今週の注目レース

アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ラヴズオンリーユー

牝4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

デビューから無傷の4連勝でオークスを制して、ポテンシャルの高さは折り紙つき。今回は約4か月半の休み明けで仕上がりがポイントになるが、帰厩後は急ピッチに乗り込みを消化。調教では好調時と遜色のない動きを見せており、力を出せる態勢が整っていそうだ。

出走を予定していたドバイシーマクラシックが中止になり、UAEに遠征していた本馬は3月29日に日本へ帰国。5月17日のヴィクトリアマイルに目標を切り替えたものの、1度緩めたことで調整の難しさがあり、レースも最内枠スタートで窮屈な競馬になって7着に敗れた。前走の鳴尾記念は、スタート直後に他の馬と接触しながらも、流れに乗って好位を追走。勝負どころの手応えは決して良くなかったが、直線は外からしぶとく脚を伸ばしてパフォーマプロミスとの追い比べに持ち込んだ。最後は首の上げ下げでハナ差敗れたものの、牡馬相手で2着に入り、あらためて能力の高さを示した。体質の弱さがあって使い込めない面はあるが、4歳秋でまだ7戦と成長の余地は十分。牝馬同士なら主役の座は譲れない。

ダノンファンタジー

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズで、クロノジェネシス(2着)を退けてGⅠタイトルを獲得。昨年は重賞2勝を挙げ、牝馬三冠路線(桜花賞4着、オークス5着、秋華賞8着)を沸かせた実力馬だ。さらなる飛躍のためにも、ここで恥ずかしい競馬はできない。

約6か月ぶりの実戦となった前々走の阪神牝馬Sは、スッと好位集団へ取りついて4番手を追走。休み明けも影響したのか、直線の瞬発力勝負で後れを取ったが、じりじり脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の5着ならレース内容は悪くなかった。前走のヴィクトリアマイルは、ポンと好スタートを決めて好位6番手のインを追走。名牝アーモンドアイには離されたものの、直線はしぶとく差を詰めて5着に入った。夏場を休養に充て、ここは5か月の休み明けになるが、9月下旬から時計を出し始め、帰厩後の調整過程は順調。稍重の馬場が影響した秋華賞(8着)を除けば掲示板(5着以内)を外さない安定感を誇っており、秋のGI戦線に向け、好結果を出して弾みをつけたい。

トロワゼトワル

牝5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セコンドピアット
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

1分30秒3のJRAレコードを樹立した昨年とは時計の出方が異なる馬場コンディションだったが、今年も京成杯オータムH(1分33秒9)を制して同一重賞連覇を達成。マイルまでしか経験がなく、200メートルの距離延長は未知数だが、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

今年初戦の阪神牝馬Sは15着だったが、続くヴィクトリアマイルは12番人気の低評価ながら4着に健闘した。約2か月の休養を挟み、3走前の中京記念は17着に敗れたものの、前々走の関屋記念では、大外8枠18番から果敢にハナを奪ってハイペースの逃げ。最後はサトノアーサー(1着)の瞬発力に屈したが、直線でしぶとい二枚腰を発揮し2着に好走した。前走の京成杯オータムHは、スマイルカナ(2着)を行かせて2番手を追走。直線は3頭の激しい追い比べをハナ差制して同一重賞連覇を飾り、サマーマイルシリーズチャンピオンの座を手中に収めた。今回は200メートルの距離延長が鍵だが、スピードで押し切っても不思議はない。

フェアリーポルカ

牝4歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

中山牝馬S、福島牝馬Sで重賞連勝を飾り、今年の充実ぶりは顕著。前走のクイーンS(6着)は18キログラムの馬体増も、主戦の和田竜二騎手が「体高が高くなり、馬体に幅が出ました」と、成長を認めていた。春よりさらに上のパフォーマンスが期待できそうだ。

昨秋の紫苑Sでハナ差の2着に入り、能力の片りんを見せていたが、4歳を迎えて本格化を果たした。今年初戦となった愛知杯が4着。続く中山牝馬Sは、4コーナーでスムーズに外へ出されると直線では一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でリュヌルージュ(2着)を捕らえて待望の重賞タイトルを獲得した。前々走の福島牝馬Sは、後方から3、4コーナーで馬群をさばきながらポジションを押し上げると、直線では豪快な末脚で突き抜けて快勝。前走のクイーンSは6着に敗れたが、直線半ばで先頭へ並びかけて見せ場は作っており、勝ち馬から0秒2差なら悲観する内容ではないだろう。今回はGⅠ馬2頭を筆頭に強敵がそろったが、有力候補の1頭に挙げられる。

