今週の注目レース

毎日王冠(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サリオス

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

今年の3歳世代は他世代相手の重賞で例年ほど結果が出ていないが、世代トップクラスの本馬は別格だろう。ハーツクライ産駒らしく、春はまだまだ緩さが残る体つきだったので、夏を越しての成長も大いに期待できる。

昨年6月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)を快勝すると、10月のサウジアラビアロイヤルCは2歳コースレコードで制覇。続く朝日杯フューチュリティSもハイペースを好位追走から悠々と押し切って、無傷の3連勝を達成した。その後はじっくりと休養を取って、トライアルを使わずにクラシックへ。皐月賞、日本ダービー共にコントレイルに敗れての2着だが、どちらも3着以下には決定的な差をつけていた。自身のパフォーマンスは優秀だったので、決して評価を落とす必要はない。秋は距離適性を考慮して、マイルから中距離路線へ。2400メートルも守備範囲ではあったが、1800メートルへの距離短縮は間違いなくプラス材料だろう。この後のGⅠ戦線に向け、勝って弾みをつけたい一戦だ。

ザダル

牡4歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:トーセンラー
  • 母:シーザシー
  • 母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!

掲示板(5着以内)を外した2戦は明確な敗因がある。菊花賞(13着)は距離が長過ぎたし、中山金杯(8着)は内枠の馬が上位を独占する展開での大外枠がこたえた形だ。昨年のセントライト記念(3着)で重賞級の力は示しており、ここでも上位争いになる。

昨年1月のメイクデビュー中山(芝1600メートル)を逃げ切ると、続く500万下(中山・芝2000メートル)、プリンシパルS(リステッド。東京・芝2000メートル)と無傷の3連勝。その後は脚元に疲れが出たため、日本ダービーを見送って秋に備えた。秋はセントライト記念こそ3着に好走したものの、本番の菊花賞は13着。さらに年明けの中山金杯も8着と物足りないレースが続いたが、ここでひと息入れて立て直したことが吉と出た。前々走のオープン特別・メイS(東京・芝1800メートル)は3着とはいえ、勝ち馬と0秒1差の好内容。そして前走のオープン特別・関越S(新潟・芝1800メートル)を悠々と差し切って、待望の4勝目を手にした。今の充実ぶりなら、重賞初制覇が期待できる。

サトノインプレッサ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:サプレザ
  • 母の父:Sahm
ここに注目!

新馬から毎日杯までの3連勝はそれぞれ重馬場、重馬場、稍重馬場だったが、決して道悪専門ではない。日本ダービー(4着)でマークした推定上がり3ハロンタイムは34秒3。ディープインパクト産駒らしく、むしろ軽い芝向きのイメージすらある。

昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)を快勝すると、約3か月半ぶりとなった1勝クラス・こぶし賞(京都・芝1600メートル)も最後方からの直線一気で優勝。さらに重賞初挑戦となった毎日杯も鮮やかに差し切って、無傷の3連勝で重賞タイトルを獲得した。ここまでの3戦全てでメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしたように、ディープインパクト産駒らしい鋭い決め手が最大の武器だ。続くNHKマイルCは13着と大敗したものの、決して適距離とはいえない日本ダービーで4着に健闘したのは非凡な能力があるからこそ。夏を休養に充てて迎える今回、距離が1800メートルに短縮されるのはプラス材料。日本ダービーで先着を許したサリオスとの再戦が楽しみだ。

カデナ

牡6歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:フレンチリヴィエラ
  • 母の父:French Deputy
ここに注目!

一瞬のキレで勝負するタイプで、どちらかと言えば小回りコース向き。直線が長い東京の重賞では11着、16着、14着、13着と全て2桁着順に敗れている。今回はコース替わりが大きなポイントになりそうだ。

2歳時に京都2歳S、3歳時に弥生賞を制した元クラシック候補。皐月賞9着以降は約2年間着外のレースが続いたが、昨年4月の福島民報杯(リステッド。福島・芝2000メートル)で3着に食い込むと、その後はGⅠを除けば安定して走れている。6歳を迎えた今年も衰えは皆無。むしろ充実期を迎えた印象すらあり、2月の小倉大賞典で約3年ぶりの白星をゲット。続く大阪杯でも勝ったラッキーライラックから0秒2差の4着に食い込んだ。前々走の宝塚記念こそ力の要る馬場コンディション(稍重)に苦しんで12着だったが、前走の新潟記念は持ち味の末脚をしっかりと繰り出して6着に入った。今回も、上がりの時計がかかるようなら勝ち負けに加われていい。

