

タイセイビジョン

牡3歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:ソムニア
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

2番人気に支持された前走のNHKマイルCは4着も、その前まではGⅠの朝日杯フューチュリティS(2着)を含む重賞4戦全てで連対していた実力馬だ。夏を越えた3歳馬の成長力にも期待したい。

前走のNHKマイルCは、それまでにない先行策で道中3番手を確保。最後は甘くなって4着に敗れたが、1、2着馬は本馬より前で運んだ馬たちだった。騎乗した石橋脩騎手は「馬の雰囲気は良かったです。前が止まらない馬場コンディションでしたし、枠もよかったのでポジションを取りに行きました。ゴチャついたり、ペースが遅かったなかでもよく頑張ってくれました」と、パートナーの走りをたたえていた。昨年の京王杯2歳S、今年のアーリントンCと重賞を2勝。NHKマイルCを除けば3勝、2着2回で、確かな能力を証明してきた。ここは初の古馬相手にどこまで通用するか楽しみな一戦。3歳馬の成長力も武器に、強敵撃破を狙う。

レイエンダ

牡5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

人気を背負ったエプソムC(10着)、函館記念(11着)は結果が出なかったが、昨年の富士S2着の実績は無視できない。昨年は稍重の馬場で上がり3ハロン33秒0(推定)をマークし、目を見張る追い込みを見せた。良血馬がいつ目覚めてもおかしくない。

近走は本馬らしくない競馬が続くが、昨年の富士S2着が好内容。後方からメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムで迫ると、ヴィクリアマイルも制していた勝ち馬ノームコアに1/2馬身まで迫った。東京コースでは、2018年5月の500万下・夏木立賞(芝2000メートル)、2019年エプソムCと2勝をマーク。調子さえ取り戻せば、力を発揮できる舞台だ。前走の函館記念(11着)は、2番手から器用なレース運び。勝負どころで失速したが、騎乗したC.ルメール騎手は「4コーナーまでは良かったのですが、2000メートルの距離が長かったです。ラストは止まってしまいました」と回顧。1600メートルへの距離短縮は歓迎と言えそうだ。ダービー馬レイデオロの全弟という良血馬の奮起に期待したい。

ワーケア

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:チェリーコレクト
  • 母の父:Oratorio
ここに注目!

他世代と初対戦だった前走の新潟記念は1番人気に支持されたが、10着と敗戦。2連勝を飾ったメイクデビュー東京、アイビーS(リステッド。東京)が共に芝1800メートルで、距離短縮に活路を見いだしてきた。日本ダービーで3番人気に支持された(8着)素質馬の反撃に注目だ。

前走の新潟記念は好位5番手で気持ちよく運んでいたように見えたが、直線は思ったほどに伸びず10着。騎乗したC.ルメール騎手も「リズムが良く、手応えも良かったです。ただ直線で加速できなかった。それがなぜかは分からないです」と、首をひねる敗戦だった。昨年のホープフルSで3着、今年の弥生賞で2着に好走した素質馬。秘める能力は確かなはずで、今回は距離短縮に活路を見いだすことになる。新潟記念の前に、管理する手塚貴久調教師は「調教では内にモタれなくなりましたし、夏を越えて馬体の成長も感じます」と話していた。秋初戦は古馬の壁にはね返された形だが、いつでも反撃できる資質は備えている。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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