今週の注目レース

エプソムカップ(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

レイエンダ

牡5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨年のエプソムCで待望の重賞初勝利をマーク。今年初戦の東京新聞杯は8着に敗れたが、前走のダービー卿チャレンジTでは3着に好走した。絶好の舞台で、良血馬が再び輝きを放つ。

全兄が2017年日本ダービー、2018年天皇賞(秋)を制したレイデオロ。早くから注目を浴びた本馬もデビュー3連勝を挙げたが、両脚を骨折するなど順風満帆なキャリアとはいかなかった。だが、8戦目での重賞初勝利となった昨年のエプソムCはかなりの好内容。それまでにない好スタートから2番手を確保して、稍重の馬場ながらメンバー中最速の上がり3ハロン32秒7(推定)で駆け抜けた。その後は重賞への出走が続き、成績は安定味に欠けるものの、昨年秋の富士Sで2着、前走のダービー卿チャレンジTでは3着と存在感を示している。前走は狙いとは裏腹の中団でのポジション取りが苦しかった印象だけに、昨年と同じ好位追走ならエプソムC連覇の期待も高まる。

アイスストーム

牡5歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:ストーミングホーム
  • 母:デザートチル
  • 母の父:Red Ransom
ここに注目!

オープンクラスでの初勝利を達成したばかりだが、昨年の中日新聞杯では勝ち馬サトノガーネットとタイム差なしの3着に入っており、重賞でも十分にやれる下地はある。芝1800メートルで3勝と、距離適性にも太鼓判だ。

今回と同条件だった前走のオープン特別・メイS(東京・芝1800メートル)は、10番手で内ラチ沿いを追走。直線を向くと、先に抜け出したソーグリッタリング(2着)を内からさっそうとかわして勝利した。1分44秒3の走破タイムはコースレコードに0秒1差に迫る好タイム。過去10年のエプソムCの最速勝ちタイムは1分45秒4で、持ち時計で比較すれば十分勝利に手が届く計算だ。前走後に武豊騎手が「すごく状態が安定しているし、東京・芝1800メートルも合っています」とコース適性の高さを強調したように、当舞台では〔2・0・1・0〕と抜群の成績を残しており、2連勝への視界は良好だ。重賞挑戦は3度目となるが、初タイトルゲットへ機は熟している。

ダイワキャグニー

牡6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:トリプレックス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

現役屈指の東京巧者。同コースでは通算7勝、3着1回と抜群の成績。敗れたレースも2019年ジャパンカップ(6着)など強敵相手のものが多く、内容は濃い。4歳時の本レースは1番人気で14着に敗れたが、成長した姿でリベンジに挑む。

前走の新潟大賞典(14着)はスタートでの立ち遅れをリカバーしての好位4番手を追走。直線でいつもの粘りがなかったのは、序盤の無理がこたえたもので、度外視できる結果だろう。対照的に前々走の金鯱賞はすんなりと先手を奪い、前半1000メートル通過タイム1分03秒6というマイペースの逃げ。さすがにGⅠ2勝馬サートゥルナーリアの極上の切れには屈したが、2着サトノソルタスとは0秒1差の3着に粘った。キャリア7勝が全て東京コースのうえ、そのうち4勝が芝1800メートルという本馬にとって、今回のレースは現状でこれ以上ない好条件と言える。昨秋はジャパンカップでも逃げ粘って6着に善戦。自分の形に持ち込むことができれば、好勝負が可能だ。

アトミックフォース

牡4歳

調教師:武藤善則(美浦)

  • 父:ワークフォース
  • 母:タックスシェルター
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

今年に入って3勝クラス・アメジストS(東京・芝2000メートル)1着、新潟大賞典2着と、グッと力をつけてきた印象。自分でペースを作れるうえに、直線も粘り強いので、後方待機勢にとっては脅威だろう。東京で3勝と、コースへの不安もない。

半兄は芝で5勝のアルバタックス(父キングカメハメハ)、叔父がダート重賞で3勝を挙げたヒシアトラス。その重厚な血統背景の持ち主が、ここに来て本格化を果たした予感だ。前々走の3勝クラス・アメジストSは、2番手で追走しながら、上がり3ハロンタイムもメンバー中最速タイの33秒7(推定)という好内容で勝利。前走の新潟大賞典はハナに立って目標にされたぶん、勝ち馬のトーセンスーリヤに内からすくわれる形となったが、きっちり2着を確保した。武藤善則調教師は「すごく賢い馬で操縦性が高いです。この中間の動きもいいですね」と好調維持をアピール。今回は同型馬もいるが、今の充実ぶりなら期待感のほうが大きい。上昇度を武器に重賞初制覇を飾っても不思議はないだろう。

ピースワンパラディ

牡4歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:クリアソウル
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

デビューから8戦全てで3着以内に入っている堅実派。馬場コンディションに関係なく力を出しているのも魅力だ。父ジャングルポケット、母の父アグネスデジタルという良血馬。タイトル奪取となるか、注目だ。

今回、大注目の上がり馬。通算成績〔4・2・2・0〕の安定感に加え、うち5戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(以下推定)をマークしている。昨年の2勝クラス・精進湖特別(東京・芝2000メートル、3着)では、上がり3ハロン32秒7の驚異的な末脚を披露しており、いかにも東京の長い直線が合うタイプだ。また、重賞初挑戦だった昨年の青葉賞では、のちにセントライト記念も制すリオンリオン(1着)に食い下がる好内容で3着に好走。前走の3勝クラス・湘南S(東京・芝1600メートル、1着)では、1度は前に出た馬を差し返す勝負根性も見せた。今回もここまで使われ続けてきた得意の左回りコース。しっかりと結果を出し、秋はさらなる大舞台へ駒を進めたいところだ。

サトノアーサー

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キングスローズ
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

重馬場で行われた一昨年のエプソムCでは、後続の追い上げを1/2馬身振り切って勝利。近3走も全て3着以内に入っており、6歳でも衰えた様子は一切感じられない。実績のある条件で、2年前の本レース以来の勝利をつかみたい。

近3戦はリステッドで全て1番人気に支持され、大阪城S(阪神・芝1800メートル)3着、六甲S(阪神・芝1600メートル)2着、都大路S(京都・芝1800メートル)3着の成績。ただ、勝ち切れないながらも3戦とも勝ち馬から0秒3差以内で、能力が衰えた印象は受けない。特徴的な大きなストライドが生きるのが、広い東京コース。特に東京・芝1800メートルは〔1・0・1・1〕で、唯一3着を外した2018年の毎日王冠(6着)も、アエロリット、キセキなどのGⅠ馬がそろった一戦だった。重賞初制覇を果たした2018年の本レースは重馬場での開催。もし、力を要する芝状態になっても不安はない。2年ぶりの勝利を狙う。

アンドラステ

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ヴァリディオル
  • 母の父:Dynaformer
ここに注目!

全6戦で4勝、2着1回、3着1回。骨折休養などで順調にキャリアを積んできたわけではないが、走ったレースでは秘める素質をしっかりと証明している。東京コースは初だが、鋭い末脚は長い直線向き。初挑戦の重賞をあっさり突破しても驚けない。

後続を4馬身突き放す逃げ切りでデビュー戦を勝った後、骨折による休養はあったが、6か月ぶりの1勝クラス(中京・芝1600メートル)が圧巻の内容。重馬場で逃げ切って勝ったが、走破タイムの1分33秒4は翌日の中京記念(稍重)の勝ち時計より0秒2速いものだった。4歳春の現時点でまだキャリア6戦だが、1度も3着以内を外していない安定感は特筆すべきもの。前走の3勝クラス・パールS(新潟)では1800メートルの距離と長距離輸送もクリアして勝利し、オープンクラス入りを果たした。GⅠ3勝のラッキーライラックなど、牝馬に活躍馬の多いオルフェーヴル産駒。本馬もここをステップにして、秋にはGⅠ戦線で活躍していてもおかしくない。

シャドウディーヴァ

牝4歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

前走のヴィクトリアマイル(10着)はGⅠの高い壁にはね返されたが、今年2月の東京新聞杯2着などGⅢなら十分に戦える一頭。昨春のフローラS2着を含め、東京コースで〔1.4.1.2〕と舞台適性は確か。展開が合えば、持ち前の末脚が爆発するはずだ。

前走のヴィクトリアマイルは相手が強すぎたうえに、結果的に前で運んだ馬が上位を占め、後方から勝負した本馬には展開が向かなかった。ただ、3走前の東京新聞杯では、マイル重賞3勝目を挙げたプリモシーンに1/2馬身差の2着。東京・芝2000メートルでも、昨春のフローラSで勝ち馬ウィクトーリアとタイム差なしの2着に好走しており、相手次第では重賞でも十分に戦える。また、右回りではささる面があり、前々走の阪神牝馬S(12着)など右回りコースでの敗戦は度外視でいいだろう。管理する斎藤誠調教師は「弱かった腰がしっかりしてきてスタートも出るようになりました。ここに来て力をつけてきています」と成長を実感している。ここであらためて重賞初勝利を狙う。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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