今週の注目レース

札幌記念(GⅡ)

札幌競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ラッキーライラック

牝5歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ライラックスアンドレース
  • 母の父:Flower Alley
ここに注目!

このメンバーなら実績は一番。あえて不安を挙げるなら、オルフェーヴル産駒の大型馬にしては意外に軽い芝向きという点。稍重馬場で走った過去2回は、昨年の府中牝馬Sが3着、前走の宝塚記念が6着と、良馬場の時ほどは走れていない。

2歳女王が2度目の充実期を迎えている。無傷の3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、3歳初戦のチューリップ賞も快勝したが、その後は桜花賞(2着)から7連敗。待望の復活勝利は昨年秋のエリザベス女王杯で、初コンビとなるC.スミヨン騎手を背に内から鮮やかな差し切りを決めた。その後も香港ヴァーズ(G1・香港。芝2400メートル)2着、中山記念2着と安定した走りを続け、前々走の大阪杯で3つ目のGⅠタイトルを獲得。前走の宝塚記念は先団から伸びを欠いて6着に敗れたが、騎乗したM.デムーロ騎手が「(稍重の)馬場が合いませんでした」と敗因を口にしており、悲観することはないだろう。ここできっちりと巻き返し、秋に弾みをつけたい。

ノームコア

牝5歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年のヴィクトリアマイルをJRAレコード(当時)で制するなど、時計が速い決着での良績が目立つだけに、洋芝への対応がポイントになりそう。ただ、血統的にはむしろ時計がかかって良さが出そうな感もある。

昨年のヴィクトリアマイルを1分30秒5のJRAレコード(当時)で勝ち、GⅠ初制覇。休養を挟み、秋初戦の富士Sも制した。その後の4戦は勝てていないが、距離不足だった高松宮記念(15着)を除いたマイルの3戦は安定感十分。香港マイル(G1・香港。芝1600メートル)が4着、ヴィクトリアマイルが3着。前走の安田記念も4着にまとめている。今回は久々の中距離がカギだが、芝2000メートルは重賞のみを3戦して1勝、2着1回、3着1回と3着内率100パーセント。とりわけ3歳秋の紫苑Sの勝ちっぷりは素晴らしかった。父がハービンジャー、半妹がクロノジェネシス(父バゴ)という血統面から見ても、この距離がマイナスになるとは考えづらい。

ブラックホール

牡3歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:ヴィーヴァブーケ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー以来、常に勝負どころから直線にかけて外を回しているように、現状は馬群に突っ込めないのがネック。それだけに、頭数が落ち着きそうなのはプラス材料だろう。逆に、多頭数だと距離ロスが大きくなる恐れがある。

実績のある北海道に戻ってくる。昨夏の函館でデビューして、2戦目の未勝利(函館・芝1800メートル)、札幌2歳Sと連勝を飾り、クラシック候補に名乗りを上げた。その後は王道を歩み、勝ち負けには加われなかったが、前走の日本ダービー(7着)は着順以上の内容。後方から直線で大外に出して追い上げた脚は目を引いた。12日の1週前追い切り後には、騎乗した石川裕紀人騎手が「思った以上に動けましたし、来週の1本でかなりいい状態になると思います」と、手応えを口にしている。2000年以降の札幌記念で、3歳馬は22頭が出走して4勝、2着1回、3着2回と好成績を残しているのも心強いデータ。他世代との初対決で成長を示し、飛躍の秋へとつなげたい。

アドマイヤジャスタ

牡4歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:アドマイヤテレサ
  • 母の父:エリシオ
ここに注目!

