今週の注目レース

函館2歳ステークス(GⅢ)

函館競馬場 1200メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

モンファボリ

牝2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:Frankel
  • 母:フォエヴァーダーリング
  • 母の父:Congrats
ここに注目!

父フランケルは、イギリスで14戦無敗(そのうちG1を10勝)の成績を残して種牡馬入り。日本でデビューした産駒の中から2頭のGⅠウイナー(ソウルスターリング、モズアスコット)が誕生している。本馬も非凡な素質を秘めており、先々まで目が離せない。

6月20日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は、ポンと好スタートを決めてスピードの違いでハナを奪うと、前半600メートル通過タイム33秒7の速い流れでも道中は抜群の手応え。3コーナー過ぎから徐々に後続とのリードを広げにかかると、直線は軽く仕掛けた程度で2着馬に5馬身差をつけた。従来の2歳コースレコードを0秒5短縮する1分08秒7の走破時計も破格で、大物感たっぷり。騎乗した武豊騎手は「馬体は小さいけれど、いいスピードがあるし、フットワークと走りのバランスもいいね」と、能力の高さに太鼓判を押している。中間は短期放牧を挟み、本レースに照準を合わせてすこぶる順調。初戦のパフォーマンスを発揮できれば、重賞もあっさり突破できそうだ。

カイザーノヴァ

牡2歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ステラリード
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

連闘での重賞挑戦になるが、矢作芳人厩舎は2018年の安田記念を連闘策のモズアスコットで制すなど、間隔を詰めてのローテーションで良績を残している。入厩して日が浅く、速い追い切り2本で臨んだデビュー戦は馬体に余裕があったことからも、1度使った上積みは大きいはずだ。

7月11日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は、ダッシュがつかずに後方馬群を追走。4コーナーでは他の馬に接触したが、直線で外から抜け出して、モーリス産駒のJRA初勝利を飾った。騎乗した坂井瑠星騎手は「イメージ通り後ろからの競馬になりました。道中はフワフワしていましたが、直線で外に出してからはいい伸び脚でした」と褒めていた。ハイペースが向いた面はあったものの、小回り函館での直線一気はなかなかできない芸当で、能力の高さを裏付けるものだろう。テンションが高く、連闘で当日の落ち着きは鍵になるが、1度使って心肺機能の良化が見込める。母ステラリードは2009年函館2歳Sの優勝馬で、母仔制覇の記録に挑む。

フォドラ

牝2歳

調教師:牧浦充徳(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セイングレンド
  • 母の父:バブルガムフェロー
ここに注目!

デビュー時が400キログラムと馬体はきゃしゃで、心身ともに成長の余地を残しているが、シャープな脚さばきを見せ、高いポテンシャルを秘めている。2年連続でJRA賞最優秀短距離馬に輝いた父ロードカナロア譲りのスピードを武器に、重賞タイトル獲得を狙う。

6月27日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は好スタート、好ダッシュで先手を奪うと、道中は後続を引きつけてマイペース。ラスト200メートルで追いすがるドナタイフーン(2着)を振り切り、最後は2馬身突き放して快勝した。手綱を取った亀田温心騎手は「先頭に立つと物見をしていましたが、ラストまで余裕がありました。使ってもっと良くなると思います」と称賛を送る。稍重の馬場でマークした1分09秒6の走破時計も優秀。近親にラブリーデイのいる母系も筋が通っており、将来性は相当だ。前走(51キログラム)から3キログラムの斤量増は鍵になるが、ポテンシャルの高さは互角以上だ。

グレイトミッション

牝2歳

調教師:菊川正達(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:アートスタジオ
  • 母の父:Bernardini
ここに注目!

中間に函館への長距離輸送を挟んだので、レース当日の気配は鍵だが、美浦南Wコースの1週前追い切りで5ハロン65秒9の好タイムをマークしており、1度使った上積みは十分。父ダイワメジャーから卓越したスピードを受け継ぎ、主役候補の1頭に挙げられる。

6月7日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)では、レース序盤は脚をためて中団を追走。外を回る正攻法のレース運びから4コーナーで先行集団へ並びかけると、直線で鮮やかに抜け出して快勝した。稍重馬場で1分23秒7なら走破時計も水準以上で、その後、4着、6着馬が未勝利を勝ち上がっているように、レースレベルも上質と言える。騎乗した野中悠太郎騎手は「調教からキビキビ動けていて、気性の良さを感じていました。最後もしっかり真面目に走ってくれました。いいスピードがありますね」と高評価を与えている。今回は重賞で素質馬がそろったが、200メートルの距離短縮とコース替わりに対応できれば、上位争いは濃厚だ。

