今週の注目レース

神戸新聞杯(GⅡ)

中京競馬場 2200メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

コントレイル

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ロードクロサイト
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

この秋は1984年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクトに次ぐ、史上3頭目となる無敗の三冠制覇を目指すことになる。本番の菊花賞に向け、前哨戦の神戸新聞杯も無事にクリアし、偉業を達成したいところ。始動戦でも調整に抜かりはなさそうだ。

前走の日本ダービーは、3枠5番からそつのないスタートを決め、インコースの先行集団という絶好の位置取りでレースを進めた。デビュー当初にあった折り合いを欠く面を見せることはなく、リラックスした追走で抜群の手応えのまま直線へ。落ち着いた進路取りで外に出されると、鞍上の福永祐一騎手が手綱を持ったままでスパートを開始。残り200メートル過ぎで完全に抜け出すと、2着サリオスに3馬身差をつける完勝で、全く危なげなく無敗の二冠を達成してみせた。その後は放牧に出され、9月4日に帰厩。担当スタッフは「(体に)幅が出ましたね」と肉体面の成長を話しており、有意義な夏休みを過ごしたと言えるだろう。

ヴェルトライゼンデ

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:マンデラ
  • 母の父:Acatenango
ここに注目!

半兄ワールドプレミア(父ディープインパクト)は、昨年の神戸新聞杯で3着に入ると、続く菊花賞を勝利。豊かな成長力を見せた。同じくディープインパクト産駒の半兄ワールドエースも重賞を2勝しており、本馬も今後、重賞タイトル獲得の可能性は高い。

前走の日本ダービーは、隣枠だった勝ち馬コントレイルを終始マークする形でレースを進めた。3コーナー付近から早めに動いていくと、直線もじわじわと末脚を伸ばし、1、2着馬には離されたものの、しぶとく3着を確保した。前々走の皐月賞は、8枠17番の外枠スタートから直線で内めを通って8着だったが、上位陣が直線で外めを回っていたことを思えば、馬場と戦法が合わなかった印象。この1戦を除けば、デビュー以来全てのレースで3着以内に入っており、安定感は世代でも上位と言えるはずだ。中京コースは初めての経験とはなるが、前走で東京コースの左回りをこなして適応力を示しているだけに、好走が可能だろう。

ディープボンド

牡3歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ゼフィランサス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

近親にスプリントGⅠ2勝のローレルゲレイロ。同馬は5歳時にGⅠ初制覇を飾ったように、母系が伝える成長力と底力は確かなものがある。父がダービー馬キズナの本馬は中距離タイプ。今回も能力を発揮できるだろう。

前走の日本ダービーは7枠13番と外めの枠だったが、スタートから積極的に進めていき、先行集団に取りついた。向正面でさらにポジションを押し上げ、4コーナーで先頭に並びかけると、直線では鞍上の激しいアクションでスパートして最後までバテることなく末脚を伸ばしたが、5着に敗れた。ただ、掲示板を確保した5頭のうち3頭が1桁馬番で、距離のロスがある外枠での結果なら、健闘したと言えるだろう。前々走の京都新聞杯では、中団の位置取りから直線でマンオブスピリット(2着)との追い比べを制して重賞初制覇。しぶとい末脚は大きな武器で、直線が長くタフさも問われる中京コースは向くはずだ。

パンサラッサ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ミスペンバリー
  • 母の父:Montjeu
ここに注目!

共にディープインパクト産駒の半兄エタンダールは青葉賞2着、半姉ディメンシオンが京成杯オータムH2着、阪神牝馬S3着など、きょうだいが重賞で活躍。母は高い素質を伝えており、本馬も重賞勝ちこそないが、能力的には今回の相手とも渡り合えておかしくない。

前走のラジオNIKKEI賞は、外めの8枠11番から積極的に先手を奪いに行き、3、4番手でレースを進めた。3コーナーから各馬が早めのスパートで動き出し、先行勢に厳しい流れになったが、直線入り口では単独の2番手に浮上。逃げるバビット(1着)を捕らえることができなかったが、後続の追撃は振り切り2着を確保した。バビットは先週のセントライト記念も制しており、レースレベルも高かったと言えるだろう。初勝利となった昨年10月の未勝利(京都・芝2000メートル)では、不良馬場を苦にすることなく白星を挙げている。仮に他の馬が雨の降った馬場コンディションに苦戦するようなら、大きなプラス材料となる可能性もありそうだ。

