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過去20年(2020年はコロナ禍で開催中止)で日本調教馬は6勝と、ドバイワールドカップデーの中で最も相性が良いのがこのレースだ。昨年の勝ち馬パンサラッサこそドバイワールドカップに回ったが、それでも、今年の日本陣営は精鋭ぞろいなだけに、ぜひとも獲っておきたい一戦と言えそうだ。
3月9日に発表された今年最初の世界ランキングでレーティング120を獲得して、パンサラッサと並んで日本調教馬首位に立ったのがドウデュース(牡4歳)だ。評価の対象となったのは今季初戦となった京都記念だったが、昨年のダービー馬が古馬になって一段とスケールアップした姿を見せてくれた。亡き父ハーツクライがドバイシーマクラシックを制した地で、父に手向けの勝利を届けたいところだ。【ドウデュースは3月24日(金曜)に出走取消】
ダノンベルーガ(牡4歳)もハーツクライ産駒。共同通信杯でジオグリフ以下に完勝している同馬にとって、左回りの1800メートル戦は本領発揮の舞台となるはずだ。
昨秋のマイルチャンピオンシップを制した際に、ヨーロッパにおける同世代のマイラーの誰より高いレーティング122を獲得したのがセリフォス(牡4歳)。1ハロン距離が延びるここでも、マイルチャンピオンシップで繰り出した鋭い末脚が炸裂すれば、一気に世界の頂点まで突き抜けてもおかしくはないとみている。
昨年のこのレースが同着だった勝ち馬2頭からハナ差の3着、一昨年のこのレースが2着と、このコースを滅法得意としているのがヴァンドギャルド(牡7歳)。ダートの前走・サウジC(G1・サウジアラビア)は大敗したが、およそ8か月半ぶりの実戦で、なおかつ初ダート。そこは「ノーカウント」として、改めて見直すべき1頭だろう。
日本勢にとって最大の敵となるのが、このレース3連覇の偉業に挑むイギリス調教馬・ロードノース(せん7歳)であることは間違いない。パンサラッサとの同着で制した昨年のこのレースの後、シーズン末までヨーロッパで3戦。勝ち馬ヴァデニから1馬身差の4着に終わったエクリプスS(G1・イギリス)など、5着以内には入るものの未勝利に終わるいう、もどかしい成績に終わった。だが、今季初戦となった前走・ウィンターダービー(G3・イギリス・オールウェザー2000メートル)を3馬身1/4差で快勝。ここにピタリと照準を合わせての参戦となっている。
地元の前哨戦ジェベルハッタ(G1・UAE・芝1800メートル)を2年連続制覇しての参戦となるアルファリーク(せん6歳)も、ノーマークにはできない1頭だろう。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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