注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。
2016年から開催時期が2回京都競馬の最終週となり、距離が1400メートルに短縮された。マイルとスプリントの中間にあたる距離とあって、ヴィクトリアマイルだけでなく、高松宮記念を目指す馬の出走も見られる。今回は、現在の条件となった2016年以降の過去4回の結果をもとに、レースの傾向に迫っていく。
過去4年の馬番別成績を調べると、3着以内馬延べ12頭中10頭は馬番が10番から15番だった。中でも10番は2勝2着2回と4頭が全て連対している。その他では8番が1勝、6番が3着1回となっており、内寄りの1番から5番や、16番より外の馬番だった馬は3着以内に入っていない。〔表1〕
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜3番 | 0-0-0-11 | 0% | 0% | 0% |
4〜6番 | 0-0-1-11 | 0% | 0% | 8.3% |
7〜9番 | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% | 8.3% |
10〜12番 | 2-2-2-6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
13〜15番 | 1-2-1-5 | 11.1% | 33.3% | 44.4% |
16〜18番 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
過去4年の出走馬の前走の距離別成績を調べると、優勝馬4頭は全て前走が1400メートル以上のレースで、前走が1200メートルだった馬は2着が1回あるだけだ。好走率も1400メートル以上の各組が上位となっており、1200メートルからの距離延長組は苦戦傾向にある。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 0-1-0-21 | 0% | 4.5% | 4.5% |
1400m | 1-0-3-9 | 7.7% | 7.7% | 30.8% |
1600m | 2-3-1-18 | 8.3% | 20.8% | 25.0% |
1800m以上 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
過去4年の出走馬について、前走の月別に成績を調べると、優勝馬4頭は前走が前年の10月から12月だった。前走が年明けの1月以降だった馬は27頭が出走して、2着が2回、3着が3回あるものの優勝には手が届いていない。〔表3〕
前走の月 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
前年9月以前 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
前年10、11月 | 2-0-0-10 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
前年12月 | 2-2-1-19 | 8.3% | 16.7% | 20.8% |
1月以降 | 0-2-3-22 | 0% | 7.4% | 18.5% |
過去4年の出走馬について、過去3走以内における芝重賞での最高着順別に成績をまとめると、優勝馬4頭中3頭は、最高着順が2着以内だった。その一方で、2・3着馬は8頭中6頭が過去3走で芝重賞に出走していなかった馬となっており、その6頭は全て前走が“1600万下(現3勝クラス)”だった。〔表4〕
(河野 道夫)
最高着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 1-0-1-3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
2着 | 2-0-0-5 | 28.6% | 28.6% | 28.6% |
3着 | 0-0-0-5 | 0% | 0% | 0% |
4着 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
5着 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
6着 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
7〜9着 | 0-1-0-7 | 0% | 12.5% | 12.5% |
10着以下 | 0-0-0-14 | 0% | 0% | 0% |
芝重賞不出走 | 0-3-3-11 | 0% | 17.6% | 35.3% |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。