グランデマーレ

牡3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:グランデアモーレ
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

母は現役時代に4勝をマーク。叔父に日経新春杯3着馬シュペルミエール、近親に弥生賞3着馬アーデントや福島牝馬S2着馬シャルールなど重賞で活躍した馬が多数おり、活力ある牝系と言える。本馬は初めての重賞挑戦になるが、通用するだけの素質を持っているはずだ。

前走の1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)は、逃げ馬を見る形で2番手を進んだ。3コーナーで早くも先頭に並びかけると、そのまま余裕を持った手応えで直線へ。追い出しを開始すると後続馬を寄せつけることなく、2着馬に1馬身差をつける快勝でゴールに飛び込んだ。勝ち時計1分58秒9は従来の2歳コースレコードを0秒7更新する破格のもの。レース後に左前脚の骨折が判明して休養を余儀なくされたことで、今回が初めての重賞挑戦となるが、能力的にはこのメンバーでも劣らないものがあるはず。16日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン53秒3、ラスト1ハロン12秒3をマーク。復帰戦でも状態面の不安は少なく、万全の態勢で出走できるだろう。

マイラプソディ

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:テディーズプロミス
  • 母の父:Salt Lake
ここに注目!

母は現役時代にアメリカのG1ラブレアSやG2サンタモニカSを制した。父は神戸新聞杯では3着だったが、のちに有馬記念を制するなど芝の中長距離路線で活躍。種牡馬としても優れた成長力を伝えており、本馬ももうひと皮むけることが可能だろう。

昨年11月の京都2歳Sは後方からのレース運びとなったが、徐々に進出を開始し、4コーナーでは3番手まで押し上げた。直線は内の2頭を豪快に差し切ると、2着ミヤマザクラに2馬身差をつけて快勝。メンバー中最速の上がり3ハロン35秒9(推定)は、2番目に速い馬に0秒6差をつける優秀なものだった。近3走は結果を残せていないが、秘めるポテンシャルは高く、強敵がそろったとはいえここなら巻き返しがあってもいいだろう。17日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン50秒9、ラスト1ハロン12秒8の好タイムをマークしており、秋の始動戦に向け、順調な仕上がりを見せている。

ビターエンダー

牡3歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ビタースウィート
  • 母の父:Afleet Alex
ここに注目!

父は二冠馬の秋初戦として迎えた神戸新聞杯で2馬身1/2差の快勝を演じ、菊花賞での三冠制覇につなげた。本馬も父同様、ひと夏を越しての成長力を見せ、本番の菊花賞に弾みをつけたいところ。同型次第だが、先行できれば最後までしぶとい脚を使えるはずだ。

前走の日本ダービーは、スタートで行き脚がつかず、共同通信杯(2着)やプリンシパルS(リステッド。東京・芝2000メートル、1着)とは異なる中団からの競馬になった。道中も終始力んだような走りで、持ち味の先行力を生かすレース運びはできなかったものの、直線は最後まで脚を使っており、10着の着順ほど悲観する内容でもなかっただろう。前々走のプリンシパルSでは、道中3番手からメンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒5(推定)をマークして優勝。左回りのほうがコーナリングもスムーズなので、中京コースで行われる今年は大きなチャンスと言える。前走の競馬ぶりから、200メートルの距離短縮もプラスに働くはずだ。

ファルコニア

牡3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

母はアメリカンオークス(G1・アメリカ)の勝ち馬。繁殖牝馬としても優秀で、これまでJRAでデビューした4頭の産駒のうち3頭が勝ち上がり、全兄トーセンカンビーナは今年の阪神大賞典で2着に入った。活気ある血統で、本馬もきょうだい同様の活躍が見込まれる。

前走の京都新聞杯は中団からリズムよくレースを運び、3コーナーあたりから動き出す早めの仕掛けで、直線の入り口では先頭を射程圏に捉えた。直線は馬群の間を抜け出し、内ラチ沿いから1度は先頭へ。最後は外から末脚を伸ばした上位2頭の決め手に屈したが、アドマイヤビルゴとの3着争いはしっかりと制した。そのアドマイヤビルゴが今月の3勝クラスを勝ち上がったように、本馬も2勝馬ながら高い能力があると言えそうだ。前々走のスプリングSでも4着と力を見せたが、近3走はいずれもスタートで出遅れており、今回もゲートが鍵となりそう。ひと夏を越して発馬での成長が見られれば、上位争いが期待できるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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