今週の注目レース

プロキオンステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1400メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サンライズノヴァ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ブライトサファイヤ
  • 母の父:サンダーガルチ
ここに注目!

左回りのレースを選択されることが多かった馬で、阪神・ダート1400メートルは今回が初めての出走。まずはコースの克服がポイントになる。また、出走馬で唯一となる59キログラムの斤量も鍵だが、530キログラム前後の大型馬なので、これはクリアできそうだ。

昨秋のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)で、初のビッグタイトルを獲得。続く武蔵野Sこそ積極的にレースを進め過ぎたこともあってか5着と伸びを欠いたが、末脚で勝負する本来のパターンに戻した前々走のフェブラリーSでは3着に入った。スタートでつまずいた前走のかしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル)でも3着を確保しており、ハイレベルなメンバーを相手に好走を続けている。陣営によると、トモの状態が良化したことが復調の理由とのことで、今回も引き続き期待できそう。目標にしていた帝王賞への出走はかなわなかったが、本レースに切り替えて調整されており、乗り込み量が豊富であることも強調材料の一つとなりそうだ。

ラプタス

せん4歳

調教師:松永昌博(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:エアラホーヤ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

JRAでの勝利時につけた最大タイム差は0秒1だが、地方交流重賞の舞台が合うのか、近2走は後続に差をつけて完勝している。久々にJRAの競馬場を走る今回は、先行争いが激しくなった場合の対応がポイントになりそうだ。

父はダービー馬のディープブリランテだが、祖母のテンザンストームは1997年の菩提樹Sでタイキシャトルに初めて土をつけたことで知られる芝・ダート兼用のスピード馬だった。ダートの短距離に路線を変更してから7戦6勝の快進撃を続ける本馬は、母系の影響が色濃く出たということなのだろう。ダートで唯一の敗戦だった3走前のオープン特別・バレンタインS(東京・ダート1400メートル、8着)は、スタートでつまずきながら強引に主導権を握ったことが敗因の一つで、それ以外は盤石のレース運び。前々走の黒船賞(JpnⅢ。高知・ダート1400メートル)、前走のかきつばた記念(JpnⅢ。名古屋・ダート1400メートル)では、共に3馬身差で完勝している。さらに連勝を伸ばしても不思議はない。

レッドルゼル

牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フレンチノワール
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

前走時もそうだったが、スタートでつまずいて後手に回ることがある。この距離の重賞では致命傷になりかねないだけに、まずはスタートをしっかりと決めることがポイントになるだろう。4歳夏を迎え、馬体そのものには実が入ってきている。

父ロードカナロア、母の父フレンチデピュティというダートの短距離馬で、ダートでの過去10戦の内訳は〔5・4・0・1〕と安定感がある。前走のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400メートル)は勝ち馬に1/2馬身差の2着だったが、スタートで後手を踏んだことに加え、雨の影響で脚抜きのいい馬場になっていたことを思えば、巻き返しの余地がある内容だったと考えるべきだろう。今回はキャリア12戦目で初の重賞挑戦になるが、重賞勝ち馬サクセスエナジーをねじ伏せた前々走のコーラルS(リステッド。阪神・ダート1400メートル)などの結果を見るに、この馬も十分に重賞レベルの力量を持っているはず。いきなりのタイトル奪取も十分にありそうだ。

サクセスエナジー

牡6歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:サクセスアイニー
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

スムーズなレース運びができた近2走は好成績を残せたが、馬群でもまれる形だともろさを見せる馬。同型馬との兼ね合いはもちろん、枠順の影響も考える必要がありそうで、外枠のほうがベターかもしれない。好位に控える競馬は問題なくこなせるタイプだ。

2018年にかきつばた記念(JpnⅢ。名古屋)、さきたま杯(JpnⅡ。浦和)を連勝し、2019年は黒船賞(JpnⅢ。高知)を制した地方交流重賞3勝馬。そのいずれもが今回と同じダート1400メートルと距離適性も高い。一時期は結果を出せなかったが、59キログラムの斤量を克服して勝利を飾った前々走のオープン特別・天王山S(京都・ダート1200メートル)が転機になったか、前走の栗東S(リステッド。京都・ダート1400メートル)も58キログラムのトップハンデを背負って連勝。快速馬のそろった今回でも積極的な競馬ができるかが鍵だが、57キログラムの斤量で走れるのはプラス材料だろう。再び軌道に乗った本馬が初のJRA重賞制覇となるか、注目したい。

