今週の注目レース

鳴尾記念(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ラヴズオンリーユー

牝4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

UAEからの帰国初戦だった前走のヴィクトリアマイル(7着)は、マイナス6キログラムの数字以上に筋肉が落ちているように見えた。馬体重は増えていることが望ましく、何より見た目にボリューム感が戻っているかが重要になる。

2016年のドバイターフ(G1)を制したリアルスティールの全妹という良血馬。デビューから無傷の4連勝で、史上5頭目となる無敗のオークス馬となった。ただ、その後は運に見放されている感もあり、秋華賞は右前脚の蹄の炎症のため出走見送り。エリザベス女王杯には間に合ったが、好位追走からひと押しを欠いて3着に敗れた。そして、今年の始動戦に予定していたドバイシーマクラシックは中止。帰国後はヴィクトリアマイルに参戦したが7着に敗れ、デビュー6戦目で初めて掲示板(5着以内)を外した。ただ、この一戦に関しては良化途上と言える状態だったので、参考外でいいだろう。そこから中2週での一戦。前走を使っていくらかでも状態が上昇していれば、力量的に主役の座は譲れない。

サトノルークス

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッスン
  • 母の父:Sadler's Wells
ここに注目!

約7か月半ぶりの実戦となるが、ここを目標にしっかりと乗り込まれている。成長期の休養だったので、馬体重が大きく増えていたとしても、見た目に太くなければ問題ないだろう。母の父サドラーズウェルズの血が生きるのか、水分を含んだ馬場コンディションは得意だ。

母リッスンはフィリーズマイル(G1・イギリス)の覇者。近親にはイギリスとアイルランドでG1を4勝したヘンリーザナヴィゲーターがいる超良血のディープインパクト産駒で、2017年のセレクトセール1歳馬セッションにおいて2億9160万円(消費税込み)の高値で落札された。3歳春は皐月賞が14着、日本ダービーが17着と見せ場を作れなかったが、夏を越して大きく成長。セントライト記念、菊花賞と連続で2着に好走し、世代トップレベルの能力を示した。その後、左前脚の膝を骨折したため、ここは約7か月半ぶりの実戦。久々とはなるが、もともと古馬になって良くなりそうなイメージだっただけに、どれだけ成長しているのか楽しみだ。いきなりの本領発揮が期待される。

パフォーマプロミス

牡8歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:アイルビーバウンド
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

ここまでの長期休養(約1年1か月)は初めてだが、中10週以上では7戦3勝、2着1回、3着2回の好成績。4着以下は2017年1月の1000万下(京都・芝2200メートル、6着)の1度しかない。今回は坂路中心の調整となっている点がどうかだが、実力は侮れない。

待ちに待った復帰戦となる。一昨年に日経新春杯とアルゼンチン共和国杯を制した実力馬。しかし、昨年の天皇賞(春)で3着になった後、右前脚の橈骨遠位端の剥離骨折が判明したため放牧へ。今年の1月5日に帰厩し、2月16日の京都記念での始動を目指していたものの、レース1週間前に右前脚の膝部分に骨膜炎が出たため、再度の休養を余儀なくされた。8歳の夏を迎えたが、年齢を重ねて強くなってきた晩成型。ここまで大事に使われてきたことを考えても、大きな衰えは感じられない。ただ、今回は脚元を考慮して坂路での調整となっているだけに、当日、極端に馬体重が増えているようだと割り引きが必要になるかもしれない。

エアウィンザー

牡6歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:エアメサイア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

阪神・芝コースでは7戦4勝、2着2回。連対を外したのは2019年大阪杯の5着だけと、この舞台では常にハイレベルのパフォーマンスを見せている。ここ2戦は共に休み明けで大敗を喫しているが、中3週で臨む今回は本領発揮が期待される。

4歳時に4連勝でチャレンジCを制して重賞ウイナーの仲間入り。5歳初戦の金鯱賞で3着に敗れて連勝はストップしたものの、先着を許したのはダノンプレミアムとリスグラシューだから、悲観する内容ではなかった。GⅠ初挑戦となった続く大阪杯が見せ場たっぷりの5着で、秋はさらなる飛躍が期待されたものの、始動戦となった京都大賞典(12着)のレース後に右前脚球節の剥離骨折が判明して無念の戦線離脱。復帰戦の前走・新潟大賞典は9着だったが、約7か月の休み明けに加え、57.5キログラムのトップハンデを背負っていたので、情状酌量の余地はあるだろう。休み明け2戦目となる今回は、チャレンジCと同じコースとなるだけに、完全復活のシーンが見られるかもしれない。

