今週の注目レース

産経賞オールカマー(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

クレッシェンドラヴ

牡6歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ハイアーラヴ
  • 母の父:Sadler's Wells
ここに注目!

約6か月の休養明けだった前走の七夕賞では、自ら動いて行く強気の競馬できっちり勝ち切った。昨年のオールカマーは5着に敗れたが、その後の重賞3戦で2勝をマーク。遅咲きの実力馬が、充実の秋初戦を迎える。

前走の七夕賞は後方からの競馬。4コーナーは他の馬たちが外へ出す中でインを進出した。タフな重馬場も苦にせずスルスルと上がって行くと、ラストは外から伸びたブラヴァス(2着)を競り落とした。1月の中山金杯(7着)以来となる久々の実戦、トップハンデの57キログラムを克服しての価値ある勝利。騎乗した内田博幸騎手は「馬場は問題ないと思っていましたが、ここまで器用にこなすとは。次が楽しみになりますね」と話していた。これが福島記念に続く重賞2勝目。福島巧者のイメージも強いが、コース形態の似ている中山も〔4・1・1・5〕と問題なくこなしている。内田騎手が調教から携わり、少しずつ力をつけた6歳馬。秋のGⅠで飛躍するためにも、ここで結果を出したい。

カレンブーケドール

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソラリア
  • 母の父:Scat Daddy
ここに注目!

現役で最も強い重賞未勝利馬と言っても過言ではない。昨年秋は強敵相手の秋華賞とジャパンカップで2着を確保し、今年の京都記念も2着に入った。先行力があるタイプなので、中山コースも苦にしない。ここで念願の重賞初タイトルを手にできるのか、注目だ。

前走の京都記念は、いつもより進みが悪く後方からの競馬。重馬場を気にしたような走りだったが、ラストはメンバー中2位の上がり3ハロン35秒9(推定)で2着を確保するのだからさすがだ。敗れた相手がのちに宝塚記念で6馬身差Vを決めたクロノジェネシスなら、その価値も高まる。3月のドバイ開催が中止となり、帰国後はそのまま休養に入って秋に備えてきた。管理する国枝栄調教師は「順調に調整できています。雰囲気も徐々に上がってきています」と、出走態勢は整いつつあると語っている。昨年のオークス、秋華賞、ジャパンカップとGⅠでは2着が続いたが、逆に言えばその安定感は現役屈指。昨年の紫苑S(3着)以来の中山コースでも自分の走りができるだろう。

ミッキースワロー

牡6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:トーセンホマレボシ
  • 母:マドレボニータ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

今年の日経賞1着、昨年のオールカマー2着など、中山は〔3・2・0・3〕と得意にしている舞台。早めに動いて行くスタイルを武器にしており、前走の天皇賞・春(3着)の内容から、スタミナも今回のメンバーで屈指と言えるだろう。スムーズな競馬ができれば、ここも優勝候補だ。

前走の天皇賞(春)での3着も見事だったが、参考にしたいのはオールカマーと条件が近い前々走の日経賞(1着)だ。ペースが上がった4コーナーで馬群の外からロングスパート。坂を上り切った時点で先頭に立つと、モズベッロ(2着)、スティッフェリオ(3着)を競り落とした。騎乗した横山典弘騎手は「前走(アメリカジョッキークラブC4着)は故障した馬を避けるシーンがあっただけに、スムーズに乗ろうと心掛けました。いつも通りのこの馬の競馬で、力通りの結果でしたね」と、相棒の能力を称えた。ロングスパートを決めやすい中山コースとの相性の良さは明白。昨年2着のリベンジを果たす時が来た。

ジェネラーレウーノ

牡5歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:シャンハイロック
  • 母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!

