HTML5 Webook
55/57

K3)KCMY王賞(大井競馬場)を快勝したばかりだ。「(GⅠ馬が)つづいてくれてよかった」と梁川さんは笑顔で言う。「馬に感謝するしかない。GⅠ馬がでたあとに、ぱっとしない牧場になっちゃった、とはなりたくないから、なるべく、つづくような馬を生産したいなという気持ちではいるんですが」 キタサンブラックの2歳上にはコパノリチャード(高松宮記念)、コパノリッキー(ダートのGⅠとjⅠに11勝)もいて、ヤナガワ牧場からこの8年間で5頭のG(j)Ⅰ馬が誕生したことになる。日高地方でもっとも勢いのある牧場のひとつだ。 そこにことしは、もうひとつ、牧場にとって大きなイベントがある。キタサンブラックとコパノリッキーの産駒がデビューするのだ。ほかの牧場がどんな牝馬に種付けし、どんな仔馬がうまれているかも気になるという。「いい馬がでたよ」とほかの牧場主から言われればうれしいし、せりにでてくる馬や競馬雑誌で紹介される2歳馬もしっかりとチェックしていると梁川さんは言う。「コパノリッキーもそうだけど、キタサンブラック産駒は6月7月の新馬からというタイプではないと思う。本格的な使いだしは秋になってくるんじゃないかな。あまり焦らないで、ちょっと我慢すればいい競馬をしてくれる馬がでてくれると思います」 ヤナガワ牧場では毎年3頭ほどキタサンブラックを種付けしていて、2歳馬も3頭いる。テーオークレールは6月27日の阪神の新馬で10着だった。ちょっとデビューを急ぎすぎたようだ。休みを入れての仕切り直し。「タッチオブパラダイスの2019(牝)」はまだ名前が決まってない。血統的にも、秋以降に産駒の活躍が期待されるキタサンブラック。その評価の高さは変わらないS.Suzukiヤナガワ牧場生産馬は今年の帝王賞を制覇。キタサンブラK.Yamamoto厳選された牝馬が配合されハンドメイドのような手作り感のある産駒が多い。

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る