2021年ブリーダーズカップフィリー&メアターフ基本情報

ブリーダーズカップにおける芝の女王決定戦

金曜日、土曜日の連続2日間で、計13のG1レースが行われるブリーダーズカップ(以下、BC)開催はアメリカ競馬における下半期のハイライト。その中にあって、芝の女王を決める位置づけにあるのがBCフィリー&メアターフ(G1)である。

BCは、賞金の原資を種牡馬の所有者が支払う種牡馬登録料と、馬主や生産者が支払う産駒登録料に求めるという画期的なアイデアに基づいて1984年に創設されたもの。BCフィリー&メアターフは1999年に追加されたレースで、新設から2年間はグレード格付け(G1、G2、G3)の対象にはならないという原則を破って、創設年からいきなりG1格付けを得てのスタートとなった。

これまで2001年に制したバンクスヒル(フランス調教馬)、2004、2006年と2勝を挙げたウィジャボード(イギリス)、2018年優勝のシスターチャーリー(アメリカ)など多くの名牝が優勝。日本からはこれまで3頭が参戦して、2000年のマルターズスパーブが13着、2010年のレッドディザイアが4着、2016年ヌーヴォレコルトが11着という結果が残っている。

なお、BCフィリー&メアターフは2017年にカリフォルニア州デルマー競馬場で行われた際には芝1800メートルだったが、今回は芝2200メートルで争われることになっている。

文:秋山 響(TPC)

過去のBCフィリー&メアターフの結果から、レースの傾向を徹底分析

下位人気馬の台頭が目立つ

過去10年のBCフィリー&メアターフ出走馬の単勝人気別成績を振り返ると、「1番人気」と「2番人気」がそれぞれ1勝、「3番人気」が3勝を挙げている。「1番人気」と「2番人気」は連対率と3着内率の数値こそ50.0%以上とまずまずだが、勝ち切れていない。そのため「4番人気」が1勝、「5番人気」が2勝、「6から9番人気」が2勝と、下位人気馬の台頭が目立つ。近2年の勝ち馬を見ても、2019年のイリデッサは5番人気、昨年のアウダーリャは9番人気と伏兵評価だった。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 4 2 3 10.0% 50.0% 70.0%
2番人気 1 5 0 4 10.0% 60.0% 60.0%
3番人気 3 1 1 5 30.0% 40.0% 50.0%
4番人気 1 0 3 6 10.0% 10.0% 40.0%
5番人気 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
6〜9番人気 2 0 3 35 5.0% 5.0% 12.5%
10番人気以下 0 0 1 27 0% 0% 3.6%
  • 注記:
    2011年から2015年、2017年から2020年は現地主催者発表の単勝オッズ、2016年はJRAの単勝オッズを基準とした

イギリス調教馬がここ5年で3勝

過去10年のBCフィリー&メアターフ出走馬の調教国別成績を見ると、アメリカとイギリスが各4勝で並んでいる。イギリス勢は勝率22.2%、連対率33.3%、3着内率44.4%と各数値も高く、2016年クイーンズトラスト、2017年ウーエイダ、昨年アウダーリャとここ5年で3勝を挙げている。一方、アメリカ勢の4勝(2012年ザゴラ、2014年デイアットザスパ、2015年ステファニーズキトゥン、2018年シスターチャーリー)は、いずれもC.ブラウン調教師によるもの。2016年から2019年にかけて4年連続で北米首位調教師に輝き、BC15勝の実績を持つ名トレーナーだけに、同調教師の管理馬は要チェックだ。〔表2〕

文:秋山 響(TPC)

〔表2〕調教国別成績(過去10年)
調教国 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
アメリカ 4 5 6 59 5.4% 12.2% 20.3%
イギリス 4 2 2 10 22.2% 33.3% 44.4%
アイルランド 1 2 1 11 6.7% 20.0% 26.7%
カナダ 1 0 0 1 50.0% 50.0% 50.0%
フランス 0 1 1 5 0% 14.3% 28.6%
日本 0 0 0 1 0% 0% 0%
チリ 0 0 0 1 0% 0% 0%
  • 注記:
    C.アップルビー調教師の管理馬は、イギリス調教馬扱いとした

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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