サンレイポケット

牡5歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

父はトニービン系のジャングルポケットで、直線が長い東京コース向き。実際に前々走の3勝クラス・ジューンS(東京・芝2400メートル)を制しており、同じく左回りで直線が長い新潟にも良績がある。斤量増を克服できれば、ここでも上位争いができていい。

昨年12月に約1年7か月ぶりの白星を手にすると、ここから瞬く間に出世の階段を駆け上がってきた。2勝クラスと3勝クラスは共に2戦で勝ち上がり。重賞初挑戦となった前走の新潟記念でも、中団後ろからグイグイと脚を伸ばし、勝ったブラヴァスからアタマ+クビ差の3着に食い込んだ。曽祖母は牝馬離れしたスタミナを武器に長距離路線で活躍したアドマイヤラピス。近親にはアドマイヤフジやアドマイヤデウスなど、息長く活躍した馬の名前が並ぶ。本馬も5歳ながら、キャリアは13戦とまだまだフレッシュ。今回はかつてない強敵相手となるが、上昇の勢いに乗って重賞タイトル奪取を狙う。

ダイワキャグニー

せん6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:トリプレックス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

東京・芝1800メートルはベストの舞台だが、気になるのは好走が連続しない傾向があること。3歳になって以降、勝った次のレースは9着、14着、5着、14着、16着、6着と結果を出せていない。それさえ克服できれば、上位争いに加わってくるはずだ。

決して安定して走れるタイプではないが、能力全開なら一線級相手でも侮れない実力を秘める。昨年のジャパンカップでは重馬場の中を果敢に逃げて、見せ場たっぷりの0秒7差6着。さらに今年の金鯱賞ではサートゥルナーリアから0秒4差の3着に好走した。前々走の新潟大賞典は先行失速の14着と大敗したが、前走のエプソムCでは好位から力強く押し切って、待望の重賞タイトルを手にした。6歳にして完成の域に達したと見ていいだろう。東京・芝1800メートルでは8戦5勝の好成績。この舞台の大一番である毎日王冠では、3歳時が勝ち馬から0秒2差の4着、4歳時が同0秒7差の7着。昨年は出走しなかったが、本レース3度目の正直で初のGⅡ制覇といきたい。

アイスストーム

牡5歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:ストーミングホーム
  • 母:デザートチル
  • 母の父:Red Ransom
ここに注目!

過去5勝はいずれも良馬場。それも速い時計が出る馬場コンディションだった。対照的に稍重から不良馬場では13着、7着、14着と切れ味をそがれている。好勝負をするには良馬場が条件と言えるだろう。

決め手はこのメンバーに入っても見劣りしない。4歳夏にオープンクラスに昇級して以降、8戦して1勝、3着1回の成績は物足りなく映るが、唯一の白星のオープン特別・メイS(東京・芝1800メートル)がインパクト十分のレースぶり。淡々とした流れのなか後方から馬群を縫うように伸びて、きっちりと差し切ってみせた。当時の3着馬は今回有力視されるザダルだから、そういった意味でも価値がある。メイSを含めて、東京・芝1800メートルでは4戦2勝、3着1回の好成績。武豊騎手は「左回り向きで、特に東京の1800メートルが合いますね」と、最適条件であることを示唆する。今回もおそらくは後方で脚をためての直線勝負。前の仕掛けが早くなれば、ゴール前で出番が回ってくるかもしれない。

コントラチェック

牝4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

ディープインパクト産駒では珍しい、逃げてこそのタイプ。これまで逃げた時は4戦4勝。逆に控えた時は7戦0勝だから極端だ。ここ3戦は逃げられていないが、ハナさえ奪うことができれば、変わり身があっていい。

デビューからの5戦は3勝、2着1回、3着1回の好成績。フラワーCを悠々と逃げ切って重賞初挑戦・初制覇を達成するなど、ここまでは同世代で同厩舎所属、さらに父も同じのグランアレグリアと五分の評価を受けていた。ただ、GⅠ初挑戦のオークスで9着に敗れて以降は、波に乗り切れていないイメージ。昨年12月のターコイズSこそ逃げ切ったが、4歳を迎えてからの3戦は16着、14着、10着と、見せ場をつくれないレースが続いている。ただ、いずれのレースも得意の逃げを打つことができず、序盤からリズムに乗れなかったのも事実。ここは久々の牡馬相手で楽な競馬はできないかもしれないが、スッとハナを奪えるようなら見せ場以上の結果を残しても驚けない。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: