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メンドシーノ/グローリーヴェイズ
ヨーロッパVS日本という戦いの構図になることは間違いなく、そんな中、ドイツから参戦するメンドシーノと、日本から参戦するグローリーヴェイズの2頭を推奨したい。
ここが現役最後の一戦となるグローリーヴェイズ。連対率が100%と抜群の相性を示しているシャティン競馬場で、レース史上初めてとなる3度目の優勝を果たし、有終の美を飾って欲しいところだが、難敵になりそうなのがメンドシーノだ。
3歳秋にバイエルン大賞(G1・ドイツ)で、勝ち馬アルピニスタから3/4馬身差の2着に入り、今年の秋にはバーデン大賞(G1・ドイツ)で、トルカータータッソを2着に退けて優勝している同馬。凱旋門賞勝ち馬たちと好勝負をした、こうしたレースを再現出来れば、上位争いに入るのは必至と見る。
能力という点でメンドシーノに匹敵する存在が、アイルランドから参戦するブルームだが、5月から月に一度の割合で使われ、ここが今季8戦目という臨戦態勢で、さすがにシーズン末の疲労があると見て、狙いを下げた。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
ボタニク/グローリーヴェイズ
レース史上初めてとなる3度目の優勝を目指すのが、7歳の暮れを迎えているグローリーヴェイズである。2019年と2021年のこのレースで同馬に騎乗して優勝しているJ.モレイラ騎手は、木曜日朝の調教で感触を確かめた後、「これまでと変わらぬグローリーヴェイズで、素晴らしい状態にあると思う」とコメント。間違いなく、優勝争いに絡んでくるはずだ。
しかし、今年の香港ヴァーズはヨーロッパ勢の顔ぶれも相当に骨っぽい。実績的には、前走のBCターフ(G1・アメリカ)で2着となっているストーンエイジ 、9月のバーデン大賞(G1・ドイツ)で前年の凱旋門賞勝ち馬トルカータータッソを2着に退けて優勝しているメンドシーノらが上位だが、私が狙ってみたいと考えているのは、A.ファーブル厩舎のボタニクだ。
今シーズンを通じてメキメキと成長してきた馬で、G1獲りを目指す準備が整ったと見る。手綱をとるのが、イギリスにおける今年のチャンピオンジョッキーであるW.ビュイックと言う点も、大きな魅力だ。
もう1頭の日本調教馬ウインマリリン、フランスから参戦するバブルギフトらも圏内と考えている。(訳:合田直弘)
ワールドワイドな競馬日刊紙サラブレッド・デイリー・ニュースのヨーロッパ・パートの編集責任者。これまでも、サラブレッド・オーナー&ブリーダー、ペースメーカーホース&ハウンド、レーシングポスト、インサイドレーシング(オーストラリア)など、数多くの競馬および馬術関係出版物に寄稿している。 少数ながら馬も所有し、生産と競馬にも従事。夫は調教師のジョン・ベリーで、現在はニューマーケット在住。
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