ヤマニンアンプリメ

牝6歳

調教師:長谷川浩大(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:ヤマニンエリプス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前走は勝ち馬から1秒3も離された8着と敗退。常に堅実なパフォーマンスを見せる同馬としては珍しい負け方だった。休み明けだけでなく、初めて背負った56キログラムの負担重量も影響したと考えれば、同じ56キログラムを背負う今回も斤量克服がポイントになりそうだ。

2019年は計5勝をマークする飛躍の1年となった。特に、地方交流重賞へと活躍の場を移した3月の黒船賞(JpnⅢ。高知・ダート1400メートル、2着)以降は同年内を〔3・2・1・0〕の好成績。この中には初の重賞勝利となった北海道スプリントC(JpnⅢ。門別・ダート1200メートル)、初のJpnⅠ勝利となったJBCレディスクラシック(浦和・ダート1400メートル)も含まれている。6歳となった今年はさらなるタイトルの上積みを期待されているが、前走の東京スプリント(JpnⅢ。大井・ダート1200メートル)では、この馬にしては長めと言える約5か月の休養明けがこたえたのか、直線で伸び切れずに8着と敗退。久々のJRA重賞で、巻き返しに期待したいところだ。

トップウイナー

牡4歳

調教師:鈴木孝志(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:トップアクトレス
  • 母の父:テイエムオペラオー
ここに注目!

16キログラム減だった前々走時の馬体は薄く見えたが、連闘での長距離輸送でさらに馬体を減らした前走と合わせて連勝。案外、細く見えるくらいのほうが走るタイプなのかもしれない。さらなる体重減は避けたいところだが、前走時を維持できていれば問題ないだろう。

3走前の2勝クラス・瀬戸特別(中京・ダート1800メートル)、前々走の3勝クラス・シドニーT(京都・ダート1200メートル)、前走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)と異なる条件で3連勝したが、いずれも2番手から直線で抜け出すレース運び。どの距離にも対応できるスピードがあるだけでなく、コントロールも利くことを証明したレースぶりは高く評価すべきだろう。勝ち味に遅いイメージがあった3歳時から一変したパフォーマンスは、晩成型の血統によるものが大きそう。父は今年の宝塚記念勝ち馬クロノジェネシスを送り出したバゴ、母の父テイエムオペラオーも古馬の王道路線で大活躍した。本馬もようやく真価を発揮してきた印象で、初の重賞挑戦でどこまで戦えるのか、楽しみだ。

ワンダーリーデル

牡7歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:スタチューオブリバティ
  • 母:アストレアピース
  • 母の父:マヤノトップガン
ここに注目!

一番のポイントは4か月ぶりの実戦。休養明けは気持ちが入ってこないタイプで、昨年のオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600メートル)と武蔵野Sは、共に休み明け2戦目での勝利だった。7歳という年齢も考えれば、その傾向はさらに顕著となっているかもしれない。

長い直線を求めて東京競馬場に遠征する関西馬は多く、今年のフェブラリーSで勝ったモズアスコットから0秒6差の4着に健闘した本馬も東京コースを主戦場にしている。昨年は8戦したうちの6戦が東京コースで、オープン特別・アハルテケSではオープンクラスでの初勝利を、武蔵野Sでは重賞初制覇を飾っている。前走の黒船賞(JpnⅢ。高知・ダート1400メートル)では勝ったラプタスから大きく離された5着に敗れたが、これまでに好走してきたレースと求められる適性が異なっていたと考えれば、度外視していいだろう。今回の阪神・ダートコースでは過去に3勝をマーク。実は好成績を残している。

ミッキーワイルド

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ワイルドラズベリー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

阪神のダートコースを走るのは今回が初めて。全5勝のうち4勝を左回りでマークしているが、右回り唯一の1勝が阪神・芝コースでのものなら、適性を不安視する必要はなさそうだ。ここは強い先行馬がいるので、末脚を生かしたい本馬には好都合と言えるかもしれない。

3勝クラス・麦秋S(東京・ダート1400メートル)を4馬身差で完勝し、勢いに乗っての重賞挑戦となった昨年のプロキオンS。結果は勝ったアルクトスに1/2馬身差の2着だったが、3着ヴェンジェンス、4着サンライズノヴァ、5着マテラスカイと、実力馬たちに先着を果たした。今年は根岸Sが11着、フェブラリーSが16着と大敗が続いたが、これは太め残りの影響や、気持ちが走るほうへと向いていなかった印象。当時は調教の動きもあまり良くないように見えた。久々に2着と結果を出した前走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)をきっかけに復調気配にある今回は、昨年以上の着順を期待してもいいはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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