レッドガラン

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ダンスオンザルーフ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

500キログラムを超える大型馬らしく、ゆったりとしたフットワークで走るので、一瞬の切れる脚よりは長くいい脚を使うタイプ。前走のような後方待機ではなく、前々走のように前々で運んだほうが持ち味が生きるのだろう。

祖母ダンシングサンデーはダンスインザダークやダンスパートナーの全妹という血統馬。本馬は既走馬相手のデビュー戦を快勝した後、2勝目を挙げるのに4戦を要したが、その後は出世街道をまっしぐら。昇級初戦の1000万下・蓬莱峡特別(阪神・芝1800メートル)を制して2連勝。3勝クラスも2戦目の逆瀬川S(阪神・芝1800メートル)でクリアした。オープンクラスでも白富士S(リステッド。東京・芝2000メートル)が3着、大阪城S(リステッド。阪神・芝1800メートル)が1着と連続好走。前走の新潟大賞典は6着だったが、先行馬同士の決着のなか位置取りの差が出たもので、悲観する必要はないだろう。今回は得意の阪神競馬場が舞台だけに、強敵相手でも侮れない。

レッドジェニアル

牡4歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:レッドアゲート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

重賞で上がり勝負になると切れ負けするイメージ。重賞初制覇を果たした昨年の京都新聞杯がレースの前半1000メートル通過タイム1分00秒0、ラスト1000メートルが59秒5の持久力勝負だったように、ある程度ペースが流れたほうがいいタイプだ。

500万下クラスからの格上挑戦だった昨年の京都新聞杯を11番人気で制し、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。続く日本ダービーは勝ち馬から0秒8差の8着だったが、推定上がり3ハロンタイムはサートゥルナーリア(4着)に次いでメンバー中2位となる34秒2をマーク。GⅠ初挑戦だったことを考えれば、十分に評価できる内容だった。その後は勝ち負けに加われていないが、GⅠでも大きく離されない競馬ができているように、トップクラスで戦える力を秘めている。課題はゲート内で落ち着きがなく、出遅れる可能性があること。五分のスタートを切って、先団から中団で競馬を進めることができれば、2つ目の重賞タイトルに手が届いていい。

トリコロールブルー

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ペンカナプリンセス
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

ステイゴールド産駒らしくテンションが高く、パドックでイレ込んでいるようだと割り引きたい。包まれる形になって闘争心を出すタイプのようで、1番から3番ゲートでは5戦2勝、2着2回、3着1回と3着内率100パーセント。今回も枠順に要注目だ。

最後の勝利は一昨年のオープン特別・大阪城S(阪神・芝1800メートル)だが、その後も堅実な走りを続けている。9戦して2着が3回、3着が3回。一昨年の本レースでは勝ち馬から0秒5差の3着に入っており、重賞でも互角に戦える力を持っている。今年2月の白富士Sは収得賞金不足で出走がかなわず、3月の大阪城Sを予定していたが、右トモにフレグモーネを発症したため出走を見送り、ここまで復帰がずれ込んだ。1週前追い切りでは栗東CWコースの3頭併走で、アドマイヤマーズに3馬身ほどの遅れ。6ハロンのタイムは79秒8と優秀だったが、ラスト1ハロン12秒8の数字が示すように、やや伸びを欠いた印象を受けた。このひと追いでどこまで上向いてくるかがポイントだろう。

ドミナートゥス

牡5歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:デグラーティア
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

母デグラーティアはデビュー3連勝で小倉2歳Sを制したように早い時期から完成されていた馬だが、本馬は晩成型だった父ルーラーシップの影響が強いようだ。5歳の夏を迎えたが、500キログラム近い大型馬でもあり、まだまだ成長可能だろう。

5歳夏にして初の重賞挑戦となるが、素質は決して見劣りしない。3歳夏から500万下クラス、1000万下クラス、1600万下クラスと楽に3連勝。しかし好事魔多し、レース後に左前脚に屈腱炎が判明したため、約1年4か月もの長期休養を余儀なくされた。ようやくたどり着いた復帰戦、今年2月の白富士S(リステッド。東京・芝2000メートル)は好位追走から失速して11着に敗れたが、さすがにこれは参考外。2戦目の前走・福島民報杯(リステッド。福島・芝2000メートル)では積極的な立ち回りから2着に好走し、復調をアピールした。レース数を使っていない分、まだまだ伸びしろがあるはず。これだけの好メンバーと戦うのは初めてだが、好勝負になっていい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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