屈腱炎を克服し、約1年8か月ぶりに実戦に戻ってくる中山巧者に注目だ。今回と同舞台の2018年セントライト記念1着を含めて、中山コースでは〔3・0・1・1〕と安定。持ち前のスピードを発揮できる状態に戻っていれば、ここでも上位の存在になる。

キャリアで3着以内を外したのは一昨年の日本ダービー(16着)と菊花賞(9着)、前走のアメリカジョッキークラブC(4着)の3戦。一昨年の2戦は距離が長かった印象で、前走はレース後に右前浅屈腱炎を発症したことを考慮すれば、見直す余地はあるだろう。2、3歳時はとにかく中山コースで強く、500万下・葉牡丹賞(芝2000メートル)1着、京成杯1着、皐月賞3着、セントライト記念1着と常に好走してきた。スタート直後から一気に前につけられるスピードが武器で、小回りコースなら最後の粘りが増す。陣営は「なかなか本気で走ってくれない」と頭を悩ますが、それだけポテンシャルは底知れない。鍵は久々の一戦で状態が戻っているかどうか。当日の気配をしっかり見極めたい。

ステイフーリッシュ

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

GⅡなら7戦中5戦で3着以内に入っている実力派。トップハンデの57.5キログラムを背負った前走の目黒記念も3着に踏ん張っており、ここでも大崩れするシーンは考えづらい。2018年京都新聞杯以来となる重賞勝利を目指す。

前走の目黒記念は思い描いたレース運び。好位の5番手できっちりと折り合い、直線で抜け出しを狙った。ラストは後方から伸びた2頭に差されたが、騎乗した坂井瑠星騎手は「イメージ通りの競馬ができました。直線もじわじわ伸びてくれましたが、最後はハンデの分かなと思います」と、トップハンデに敗因を求めていた。芝2200メートル戦は、今回と同舞台のアメリカジョッキークラブC2着を含めて〔1・2・1・0〕と絶好の条件。今回は約4か月ぶりとなるが、休み明けを苦にするタイプではなく、久々だった2018年京都新聞杯(1着)、2019年福島記念(2着)ではいきなり好走している。陣営は5歳での本格化を感じており、ここは期待が高まる秋初戦となる。

サンアップルトン

牡4歳

調教師:中野栄治(美浦)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:シナル
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

早くから陣営が長距離適性を見抜いていた素質馬。重賞初挑戦となった前走の日経賞も、勝ち馬ミッキースワローから0秒4差の4着なら及第点と言えるだろう。今春は順調とは言えなかったが、一つずつステップを上がってきた。飛躍の秋へ、ここで再び勢いに乗りたい。

前走の日経賞は最後方からのレース運びとなったが、2周目の4コーナーまでにじわじわとポジションを押し上げると、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒3(推定)の末脚で4着まで追い上げた。騎乗した柴田善臣騎手は「初めての重賞で最後までよく食らいついてくれました。この後もっと良くなると思います」と、今後に期待を寄せていた。その後は両前脚にごく軽度の骨折が判明して休養へ。春シーズンの残りを棒に振った分、この秋にかける思いは強い。2400メートル以上の長距離を得意にしているが、500万下・水仙賞(中山)2着、1勝クラス・岩船特別(新潟)優勝など、芝2200メートルでも3戦2勝、2着1回の好成績を残している。仕切り直しの一戦で、再び上昇カーブを描き出す。

アウトライアーズ

牡6歳

調教師:小島茂之(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ウィストラム
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走の小倉記念で復活の走りを披露。鋭い末脚を発揮し、13番人気の低評価を覆して3着に好走した。振り返れば、中山は2017年スプリングSで2着に入った舞台。再び気持ちと走りがかみ合えば、この相手でも通用するだけの力を備えている。

前走の小倉記念は最後方から早めに加速していくと、4コーナーでは7番手。自ら動いて行く厳しい競馬で、後方から伸びた2頭には差されて3着だったが、十分に評価できる内容だった。騎乗した丸田恭介騎手は「前走(七夕賞14着)は重馬場がこたえた印象で、今回の良馬場はこの馬にとって走りやすかったです。最後まで一生懸命走ってくれました」とコメント。長らく不振が続いたが、5走前から着用したブリンカーの効果も表れ出した印象だった。2017年のスプリングSでは、のちに香港G1を2勝したウインブライトの2着に好走。条件がかみ合えば、2戦連続での好走も十分にあり得る。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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