フォルセティ

牡2歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:トランセンド
  • 母:コリーヌ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

父トランセンドはジャパンカップダート連覇などGⅠ、JpnⅠで4勝を挙げ、ドバイワールドC(G1・UAE)では2着に好走。産駒もダートでの活躍が目立つが、本馬は均整の取れた馬体で、フットワークも素軽く、芝の適性は十分だ。重賞でも素質は引けを取らない。

6月14日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)はリメスの逃げ切りを許したものの、直線は一完歩ごとに差を詰めてハナ差の2着に惜敗。1番人気に支持された前走の未勝利(函館・芝1200メートル)は、出負け気味のスタートだったが、二の脚を利かせて先手を主張。稍重のタフなコンディションでも道中の手応えは良く、直線は後続を突き放して3馬身差で完勝した。騎乗した大野拓弥騎手は「まだレースに集中しておらず、ハミも取り切れていないです。そのあたりが良くなってくれば、もっと時計も詰められると思います」と課題を挙げているが、それだけ伸びしろは十分。キャリア1戦の馬が多い中で、2度実戦を経験していることも強みと言えそうだ。

ディープエコロジー

牝2歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:クリーンエコロジー
  • 母:ワンファインデイ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

父クリーンエコロジーはJRAで5勝を挙げ、ホッカイドウ競馬に移籍後も8歳まで息の長い活躍を続けて種牡馬入り。数少ない産駒の中から、本馬がJRA初勝利を飾っている。父の評価を高めるためにも、ここで重賞タイトル獲得を目指す。

6月28日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は、好スタートを決めてハナを奪取。稍重のタフなコンディションでハイペースの逃げを打ったが、直線はしぶとい二枚腰を発揮し、後続の追い上げをクビ差しのいで初陣を飾った。走破時計の1分10秒5も、同日の3歳未勝利と同タイムなら水準レベルと言えるだろう。騎乗した菱田裕二騎手は「スピードがある馬ですから、相手に合わせずに自分のペースで行かせました。調教の本数が少なかった分、最後は脚が上がりましたが、能力がありますね」と振り返った。前走時は函館入厩後の追い切りが2本だったことを踏まえれば、状態面の上積みは大きそうで、初戦以上のパフォーマンスが期待できるだろう。

ルーチェドーロ

牡2歳

調教師:高橋裕(美浦)

  • 父:マクフィ
  • 母:アラフネ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

メイクデビュー函館(ダート1000メートル)を2歳コースレコードで圧勝。今回は芝適性が鍵になるが、父マクフィはイギリスとフランスのG1を2勝した馬で、母アラフネも芝で3勝を挙げた。芝替わりでさらにパフォーマンスを上げても不思議はない。

1番人気に支持された6月27日のメイクデビュー函館(ダート1000メートル)は、好スタートを決めて、じわっと先手を主張。4コーナーあたりから後続を振り切りにかかり、直線はさらに突き放して7馬身差で圧勝した。不良馬場で脚抜きのいいコンディションだったが、58秒5の2歳コースレコードをマーク。騎乗した横山武史騎手は「この条件に適性があると思っていました。スタートもうまく決まって、最後は流す余裕がありました。完勝でしたね」と、高く評価している。レース後の回復が早く、1週前追い切りでは函館Wコースで5ハロン66秒1の好タイムを出したように、状態面の上積みも十分。芝適性は未知数でも、スピード能力は折り紙付きで、軽視はできない。

リンゴアメ

牝2歳

調教師:菊川正達(美浦)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:マイネデセール
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

開幕週のメイクデビュー函館(芝1000メートル)では、随所に幼さを見せながらも、57秒6のタイムで快勝。母マイネデセールは2歳時に芝1200メートルのオープン特別を優勝した快速馬。持ち味のスピードを生かすことができれば、重賞でも遜色のない競馬が可能だろう。

6月13日のメイクデビュー函館(芝1000メートル)は、スタート直後に窮屈になるシーンがあったが、すぐに体勢を立て直して3番手のインを追走。4コーナーで前2頭の間を突いて先頭に並びかけると残り200メートル付近でスパッと抜け出し、ゴール寸前では外へ逃避しながらも押し切ってデビュー勝ちを決めた。騎乗した丹内祐次騎手は「いいスピードを持っていますが、周りを気にして物見をしていましたし、まだ子供っぽいですね」と気性面の課題を挙げているが、2歳コースレコードに0秒4差という57秒6の走破時計も優秀。まだまだ粗削りでも、それだけ良化の余地を残しており、このメンバーに入っても侮れない存在だ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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