今週の注目レース

函館記念(GⅢ)

函館競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

プレシャスブルー

牡6歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:オンワードミシェル
  • 母の父:アンバーシヤダイ
ここに注目!

2勝クラスと3勝クラスはいずれも稍重馬場で勝っている。特に2勝クラスは洋芝の札幌競馬場での勝利だった。函館競馬場への参戦は初めてになるが、時計がかかる馬場コンディションはプラスに出るはずだ。

実戦を使われながら力をつけてきたディープインパクト産駒。初勝利に7戦、2勝目にさらに5戦を要したが、明けて6歳となった今年初戦の3勝クラス・初富士S(中山・芝1800メートル)を制してオープンクラス入りを決めた。昇級初戦の福島民報杯(リステッド。福島・芝2000メートル)こそ8着に敗れたが、重賞初挑戦となった新潟大賞典で巻き返しに成功。前残りの展開のなか、中団後ろから3着まで追い上げた。この一戦から見ても、重賞級の力を持っていることは間違いないだろう。母の父は1981年の有馬記念と1983年の天皇賞(春)を制したアンバーシャダイ。この馬を血統表の2代前までに持つ現役馬は、JRAに8頭のみ。そしてオープン馬は本馬しかいない。

トーラスジェミニ

牡4歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:キングズベスト
  • 母:エリモエトワール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

これまで勝ったレースの次走は5着、12着、9着、11着と苦戦が目立つ。成績が安定しづらい逃げ馬らしい成績と言えるだろう。前々走のエプソムCが不良馬場での3着だったように、力の要る芝は得意。もちろん洋芝も合う。

今がまさに充実期だ。年明け初戦の2勝クラスを13番人気で逃げ切り、昇級3戦目の3勝クラス・幕張S(共に中山・芝1600メートル)も4番人気での逃走V。オープンクラスでは昇級初戦のダービー卿チャレンジTこそ11着だったが、続くエプソムCは不良馬場で逃げ粘って3着好走を果たした。そして、前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)は、スローペースに持ち込んでの逃げ切り勝ち。自分のリズムで運ぶことができれば簡単にバテることはない。今回は5戦ぶりの芝2000メートルとなるが、2歳時に同距離の500万下・百日草特別(東京)を制しているので守備範囲。同型馬との兼ね合いは鍵だが、マイペースで行ければ重賞初制覇に手が届いていい。

バイオスパーク

牡5歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ナナヨーティアラ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

函館競馬場は約2年ぶりの参戦となるが、今回と同じ芝2000メートルで2着、1着の実績がある。父オルフェーヴル、母の父マイネルラヴの配合らしいパワー型でもあるので、コース替わりはプラスに働くだろう。

ここにきてグングンと力をつけている。3走前の3勝クラス・飛鳥S(京都・芝1800メートル)はクビ差の辛勝だったが、オープンクラス昇級後の2戦でも中身のある走りを見せている。前々走の大阪城S(リステッド。阪神・芝1800メートル)で中団からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の4着に入ると、前走の都大路S(リステッド。京都・芝1800メートル)では好位のインから理想的な立ち回りで勝ち馬ベステンダンクとクビ差の2着に好走。1度先頭に立ったものの差し返されたが、オープンクラスでも通用することを証明した。ゲートが安定しないのは課題だが、前々走では出遅れを挽回して上位争いに加わっており、少々の後手なら対応できるはずだ。

レイエンダ

牡5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

オープンクラスに限れば、中8週以上の休み明けでは6着、8着、9着、10着、8着、10着と不振。逆に中7週以下では2着、1着、2着、15着、3着と好走が目立つ。その点、今回は休み明けのエプソムC(10着)から中4週となるだけに期待できる。

2017年のダービー馬レイデオロの1つ下の全弟。2歳夏のデビューから骨折休養を挟んで3連勝を挙げ、セントライト記念でも2着に食い込むなどスケールたっぷりの走りを見せたが、その後は連続で好走できず、ムラな面が否めない。4歳夏のエプソムCで重賞初制覇を果たしたものの、続く新潟記念は10着。富士Sで2着と巻き返したが、マイルチャンピオンシップでは15着と敗れた。今年は東京新聞杯が8着、ダービー卿チャレンジTが3着。前走のエプソムCが10着と相変わらず安定感には欠けるが、前走に関しては不良馬場が合わなかった印象で、参考外でいいだろう。今回は久々に走る小回りコースの芝2000メートルへの対応が鍵だが、気分良く走れるようなら、2つ目の重賞タイトルが見えてくる。