サラキア

牝5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

先週の毎日王冠を制したサリオス(父ハーツクライ)は2つ下の半弟で、本馬はディープインパクトを配した良血馬。前走のオープン特別・小倉日経オープン(小倉・芝1800メートル)で約2年ぶりの勝利を挙げ、勝った勢いに乗って重賞タイトル獲得を狙う。

3走前の福島牝馬Sは、3、4コーナーで馬群に包まれてスムーズさを欠きながらも、直線でじわじわと脚を伸ばして勝ち馬フェアリーポルカから0秒4差の5着に好走。前々走のエプソムC(13着)は不良馬場で能力を発揮できなかったが、前走のオープン特別・小倉日経オープンは、スタートで後手を踏んだものの、じっくり構えて後方待機策。3コーナー過ぎから大外を回って押し上げ、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚で豪快に突き抜け1馬身1/2差で快勝した。展開に左右されない自在性があって、東京・芝1800メートルでは2019年エプソムC2着の実績も残している。中間の追い切りで好時計をマークしており、仕上げにも抜かりはない。

シゲルピンクダイヤ

牝4歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

桜花賞2着、秋華賞3着の実績馬。今夏は休養に充て、前走の京成杯オータムH(5着)では18キログラム増と馬体がひと回り大きくなっており、気性面でも落ち着きが出て、心身共に成長している。強靭な末脚がセールスポイントで、東京コースも歓迎材料だろう。

今年初戦の京都牝馬Sは瞬発力のそがれる重馬場がこたえて7着に敗退。阪神牝馬Sも気難しさを出して16着だったが、続くヴィクトリアマイルでは、勝ったアーモンドアイに次ぐ上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を発揮して6着に健闘した。約4か月の休み明けとなった前走の京成杯オータムHは、ゲート入りを嫌がったが、スタートを決めて好位直後の6番手を追走。勝負どころで馬群が密集し、インで窮屈な競馬となったが、直線でしぶとく脚を伸ばして5着に入った。気性面の激しさがあって成績は安定しないが、3歳時の実績からポテンシャルの高さは相当。休み明けを1度使って状態面の上積みが見込めるだけに、当日の気配がポイントになりそうだ。

シャドウディーヴァ

牝4歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

昨年の秋華賞で4着に健闘し、今年2月の東京新聞杯では牡馬相手に勝ち馬から0秒1差の2着に入り、能力の高さは証明済み。その後の3戦の成績はひと息だったが、前走のクイーンS4着で復調のきっかけをつかんでおり、ここは上位争いに食い込むシーンもありそうだ。

今年初戦の東京新聞杯は、脚をためて後方待機策。直線はレースの上がり3ハロンタイムを1秒6上回る同33秒3(推定)の末脚で、ガラッと開いたインをグイグイと追い上げて2着に好走した。続く阪神牝馬Sは直線で内にモタれて12着。ヴィクトリアマイルは3コーナーで窮屈になるシーンがあって10着。前々走のエプソムCは不良馬場が合わず16着と、この3戦は敗因が明確で、度外視できるだろう。前走のクイーンSでは、直線で内にモタれながらもしぶとく脚を伸ばして見せ場十分の4着に健闘。左回りのほうが走りがスムーズで、距離の1800メートルでも勝ち星を挙げている。好走の条件は整った。

サムシングジャスト

牝4歳

調教師:松田国英(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ツルマルオトメ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

気性の難しさがあって出世は遅れたが、昨秋から頭角を現し、今年2月の3勝クラス・初音S(東京・芝1800メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たした。前走のクイーンS(9着)は小回りコースが合わなかった印象で、瞬発力は重賞でも引けを取らない。

昨秋に1勝クラス、2勝クラス・宝ケ池特別(共に京都・芝1600メートル)を連勝。昇級初戦の3勝クラス・新春S(京都・芝1600メートル)では3着に入った。続く3勝クラス・初音Sは、スッと控えて後方待機策。スローペースの展開だったが、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚でインから力強く抜け出して快勝した。約5か月半の休み明けとなった前走のクイーンSは9着に敗れたものの、直線は内にモタれながらもジワジワ差を詰めて勝ち馬から0秒4差なら、レース内容は悪くなかった。デビュー当時より20キログラム以上も馬体が増えているように、優れた成長力を示しており、広い東京コースで巻き返しが期待できそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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