前走の函館記念(1着)で復活を果たしたが、当時はハンデ戦で54キログラムの斤量だった。定量戦の今回は57キログラム。56キログラム以上では5戦してすみれS(リステッド。阪神・芝2200メートル)の2着が最高着順なだけに、やや不安はある。

2歳時にはホープフルSでサートゥルナーリアから1馬身1/2差の2着に食い下がり、クラシック路線での活躍を期待されたが、3歳春の日本ダービー(18着)以降は6戦連続で2桁着順が続いていた。しかし、前々走の鳴尾記念からレースでホライゾネットを着用したことが、低迷脱出のきっかけになった。結果は中団からジリジリと脚を伸ばした程度の6着だったが、この1年では一番のレースぶり。そして前走の函館記念は中団から堂々の差し切り勝ち。接戦の2着争いを尻目に1馬身1/2差の完勝で、完全復活をアピールした。陣営も「馬具の効果で集中して走れるようになって、以前の雰囲気が戻ってきました」と笑み。ならば、相手強化となる今回も好勝負が期待できるはずだ。

トーラスジェミニ

牡4歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:キングズベスト
  • 母:エリモエトワール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

過去5勝時は9番人気、6番人気、13番人気、4番人気、2番人気。逃げ馬らしく、人気薄での好走が目立つ。ここは過去にない強敵相手だが、自分の形に持ち込むことができれば、好勝負になっていい。

オープンクラス昇級初戦だったダービー卿チャレンジTこそ11着に敗れたが、その後の3戦は安定感あり。エプソムCで18番人気の低評価を覆して3着に粘り込むと、続くオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)ではスローペースの逃げに持ち込んで快勝。前走の函館記念は4着だったが、差し馬が台頭するハイペースのレースだっただけに、勝ち馬から0秒4差に踏ん張ったことを評価すべきだろう。厩舎スタッフも「前走はペースを考えれば頑張っています。相手云々よりも、どれだけ自分のペースで行けるかが鍵。ここでもチャンスはあると思います」と前向きだ。2016年のネオリアリズム以来の逃げ切り勝ちを狙う。

トーセンスーリヤ

牡5歳

調教師:小野次郎(美浦)

  • 父:ローエングリン
  • 母:トーセンガラシャ
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

ローエングリン産駒は2018年以降、函館と札幌の芝コースで52戦7勝、2着8回、3着5回の勝率13.5パーセント、3着内率38.5パーセント。サドラーズウェルズ系らしい洋芝適性を示しており、本馬も北海道で7戦して1勝、2着4回と好相性だ。

地力強化が著しい。昨秋までは条件クラスで勝ち切れないレースが続いたが、年末の2勝クラス(中山・芝1800メートル)をクビ差で制したことが出世の契機となった。3勝クラスも2着、3着と来て、3戦目の美浦S(中山・芝1800メートル)で突破。さらには重賞初挑戦となった新潟大賞典も押し切り勝ち。先行してメンバー中3位タイの推定上がり3ハロンタイムをマークしており、完勝と言えるレースぶりだった。勢いに乗ってチャレンジした宝塚記念は逃げて7着だったものの、前に厳しい流れだったので、決して評価を落とす内容ではない。今回は実績がある2000メートルに距離が短縮し、しかも得意とする洋芝の舞台。2つ目の重賞タイトルに手が届くかもしれない。

ペルシアンナイト

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:オリエントチャーム
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

古馬にしてはトモに甘さが残る馬。勝負どころが下り坂となる京都が舞台のマイルチャンピオンシップで2017年1着、2018年2着、2019年3着と好成績なのは、体型的な適性が大きそう。そういう意味では、ほぼ平坦の札幌適性も高いはずだ。

今年は始動戦の中山記念5着から、得意とする休み明け2戦目でドバイターフに参戦予定だったが、現地到着後に開催中止。帰国初戦の安田記念は再度の休み明けとなり、中団から伸びを欠いて9着に敗れた。前走の宝塚記念は勝ち馬から4秒5差の15着に敗れたが、これは稍重の発表以上に力を要する馬場コンディションがこたえたもので参考外。つまり、今年3戦はそれぞれに苦手とする要素があった。その点、今回は昨年に0秒3差の5着だったレースなので、舞台設定は悪くない。担当スタッフも「今年はいろいろとうまくいってないけれど、やれてもいいなという気持ちがあります。ロスなく運べればいいですね」と前向きに語る。本領発揮となるか、注目だ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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