カウディーリョ

牡4歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

デビューから1着と4着以下を繰り返している。同じリズムなら、今回は1着の番かもしれない。ややオカルト的な考え方ではあるが、気性が難しい馬だけに、“凡走後を狙う”のは、あながち間違いではないだろう。

母は重賞3勝のディアデラノビア。重賞を制した全姉のディアデラマドレ、半兄のドレッドノータス(父ハービンジャー)をはじめ、きょうだいに活躍馬が並ぶ良血馬だ。ただ、本馬は名門・堀宣行厩舎をもってしても一筋縄ではいかない気性の持ち主。それでも、菊花賞では経験のない逃げる形で勝ち馬から0秒6差の8着。前走のメトロポリタンS(リステッド。東京・芝2400メートル)でも同0秒1差の4着に食い込んでおり、本格化すれば重賞を勝てそうなポテンシャルを感じさせる。これまでコーナー通過4回の芝1800メートルから2200メートルでは4戦4勝とパーフェクトな成績を残しており、今回の条件は合いそう。気性的に滞在競馬もプラスに働きそうだ。

ニシノデイジー

牡4歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

最近は長めの距離を使われているが、成績を見ると中距離向きのイメージ。芝1800メートルと芝2000メートルでは8戦3勝、2着1回、3着1回の好成績で、皐月賞(17着)を除けば大崩れしていない。距離短縮は歓迎のはずだ。

2歳時に未勝利(函館・芝1800メートル)、札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sと3連勝。当時はクラシックの有力候補にも挙げられるほどだった。しかし、その後は9連敗。日本ダービーで5着に食い込むなど、時折見せ場はつくるが、勝ち負けには加われないでいる。今年の3戦もアメリカジョッキークラブCと金鯱賞が6着、そして前走の目黒記念も最下位の18着だから物足りない。立て直して迎える今回、推し材料を挙げるなら、2歳時以来となる洋芝だろう。函館と札幌の芝コースでは、札幌2歳S勝ちを含め3戦2勝、2着1回の好成績。ハービンジャー産駒という血統面からも、洋芝向きのパワーを感じ取れる。待望の復活があっても驚けない。

ベストアプローチ

せん6歳

調教師:小島茂之(美浦)

  • 父:New Approach
  • 母:Sant Elena
  • 母の父:Efisio
ここに注目!

ガリレオ産駒の父ニューアプローチは2008年の英ダービー馬。典型的なヨーロッパ血統とあって、洋芝の函館コースは合うだろう。長期休養明けを1度使われた上積みも見込めるはずだ。

実力馬の完全復活が期待される。3歳時に弥生賞(4着)青葉賞(2着)と好成績を残し、日本ダービー(9着)にも参戦した実力馬。4歳を迎えて、1600万下・尼崎S(阪神・芝2200メートル)、オープン特別・メトロポリタンS(東京・芝2400メートル)と連勝し、いよいよ重賞戦線へと思った矢先、脚元の不安で長期休養を余儀なくされた。待望の復帰戦は前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)。ここは後方から差を詰めた程度の0秒5差6着だったが、2年2か月ぶりの実戦だったことを考慮すれば、及第点と言える内容だった。前走時も見た目には仕上がっていたが、内面的な部分で1度使われた上積みがあるはず。初の重賞制覇の可能性は十分にあるはずだ。

ミスマンマミーア

牝5歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:タニノギムレット
  • 母:サンデーメモリー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

洋芝で走るのはホッカイドウ競馬所属時の2歳夏以来だが、オープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)では後にマイルチャンピオンシップを制するステルヴィオとクビ差の2着に入っている。時計がかかる馬場状態もプラスのタイプだ。

ロベルト系のタニノギムレット産駒らしく、レース経験を重ねながらグングンと力をつけてきた。JRAに移籍後は500万下クラス、2勝クラスをそれぞれ2戦でクリア。3勝クラスでも安定した走りを続けると、前々走の烏丸S(京都・芝2400メートル)を制して待望のオープンクラス入りを決めた。昇級初戦だった前走のマーメイドSは勝ち馬から0秒8差の9着だったが、前が残る展開で追い込み切れなかった印象。メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン35秒6(推定)をマークしており、決して悲観する走りではなかった。現状、2000メートルでは後方からの競馬となりそうで、展開の助けは欲しいところだが、突き抜けるだけの脚力は持っている。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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